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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-44、ルクラで一泊。

ルクラの通りは普通の小さな町の商店街ていど、5分も歩かないうちに端っこに 着いてしまう。一方の端っこはもうすでに空港やから驚きだ。それでもう行くとこは 終わりだ。暇つぶしにも限度がある。ホテルに帰って休養しよう。 ホテルは2階、1階のパン屋さんが気になるなあ。飯食ったばっかりやから食べられ へんけど美味しそうだ。あとで聞いたら朝飯にはここのパンが出るというんで楽しみやなあ。 部屋はこんなの。室内にトイレとシャワーがある。

これで十分ではないやろか。トレッカーも何組か泊まってるみたい。疲れたんで ベッドでいつのまにかうとうと寝てしまったらもう晩飯の時間になっていた。 今日はどうしょう? 酒を飲むかどうか? 心はぐらつく。 後は寝るだけ。 しかし、高山病は寝るときがやばいという話もあるし、あと一晩やから無理に 飲むこともない。明日、カトマンズに帰ったら思い切り飲もう。 ということで後1日お預けにすることにした。 では、飯を食おう。と言うても午後は運動してへんからあんまり腹が減ってない。 となりでは、若者トレッカーの男女が盛り上がってはる。 わしらは何を食おう。 体力回復と食欲増進のために、ガーリックスープをいただこう。ご飯は、ビリヤニが あったらええんやけど、フライドライスで我慢する。それと春巻き、こんなんも 中華って思ったらネパール食らしい、をいただいて二人でわけわけしよう。 ガーリックスープはとても美味しい。

これは元気が出そうだ。熱々で、辛くない、臭くない。 フライドライスもとても美味しい。

パサパサ米が軽くて食べやすい。スパイスも効いておいしい。 春巻きも熱々で揚げたてだ。とてもおいしい。

中華料理と何ら変わるところはないけどそれで何の問題もない。 わけわけするとこんな感じ。

これで十分だ。 さすが2800メートル、夜になるとぐんぐん冷える。寝袋に入って布団もかぶって 寝てしまおう。食堂では若者たちが盛り上がってるみたいだ。それでも、さすが 山のロッジ、ある程度の時間がくると静かになった。やっぱりマナーはええなあ。 昼寝もしたし、酒も飲んでないんで夜は寝られへんやろと思ったけど、わりと すんなり寝れた。 やっぱり疲れてたんやろと思う。 夜が明けたらかなりの曇り空、天候が妖しい。

飛行機が飛ぶやろか、ちょっと心配になる。 さて、朝飯を食おう。

やっぱり昨日言ってたとおり下の店、というても経営は同じらしい、のパンだ。 今朝はこれだけやけど、カリカリふわふわでとても美味しい。 これで元気が出た。 さあ、カトマンズに向かって出発だ。空港に行こう。

だれもいない通りを10分も歩かずに空港に着く。空港がこんなに近くてええんやろかと 思うけど、今はとても有難い。

さて、飛行機はちゃんと出るんやろか? […]

高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-43、ルクラをぶらぶら散歩する。

昼ごはんを食べたら元気が出た。ちょっと街を散歩してみよう。と言うても、通り 一本をあるくだけの事だ。 昨日は日曜日やったから、ロバやゾッキョや、荷運びの動物たちはお休みの日やった みたいやけど今日もまだ出会わない。今日も休みなんやろか? その代わりか、人間が荷物を運んでるのをよくみる。

トレッカーのためのポーターさんでなくて必需品を運んではるようだ。中には 戸板を何枚か重ねたような巨大な荷物を運んではる人もいてる。底力がはかり知れない。

さすがにトレッキング基地だ。登山洋品店も沢山ある。

安いんかなあ、安そうやなあ。ナムチェ・バザールで買ったストックがそうやった ようにやっぱり中国から流れてきたバッタもんが多いみたいだ。 おや、学校帰りの子供達が歩いてる。

