九度山暮らしのある日、神戸、元町ジャズ喫茶JamJamに行った。

九度山暮らしのある日、神戸、元町ジャズ喫茶JamJamに行った。

元町ジャズ喫茶JamJamに行った。

九度山暮らしを始めてから神戸に、元町界隈に来ることは、前からもあんまり無かったけど、
殆ど無くなった。たまに来たら行ってみたいとこは一杯あるし、食ってみたいもんは
一杯あるけど、結局、何も準備したり下調べしたりせんと行ってしまって、結果的にはテキトーに
ウロウロするだけに終わって後で後悔するということがいつものパターンのような気がする。
この日も、知人のライブが三宮のチキン・ジョージであるというので、ちょっと早めに
お隣の元町まできてぶらついたのはええんやけど、なんということなく時間だけが過ぎそうなんで
前に見つけてとても気に入ってたJamJamというジャズ喫茶に入ることにした。
入る前の道路の向こうにえらい行列が見える。
どうもお隣の森谷商店のらしい。ここは肉屋の老舗やけどコロッケやミンチカツなどが
有名で店頭で揚げたてのやつを買って食おうといつも行列が絶えへん。それでも
平日は数人程度の時が多いみたいやけど本日は休日なんで20人以上もならんではるんと
ちゃうやろか? ご苦労なことですわ。
たかがコロッケ一つ、されどコロッケ一つ。
わしはその手前、隣の店舗らしい、階段を降りていく。目の前を中年の男女のグループが
降りていくのは行き先が同じとしか思えへん。

急に急いで追い越したらみっともないんでゆっくり歩く。

彼らはお喋り席へ。孤独なわしはリスニング席へ。
正面の一番ええとこは塞がってたんで右側の一番前に着席する。
あいかわらず、正面にドンと大きなスピーカーがあって、美しい音色が耳につきささる。

やっぱりこれがエエ。
今日はボーカルが多めなんかな? 女性ボーッカルは大好きなんでありがたい。
こうやって聞いてると聞いたことがある曲が多いんやけど、そのタイトルが浮かんで来いへん。
好きやと言うてもジャズについて何も知らんのやなあってつくづく思う。
しかし、ここは膨大な所蔵レコードなんかを中心に聴かせてくれるとこやから当然としても
今の世の中のジャズの世界ってこういう時代とあんまり変わってへんのとちゃうやろかと
思ったりもする。小さな変化や変革はあったんかもしれんけど、びっくりするほどの
違いはないんとちゃうやろか?
例えば、はるか昔、植草甚一という人が書いた「ジャズの前衛と黒人たち」って本を
バイブルのように読んでた記憶もあるけど、もうすっかりわすれてしまったけど、その
本に出てくるようなミュージシャンのそのスタイルってそのまま今でも通用してるんと
ちゃうやろか?
あの頃の超前衛、これからは彼らが変えていくと描かれてた人たちは結局普通のミュージシャン
やったということやったんやろか? ようわからんけど。
さすがに、リスニング席で話をする人はいない。スマホを演る人も少ない。
スマホはあんまり似合わんと思う。
わしはもっぱら本を読む。そのための本を準備しておくくらいだ。
今回読んでるのは、川端康成「浅草紅團」というやつだ。
誰でも知ってる世界の文豪の、ノーベル賞作家の、格調高い文章とは大違い。
妖しい、妖しい。
まるで講談の中の世界のよう。
江戸から明治に変わった頃の浅草が舞台? 粋な美少女、美少年たちがが丁々発止の
大立ち回り。
妖しい劇場。妖しい舞踏団。変な作家にロシア娘。
わけわからんけどとても面白い。
冒頭はこんな風に始まる。
・・・鹿のなめし革に赤銅の金具、瑪瑙の緒締に銀張の煙管、國府煙草がかわかぬやうに
青菜の茎を入れた古風な煙草入れを腰にさげ、白股引と黒脚絆と白い手甲、そして
渋い盲縞の着物を尻はし折って、大江戸の絵草紙そのままの鳥刺しの姿が、今も
この東京に見られるといふ。いふ人が警視庁の警部だから、まんざら懐古趣味の
戯れでもあるまい。・・・・・・
まるで前衛ジャズの世界のようではあるまいか。

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ありがとうございました。

ジャズ喫茶 ジャムジャムカフェ / 旧居留地・大丸前駅元町駅(阪神)元町駅(JR)

昼総合点★★★☆☆ 3.8