紫砂壷の逸品

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 2日目は、朝早くから上海を出発して長躯、江蘇省宜興に向かった(片道約3時間強)。相変わらずのスポット旅である。
 宜興は紫砂壷という焼き物の茶壷(急須)が有名で、それを求めて丁蜀鎮という村まで行った。
ガイドがいるわけではなく、事前に十分調査できているわけでもない。上海で雇った車の運転手に、「丁蜀鎮という村があって、この辺で紫砂壷を売っているらしいから買いたい」というだけのいつものパターンで始まった。
 運転手にいろいろ聞いてもらって、大体この辺だというあたりに来ると、道を挟んで沢山の工場や店が並んでいた。まわっていると、殆どの店がよく似たセット物をならべている。勘と自分のこだわりで探しているうちに、なんとなく面白い店に行き当たった。
 表には、殆ど商品を並べてないが中に入ったら結構こだわりっぽい品物が並んでいる。どうやら、陶工技術者の店らしい。セット物は殆どなくて茶杯すらバラ買いである。そこで、ためつすがめつし、やはり見て楽しむよりは、日常使うものを選んで購入した。茶杯も茶壷とのバランスを考えて選んだ。
 因みに紫砂壷というのは、材料と焼成方法の特性によって、渋みや灰汁が茶壷に吸収され、茶をおいしくいただけるというもので、その色や形の美しさ、雰囲気の良さで、古来から、多くの貴人、文人に愛されてきたものだそうです。良いものは金と等価の評価を受けるとまでいわれたそうである。

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 次は、紫砂壷と共に、このあたりでとれる有名な陽羨茶というのが欲しかったの店の主人に聞いてみると、これがそうだよと飲ませてくれた。やはり香りが良く、味も良い。是非買いたいというと、わかったという事で、われらの車に乗り、数分先の茶屋まで案内してくれた。紅色と緑色のどちらにするかと言われたが、両方1斤(500g)ずつ買うことにした。多分、醗酵具合の違いだと思うけど、私の語学力では分からない。明確に香りが違う。

 日本に帰って飲み比べたら、紅は紅茶系の味がした。緑は香りが高く強い味で、私の好みであった。もちろん紫砂壷の使い心地もすばらしく、味もおいしく淹れることができるようにも思えた。