終わんの早いなあ。 こんな風景大好きだ。

ええなあ。 おや、靴修理のおっちゃんとこに人が群がってる。ええ顔してはるやんか。

おっちゃんは目ざとくガムテープでぐるぐる巻きのわしの靴を見つけた。 「ここで直していけや。」って、手招きする。わしの靴を指差してさかんに何か 言うてる。わしも一瞬ぐらついた。ここで修理したらとても安い値段でやってもらえる はずだ。しかし、多分、もう十年近く使ってるはず、直してどうなんのや? 全体的にゴムが朽ちて来てるんとちゃうやろか。それやったら、とりあえずカトマンズ まで履いて帰って、後は捨てるしかないやんか。まあ、そんなことがグルグル頭の 中をうずまいて結局、曖昧に笑いながらその場を離れた。 そこへ通りかかったんが外人(欧米系の人と言ったような意味)のおばあちゃん。 わしの足元を見て、わしの顔を見て、えらい受けてる。とっても興味深いという 顔をしながら(どこが興味深いんじゃ!)わしの方に近づいてきて、写真を撮らして もらってええかという。まあ、しゃあないからええよと答える。 行きか、帰りかって聞くんで帰りやって言うたら、笑いながら写真を撮って去って行った。 どこがおもろかったんやら? ケッタイな爺さん見つけたってインスタかなんかに 載せてるんやろか? だべりながらじゃがいも剥いてる? 晩飯のおかず?

可愛いなあお孫さんやろか?

こっちでも集まってだべってはる。

短い通りやけど色々楽しい。 こんな店で何か買いたいけど、意外となにもない。

いろいろ回って疲れた。 それにしても景色が素晴らしい。なんてええとこにあるんやろう。

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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-42、ルクラで昼ごはん。

やっと着いた。安堵のため息をつく。もう歩かんでもええ。しかし、油断は禁物、 ここはまだ2800メートルの高度にある。安心してビールなんかをガブガブ飲んだら えらいことになるかもしれん。それはともかく、村の門に入ったら、一本道だ。 道の両側に村が長閑に展開している。今やトレッキングブームなのかホテルのような 家を建てて居る工事現場がとても多い。

ちょうどその工事現場なのか、これ専用なのか石を砕いてる場所があった。大きな石を 砕いて建設工事に使えるような小石を作ってるんやろか、手で叩いて砕いてる。

小さな子供も一生懸命働いて居る。恐ろしく効率が悪そうやけどこれはこれでええん やろか。家族総出でせっせと石を砕いてはる。 通りを半分以上抜けたところに本日わしらが泊まるホテルがある。

ここを左に曲がった奥にあるのだ。 裏の方はこんな景色、なかなかええやんか。

左手の階段を上がる。今更階段はきついけど上がらんと決着がつかへん。

とりあえず部屋の鍵をもらって旅装を解く。 やれやれだ。 では、飯を食おう。ホテルの食堂は部屋のすぐ隣、とても便利だ。 何を食うか、やっぱりネパールの料理がいい。しかし、ダルバートはちょっと 飽きてきたかな。 で、チキンカレーとチョウメンを頼んで、二人で半分ずかして食べることにした。 カレーはなかなかええ感じ。

最近食ってたんはカレーとは言い難かったような気がするんでやっとカレーらしき スパイス感が味わえる。適度なシャバシャバ感もご飯に合っておいしい。 チョウメンというのは見た感じ焼きそばそっくりだ。

というか味も焼きそばそのまんまだ。ちょっとスパイシーで、もちろんソース味はない。 疲れてるんでそうガツガツは食えんけどとても美味しかった。 朝9時に出発して到着が12時半、往路は3時間ほどで行けたんで少々余分にかかって いる。まあそんなもんかもしれん。 ご飯が済んだころ、ポーターさんが戻ってきた。荷物は先に届いていたけど用が あってどこかに行ってはったのだ。

