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最近読んだ本、「百年の散歩」、「蘇我氏と飛鳥」、「コスパ飯」

多和田葉子、「百年の散歩」 この本を読みながら吉田健一、「東京の昔」、永井龍男「東京の横丁」、 陳丹燕「上海メモラビア」等々を思い出した。街を題材にした本は枚挙のいとまが ないほどある、知ってる街でも知らない街でも興味ある街ほど面白く、楽しい。 知ってる街ならあああそこかと思うし、知らない街なら行ってみたいと思う。 カント通り カール・マルクス通り マルティン・ルター通り レネー・シンテニス通り ローザ・ルクセンブルグ通り プーシキン並木通り リヒャルト・ワーグナー通り コルヴィッツ通り トゥホルスキー通り マヤコフスキーリング ベルリンは行ったことがないし、それほど行きたいって思ってないけど、なんの変哲もない ような街角でふとしたモノを見つけた、見たことから連想が始まる、あるいはふと何かを 考えていたその想念がモノを見つけさせる、そしてそこからあるいは時間を超えて、 あるいは空間を飛んで立ち上がるものがある、そんな世界が描かれている。 硬質な淡々とした文章の中から時々、はっとするような鋭い言葉が飛び出してきて、なぜか 心を鷲掴みにされたりする。 どうして街をこんな風に表現できるんやろと思ったりする。 石畳の道、木造りの家、ガラス窓、街灯、並木、古い椅子、物語はどこにでもある。 言葉遊びのような、想念あそびのような、そして、こんなとこにやっぱり行ってみたいなあって思った。 ベルリンって通りの名前の付け方もええですなあ。

遠山美都男、「蘇我氏と飛鳥」 昔から蘇我氏は悪者って決まってた。特に歴史を勉強したりしいへんかったらそのまま 刷り込まれたまま大人になってしまう。他にもいろんな刷り込みがあって、誰が 意図してそうなったかしらんけど、いつの間にか事実と違った歴史が確定していった というのが本当やったら恐ろしい。後の世で研究が進んでだんだん事実がわかってきて 修正されていくのはええことやなあって思う。 ほんなら今は大丈夫なんやろか、マスコミの報道ですら恣意的に捻じ曲げられてる とこがあるんちゃうやろかと疑うとこれからの歴史も心配になる。 それはさておき、悪者蘇我氏の存在が随分見直されたり、その頃の歴史の考え方が どんどん変わってきてるというのをいろんな本で読むことが多い。 気を衒ったようなんもないではないけどなるほどそうやなって膝を打つような ことも多くある。 稲目・馬子・蝦夷・入鹿ら蘇我氏四代と天皇との関係、飛鳥という土地との関係、 朝鮮半島や中国との関係、物知らずのわしにとってはなるほどと大いに感じる ところがあった。ついでに聖徳太子がほんまにおったんかとか、乙巳の変のその後は どうなったんかとか切り込んでくれるともっと面白かったのにと思う。

成毛眞、「コスパ飯」 「究極の卵かけご飯のために購入する2000円の醤油は高いか?」、 「最高の投資効率を保証する、知的美食のすすめ」 なんて本の帯に書いてあったら、ついそそられて読んでしまう。しかし、残念ながら わしのようなB級、路地裏食堂好き、ディープな店好きとはちょっと志向が違うようで、 あんまり、そやねん、とか、それ食いたいとか、ええなあとか思うことが少なかった。 えらい人にはえらい人なりの世界があるようだ。

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