江南の旅、ルーヂー02

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すぎていく時間に変わりはないが、ゆっくり使う人と、あくせく使う人がいる。
わたしはあくせくの方だ。
歩きながら、「左の前に二人ならんでるな、右は一人やけど、左に寄ってきそうや
その向こうは三人、一旦、右から二人追い越して、左にすすんでもう一回右前に
急いで、三人の横をぬけて・・・・」
ただ、前向いてあるくだけの事やのに、ラグビーのサイドステップ見たいなことを
考えている。
それで前がずらっと塞がったら、つい、「いらっ」としてしまうのだ。
ここは中国、そんなことで、「いらっ」としていたら発狂してしまうだろう。
ゆったりぞろぞろと歩く通りには、昔の衣装を借りて写真を撮ってもらている人が
いる。あやしげなプロのカメラマンがしきりにポーズを支持している。
「もうちょい顔をこっちむけて」
「手をこうあげて」
いろいろ大変だ。その横をそっと通り抜けていく。
その向こうではこの地の名物なのか絹の掛布団を売る店の呼び子がやかましく叫んでいる。
えっ同行者が入っていった。「買うんかいな」
たしかに手触りは抜群にいい。
店員はいきごんでえらい説明を始めた。
中の綿をつまみだして火を付けて匂いを嗅げという。
「どや、ほんまもんやろ」というわけだ。
更に歩くと店員がいるのかいないのか分からない骨董屋、水牛の角を磨いて造った
細工物屋では値段交渉の真っ最中だ。
お昼が近づいているので、食べ物屋も賑やかだ。
疏水の上で音がした。
観光用の木船がつぎつぎとすべるように走って行く。
「団体客がついたんかな」
古い時代の衣装を着た女性たちが漕いでいる。手漕ぎなのに早い、早い。

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