窮極の卵サンド、「コロナ食堂」

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やっとこの日が来た。
「京都に夕方5時すぎまでいて」、「ご飯を食べて帰っても問題がなくて」というタイミング
が揃うのを待っていたのだ。
「そんな難しい事を考えんと、まっすぐそこを目指していったらええやんか」というだけの
話だが、「ここはわざわざ行くんとちごて、なんかのついでにいくもんや」と変なこだわりを
自分で作ってそれにしばられていたのだ。
「さて、まだ30分ほどある」、「先行って待つのはいやや」並んで待つのはいややから、
それで順番がおそくなってもしょうがないと考える、これも変なこだわり。我ながら難儀なヤツや。
しかし、外は寒いからそれでいいのだ。とりあえず、近くの「フランソワ」で待っとこう。
四木屋町を南に歩いて、「フランソワ」喫茶店から数メートル南の路地の左側にあるのだ。
時間がきた。やっぱり並んでいる。
5時になっても店が開かない。
「すみません、もうちょっと待って下さい」と言いに来た。
15分くらいして、やっと入れた。
「卵サンドとビール下さい」きっと時間がかかるだろうからビールの見ながら待つのが丁度
いいのだ。
びしっとコック服を着たご老人がいる。
「これで90歳越えてるんか」よぼよぼも、もたもたもしていない。
颯爽ではないが、淡々とためらいなくよどみなく手足をうごかしている。
厨房は狭いが段取りがよさそうだ。目の前に下ごしらえした、カツや卵を溶くボール、包丁
まな板、ソースの缶などが適度に置かれている。
そのまま振り返ると、フライを揚げる鍋とフライパンをつかう火が段取り良く配置されている
のだ。
「カツサンド」という声も聞こえる、「あれも食べたいなあ」と思うが、両方食べると多すぎる。
「誰かおったら半分づかできるのに」と思うが残念だ。
おじさんはカツに粉をまぶして、卵をくぐらしたら、振り返って、フライヤーにそっと入れる。
揚げながら、卵を溶き始めた。
卵は4個だ。よくまぜて、目の前の大きなボールから砂糖をかなり多めに入れてる。
「ちょっと多いんちゃう」
今度は振り返って、フライパンをだして卵を焼き始めた。
カツはゆっくりゆっくり揚げている。
卵が先に出来上がった。ふわりと大きい。「えーこれで一人分かいな?」と驚くほどだ。
パンを出して、ソースを丁寧に塗っている。それからパンをしいて、卵をぐわっと載せる。
ふんわりと盛り上がった卵を押さえつけるようにぐいっとパンをかぶせる。それでも反動で卵が
持ちあがってくるのを更に「やっ」と押さえ、パンの耳を切って、そのあとも押さえたまま、
斜めに切っていくのだ。
一切れ一切れがはち切れそうなサンドイッチだ。
ビールを飲みながら見いってしまう。つばがごくっと鳴る。
しかし、これは私のではないのだ。
しかたない。ビールを飲もう。
カツができた。これもサンドイッチになる。しかし私のではない。
何度かごくっとしてから、やっと私のが来た。
やっぱり卵はちょっと甘いが、ふわふわでおいしい。ボリュームたっぷりだ。
ふわふわとろーりと言っても、オムレツの卵、オムライスの卵、卵焼きの卵、出汁巻き卵の卵、
それぞれ違うのだ。卵サンドは卵サンドの焼き加減がある。
「おいしいなあ」
晩ご飯として多すぎる位だ。
こんどはカツサンドを食べないといけない。
ご高齢ですが、いつまでも元気で店をやっていて下さい。
「ええなあ」、「おいしいなあ」
という店でした。

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店名、「コロナ食堂」
ジャンル 洋食
住所 京都市下京区西木屋町通四条下る船頭町201
電話 075-351-0567
営業時間 17:00~21:00
定休日 月曜・火曜
メニュー 日本語
言語 日本語

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