最近夢中で読んだ本、中山喜一郎、倉橋由美子

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中山喜一郎、「仙崖の○△□」
禅僧仙崖の生き様とその画を語る本だ。
仙崖の画は、プロの画なのか素人の絵なのか。
禅画なのか唯の漫画なのか。
飄々とした、ふざけたような、座興のような、それでいて一度見たら
心を捉えて離さないような、印象深い画の数々。
そういう画が、仙崖のどういう人生から生まれたのか、どういう考えで
画かれたのかが見えてくる。
唯の○、唯の○△□の画が大きな意味を持ってくる。
さて○から描いた?□から描いた?
○の画は、禅僧の画でも良く見るけど、成程こういう事だったんだと考えさせられた。
改めて、仙崖の画をじっくり見てみたいと思った。 

倉橋由美子、「酔郷譚」
倉橋由美子は好きな作家なので殆ど読んでいる。
これは、どうやら死ぬ前の最後の作品らしい。
登場するのは、いつものメンバー、九鬼さん、入江さん、恵子さん。
主人公は慧君。
洒脱で機知に富んだ会話と夢か現実か定かではない幽玄とエロスの世界。
中国の奇譚や漢詩が不断に出てくる。
秋の夜の一時は毒ある美酒に酔いしれるのも一興だろう。

hon080923

毎週火曜は、最近夢中で読んだ本の話です。