この行程でずっとわしら二人分の荷物を背中に担いで、ビュッと走るように歩いて はった。さすがシェルパ族の若者だ。小柄ではあるが精悍で頼もしい。 ありがとう。 お世話になりました。

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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-41、ルクラに向かう。

さて、エベレスト街道最終行程の日の出発だ。一晩寝たら、こわばった体も大分 ましになってる。けど、足はパンパンやし腰もまだまだギクシャクしてる。しかも 今日1日は登りばっかりになる。先が思いやられるけど行くしかない。今日の行程は 短い。ガンガン登ろうとおもうけど、高山病のせいか、根性なしのせいかすぐに疲れる。 1時間ほど歩いたところで、来る時に昼飯を食ったロッジ兼レストランに着いた。

おや、前回、お昼を食べた時に居てた可愛い児がまたいるではないか。今日はちょっと ご機嫌が悪いみたいだ。お姉ちゃんらしき娘をあいてに何か泣いたりぐずったりしてる。 しめしめ、こういう時のために今回はお土産を持ってきたのだ。 チョコレート、前回はポーターさんの荷物に入れてたんで渡せなかったけど、こんな時が ありそうなんで今回はリュックに入れておいた。さて、お気に召すかな? 泣いてるけど興味はあるようだ。お姉ちゃんが何か言ってる。恐る恐る包み紙を 剥がし始めた。 ちょろっと食べて見る。いけるかな? もうちょっと食べて見る。「美味しい」って顔をしてる。よかった。 おやおや、つぎつぎ食べ始めた。あんまり食べ過ぎたらあかんよって言いたい けど言葉が分からへん。

ご機嫌はだいぶ治ったらしい。今日はお母さんは忙しいみたいだ。

わしらはここで根が生えてるわけにはいかへん。先へ進もう。

もう少し歩いて次の村あたりで異変がおきた。 とうとう気にしてた靴の裏の裏皮がペロンととれてしまったのだ。しばらく歩いて 見たけどペッタン、ペッタンして歩かれへん。これはいかん。なんとかせんとあかん。 で、ガイドさんにヒモみたいなもんを持ってへんかと聞いてみたら、首にまく 布地をだしてくれた。やむをえんからそれで括ってみる。しかし、2、3歩歩いたら すぐに解ける。これではあかん。テープみたいなんないやろか。村の中ではあるけど 売店みたいなのはない。どうしょうって困ってたら、通りかかった欧米系の トレッカーの若者が、「何、何?」って寄って来て、「テープやったらあるで」と わざわざリュックの中を探って取り出してくれた。 「ありがとう。助かるわ。」とそれを借りて、とりあえずぐるぐる巻きにする。

2、3歩、歩いて、これで行けそうやわと安心する。 残ったテープを返そうとすると、いいよって笑って向こうに行く。カッコええなあ。 ありがとう。 見た目にはひどいもんやけどそんなこと言うてられへん。歩くのは全然問題ない。 靴は問題ないけど足腰はガタガタや。あと少し頑張って歩こう。

登りはきついけど風景は長閑、

日々の暮らしの暖かさを感じながら歩く。

それにしても登りが長い。 向こうから馬が走ってきた。ここにはこういう日常があるらしい。

かっこええけど危ない。 高山植物が綺麗に咲いて居る。

しんどくなると下によく目がいくのだ。 ふと見上げると丘の上に門が見える。おおっ、あれがルクラ村の入り口ではないか。 確か来る時に見ながら通った女性シェルパの門だ。

やっと着いたようだ。

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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-40、パグディンから。

やっとパグディンに着いた。もう18時近い。やっぱり後半ペースダウンしてしまって 仲間の足を引っ張ってしまった。とりあえず今日頑張ったんで、明日はルクラまで 行くだけ、来る時には約3時間、それは下りばっかりやったけど、帰りは、2500メートル から2800メートルまでの登り道だ。短いけどしんどい、けどあとちょっとだ。 いちばんしんどいとこは今日済ませてしまって結果的にはよかったと思う。 今日は川に沿った気持ちのええ道やったけど、明日からは山道になる。それは それで長閑な山の中の田園風景が広がって写真撮るにもええし、すけっちにも エエ感じなんやけどそんな余裕があるやろか?

