最近読んだ本、「白磁海岸」、「図書館島」

高樹のぶ子、「白磁海岸」 白磁海岸 髙樹のぶ子 堀雅代というある程度の年齢でありながら和服の似合う上品な女性が、柿沼涼子の 経営するお店で働いている。静かでおとなしそうな佇まいの中になにか秘めた謎が、 暗い影がありそうな感じがする。 とうとう雅代が密かに動き始めた。 柿沼涼子の夫、圭介に狙いがあるようだ。 そして圭介が勤める金沢芸術大学で事件があった。薄井康弘という研究員が自分の 研究室の物入れのおくから不思議なものを発見した。 李朝の白磁のようだ。なぜか価値がありそうな気がする。これは一体なんだろう? 大学に届けたら、俄然話がややこしくなっていく。 いろんな人達がヒソヒソと動いているんではないか? あやしい? 雅代は実は不慮の死をとげた息子の死因を探っているようなのだ。もしかしたら 昔の同級生、圭介がその秘密を知っているのではないか? なにか背後に不思議なものがあるのではないか? 次は圭介の不倫の相手に近づいて行く。 謎は深いが動くにつれて少しずつつながっていく。発見者の薄井と圭介の不倫相手の 美津も偶然に繋がりができる。 複雑な歯車が回りだした。真相は解明できるのか? ウダゴウとは何者なのか? 李朝の白磁に北朝鮮がからんでいるのか? 国際密輸組織なんて? とても面白い。謎解きと恋愛が糾える縄のように絡み合ってヒヤヒヤワクワクの世界を 紡ぎ出している。 軽い気持ちでさっさと読むととても気持ちよく読める。 楽しい本だ。

ソフィア・サマター、「図書館島」 最初はわけわからんなあって思いながらよんでたけど途中から結構引き寄せられてズンズン 読んでしまった。 ジュヴィックは紅茶諸島の大農園の跡取り息子だ。彼の住む島では文字は存在しない。 呪術が支配する国だ。そして彼はオロンドリア人の家庭教師ルンレから読み書きを 教わり、外の世界のことを知っていく。 そういう暮らしが永遠に続くかと思えたある日、父が突然死んだ。 突然跡継ぎになったジュヴィックは父の胡椒交易をつぐためにオロンドリア国の 首都に向かう。 さて、かれの冒険の物語が始まるのだ。 旅の途中で不思議な少女に出会う。不治の病の少女ジサヴェトだ。 彼女は預言者でもあるのだろうか? そこから彼はいろんなトラブルに巻き込まれ始めた。 何故なのか? 非ぬ疑いをかけられてとうとう囚われの身となってしまった。 この国では書かれた「文字」を報じる人たちと、語り伝える「声」を信じる人達の 戦いが始まってるようなのだ。 女神と石の信徒とは? ジュートを持つと言うことは何を意味するのか? そして、ある日、家庭教師ルンレの昔の恋人と出会って、手紙を託される。 アウラム女神アヴァレイの大神官とは何者か? わけの分からん世界でわかの分からん争いが目まぐるしく続く。 めくるめくファンタジーのようでもある。 果たしてジュヴィックは無事に家に帰れるのか? ジサヴェトは天使だったのか? […]