貴州の旅ー04

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橋の上から渓谷を眺める
又、田畑の中をひた走る。道は高速道路だから快適だ。
だんだん山が大きくなって来た。道路も山中に入っていく。
しばらく走ると、大きな橋が見えてきた。
「あれが中国一番の橋です」といいながら車は橋の上を通り過ぎていく。
そういえば、「車中から見学」って旅程表に書いてあったなあ。ぼんやりと見ただけ
やったけどこういう事か。
ちょっと適当すぎる気がしないでもないがまあええか。
と思っているうちに、又大きな橋まで来た。
「さっきより眺めええやん」
巨大な渓谷が見えている。
「すごいなあ」といいながら見ていると、
「渡りきったところにPAがあるので、そこでトイレ休憩します」という事だ。
中国のPAは面白い。売店がただあるのではなくて、トウモロコシをふかしたり、焼き芋を
つくったり、麺をつくったり、肉を焼いたりと屋台がいっぱい出ている。
丸々の干し肉をぶら下げて干している店もある。
テナントというよりは、近所の人が商売にきているみたいだ。それも一種のテナントかも
しれない。
トイレを済ませて、「あの渓谷見られへんの?」ときくと、
「あっちに渡ったら行けるよ」と高速の向こう側を指さす。
「危ないなあ」といいながらも、車がガンガン来ているわけでもないので、渡ってみる。
橋の端まで来た。眼下に谷が真っ直ぐに下りている。
その向こうは切り立った渓谷だ。
「向こうに行ったらきれいやで」と言いながら端の側道を渡ってみる。
ものすごく高い橋だからかなり怖い。しかし、中頃まで行くと、渓谷が正面に見える。
「なかなかの絶景やな」
真正面に山と山に挟まれた谷間が包丁ですっぱりと切られたように真っ直ぐの壁になって
そこにある。
その深い谷底に濃い緑の顔料を流し込んだように河が流れている。
その壁がそのままこちらに向かって伸びてきていて、その谷が足の下にある。
のぞくとかなり怖い。
帰り路も怖々又戻る。PAの中でおばさんが太極拳をやっていた。
「太極拳を習ってみたいなあ」と思うのはこういう時だ。