マレーシア、インドネシアの旅52-バトゥ・パハ日本人倶楽部

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「・・・街のつきあたりに、満水のバトパハ河のうちひらけるのをながめたと
き、私はしおやまみずのいりまじった水のなかに、頭からずんぶりとつけられ
たように気がした。そのバトパハ河にそい、ムアにわたる渡船場のまえの日本
人倶楽部の三階に私は、旅装をとき、しばらく逗留することになった・・・」
::金子光晴 「マレー蘭印紀行」中公文庫より
こんな話を読んで影響されてここまで来た様なものなのだ。
その当時から何も変ってないかのようにくたびれきった街を炎熱の中やのにい
っこも日影になるとこないやんかと嘆きながら河の方と思われるあたりを目指
す。まずは今も残ると言う日本人倶楽部を見てみたかったのだ。

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暑さのせいか車も人もあんまり通ってない街をとぼとぼと歩いてたら河の匂い
がしてきた。街中は古ぼけたオフィス街やったけど

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このへんまで来たら商店が多い。

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横長の建物を幾つにも仕切った長屋仕立てのそれぞれで雑貨やら食いもんやら
を売ってるんやけど遠目に見てもこの暑いのにエアコンなんかありそうにない。

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露天のフードコートとかもオープンエアーやさかいもちろん自然空冷なんやろ
なあ。

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金子光晴の当時は新開の街で、もしかしたら活気と退廃の街やったかも知れん
けど、今はもう時間だけが経ってしまった。それを由緒ありと言うのであれば
ならそれだけはたっぷりある。

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こんなん見ながらシャバンダル通りをとぼとぼ歩いてるとエンアン通りとの角
っこに写真で見覚えのある建物が見えて来た。

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「あそこの三階に住んではったんか。」と思いながら見ると確かに三階建てで
ある。二つの通りに張り出した三階建てのかなり大きな漆喰塗りの洋館で丁度
角の部分にエントランスがあったようだ。今は貿易会社の看板だけが残って、
がらんとした床にプラスチックの椅子が散らばっているだけだ。

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こんなとこで時間を忘れてぼーっと昼寝をしてたら気持ちがええやろなあと思
う。このエントランスの真上、建物の屋上にとってつけたような不思議な塔が
ある。イスラムのコーランを唱えるとこなんやろか。昔からあるんやろか。
両側の道路に沿って延びる軒廊(カキ・ルマ)は日陰になっていていささか涼
しげではあるけど、

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柱の間、一間毎に区切られた雑貨屋や乾物屋、何かわからん金属加工屋、唯の
倉庫などなどやっているのか潰れてるのかようわからん雑多な店が通路までは
み出していてろくろく歩けへん。

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日本人が居たころの面影はもうすり切れて無うなってしもうたようだ。


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