コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。V国へ、H市からF市へ列車の旅−34、奇妙なオブジェ。

コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。V国へ、H市からF市へ列車の旅−34、奇妙なオブジェ。

奇妙なオブジェ。

外から聞こえるガーガー音で目が覚めた。ラジオみたいな拡声器みたいなひび割れかけた音で
結構うるさい。この国のこのあたりのホテルで朝の目覚めの時間、毎度同じような
音を聞く。多分、どっかの公園でラジオ体操みたいなことをやってるんやと思う。
言葉がわからんけど、なんとなくそういうリズムの音楽と伴に掛け声みたいなんも
混じって聞こえる。その音に誘われたわけでもないけどもう6時頃やからわしも
朝の散歩にでかけよう。
この国でこの時期は日中は耐えられへんほど暑い。できるだけ朝の涼しいうちに散歩したり
買い物したりしとかんと下手した熱中症になってしまう。
てなことで表に出る。玄関の前は川沿いの大通りだ。朝早くから車がガンガン走ってる。
もちろんバイクも多い。
左に曲がって、まだ開店してない商店街を抜けて、教会や公園のある一角に進む。
このまま真っ直ぐ先にいったら、あの戦争が終わった瞬間の大統領府が、その時に
侵入した戦車と伴に記念館として保存されている場所にでる。
わしはそこに用があるわけではないんでぶらぶらと右手に行って公園の中に入る。
わかものが遊んでる。おばちゃんたちが体操してる。爺さんがぼーっとしてる。
朝の風景はいつも変わらない。でもなんか変わったオブジェが目についた。
ペンギンとちゃうやろか?
明るいマリンブルーの背中に真っ黄っ黄のくちばし、えらい派手なやつがズラリと
何頭も並んでいる。壮観ではある。
それにしても周りは南国の樹木、ヤシの木やら芭蕉の木、その他緑濃い生命力の強そうな
木々が並んでる。そんな中にいくら存在感があるとはいえ、氷の国のペンギンを並べる
意味は何なんや?

わけわからん。
おもしろいけど気持ち悪くもある。
わしが不思議に思ったからと言って誰も教えてくれへん。説明を書いた看板みたいなのも
何もない。
落ち着かへん気分で通りすぎる。
この時、なんの関係もないことを思い出した。
前にこの国に来た時、どっかのショッピングセンターの屋上にある喫茶ブースみたいな
とこに行ったことがある。あんまり暑いんで冷たいモンが飲みたくなった。
席について注文を聞きにきたウェイトレスに「アイスレモンティ」くださいって言ったら、
変な顔をしてる。何度も言い直した。下手な英語が通じへんかったんやろか?
しばらくしたらやってきたやつを見てとても驚いた。
ティカップに入った熱々のレモンティとグラスに入った氷水がやってきたのだ。
なるほど確かに「アイスレモンティ」ではないか。
とってもユーモアのセンスがある。とってもおもしろい。
けったいな爺さんの注文通りのものを持ってきてくれた。
やっぱり異国やなあ。意外なとこに非日常がある。旅はしてみるものだ。
例えば、バンコクの郊外の水郷の町の裏通りの土産物屋でとてもシュールなマネキン人形を
見た。なんのためにいたのかさっぱりわからん気持ちの悪い笑顔であらぬ彼方を眺めて
はった。
例えば、大連の裏町の街角の路上で琵琶を弾いてる若い娘を見た。
よくある街角ミュージシャンとは違って、物乞いでもなさそうやったけど、寸志の
お金が受け取りはった。
例えば、京都の東山三条あたりの裏町の一角にあってお寿司屋さんの玄関の看板の横に
とても寿司やとは思えない、とても食堂とは思えないメチャシュールなオブジェが飾ってあった。
例えば、中国の紫沙壺の茶器を売る店、店長の婆さんがモノの良さを喧伝するんかと
思ったら、いきなり床にそれを置いてドンと踏みつけてこんなに丈夫なんやと自慢する。
例えば、中国のある都市のデパートでスーツケースを説明してたお姉さんが、やにわに
靴を脱いでスーツケースに飛び乗って飛んだり跳ねたり、こんなに丈夫なんやと
説明する。
そんな捨て身の心意気に心打たれる。
てなことをたらたら書き並べてみたけれど、この話にはなんの脈絡もない。
起承転結もない。
ほとんど意味はないけど旅には驚きが満ちている。
もっといろんな楽しいことがあったはずやけど、老衰が進んでなかなか思い出されへん。
まだ徘徊するほどではないんで、もう少し散歩して、買い物したり、どっか行ったり
してみよう。

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ありがとうございました。