江南の旅、ルーヂー03

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あくせくと小さな古鎮を歩いていたらあっというまに端まで行ってしまった。
そこから先は新市街だ。みもふたもない普通の家がならんでいる。
ゆっくり戻ろう。
折角来たのだから、まだ一杯時間あるし、できるだけぐずぐずしないといけない。
そんならなぜ最初からあくせくするのか。
なんぎな性格だ。
藍染め布屋があった。値段を聞いて見ると烏鎮の約半分だ。
材料といい、模様と言い、染ぐあいといい、どうみても出所は同じだろう。
同じ古鎮でも向こうのほうが都会なんやろなあ。
随分新しい、テーマパークがあった。
古びさせようとすらしていない。しかしまあ、形は江南の古い文化をかたどった
風景になっている。
こういうところはトイレを借りるのにちょうどいいのだ。新しいから気持ちがいい。
さて、ぐずぐずは続くがなんか頭の隅に気になる事がある。
「そや、帰れるかどうかわからんのや」
「心配やから、出口まで戻ってタクシーさがそか」
「なかったら他の方法探さなあかんし」
「バス乗り場見つけなあかんわなあ」
出口は広い。人が一杯集まっている。車もどんどんやってくる。
しかし、タクシーは来ない。
「乗ってくるやつの帰りをつかまえなしゃあないなあ」
それすらなかなか来ない。
「もうバス探そか」とあきらめかけたころ、
「来た、来た」走り寄って、
「蘇州まで行ってくれる?」、
「昆山から来たんやで、蘇州の事、わからんのちゃう」乗って来た人が
余計な事を言う。
「蘇州の観前街まで行きたいんや、頼むわ」有名で分かり易いとこなら
のってくるかもしれない。反対方向やけど。いけるかな?
「ええよ」
やっと帰れる。安心した。

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