とりあえず、もう早速晩飯だ。 もちろんダルバート。

とても美味しいって言おうとしたけど、これあ大失敗?かな? あんまりいつも同じチキンというんもマンネリなんでオムレツのダルバートと いうのを頼んでみた。どんなんか想像つかへんかったけどやってきたのは確かに オムレツ? 卵焼き? ちっちゃいのがペロンと乗ってるだけで、カレーがない。 ダルバートのルールってわからへんけどこれってネパール食を無理やり欧米風に ミックスしたんとちゃうやろか? もひとつ美味しくない。でも腹減ってるんで 完食して、ちゃっちゃと寝よう。

谷底のロッジは相変わらず寒い。湯たんぽにしがみついて寝る。来た時は高山病気味 で寝られへんかったけど、今日は薬飲んでるし、疲れてるんで直ぐに寝た。 階段降りるのが辛い。 ちょっとゆっくりの朝飯だ。

いつものチャパティとオムレツ。これも奇妙な食べ物ではあるがすっかり食いなれた。 朝はこれって体が馴染んでしまったようだ。裏返してチャパティにバターとか ジャムを塗って食べる。奇妙やけど変にうまい。 今日の行程は3時間強か? でも登りばっかりやからちときつい。 そろそろ全身ガクガクだ。歩いたら少々ほぐれるやろか?

ロッジをでたらエエ天気だ。

この天気が行くときに欲しかった。 あそこに見えてるのはヌプラやろか?

頑張って歩こう。これで最後だ。 おや、通学の時間かな?

おはよう、頑張ってね。

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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-39、Jorsale(ジョルサレ)で昼飯。

さて、ゆっくりついでにここで昼飯を食う。 やっと日本食を脱してネパール食を食える。ネパール食っていうてもここらへんは 欧米のトレッカー中心が主要客層みたいやから欧米食がメインになってるんで メニューをみてもそれらしいのはダルバートしかない。

この日もチキンカレーのダルバート、ということでご飯のよこのスペースに ダル(豆)スープやカレーや野菜のおかずを少しずつ乗せて混ぜ混ぜしながら 食べる。青い野菜はこのエベレスト街道を歩いてると必ずみかける青梗菜畑で とれたやつだ。このへんの青梗菜は柔らかくてとても美味しい。 それにしても、往路に来たときは行き帰りのトレッカーで店中が賑わってたのに 今回はほとんど誰もいない。もう昼ごはん時分をかなりすぎてるかもしれん。 誰もおらんかったらちと寂しい。

では元気をだして又歩こう。ここと今日の行き先パグディンとは共に標高2600メートルほどで 標高差はほとんどないけど、途中にかなりの起伏がある。途中のモンジョまでの 間にかなりきつい峠があるはずだ。来る時は3時間ちょいかかったんで、帰りは バテてる分もっとかかるかも、今は14時やから17時をすぎるやろうとおもう。 要するにかなりバテてるんで足腰が重い。 でも、荷物は先に行ってるんで行くしかない。 ここからはずっと川沿いに歩く、右に渡ったり、左に渡ったりスチールの吊り橋を 渡りながら行く。道は石がゴロゴロなんやけどロバやゾッキョが踏み固めるせいか 結構歩きやすい。そういえばやっぱり日曜日のせいかロバやゾッキョの行軍が 全くない。そして雪がないとこも彼らのウ◯コが見あたらへんと言うことは、 誰かが掃除してるんか? すごい事だ。 狭い谷底の両側は巨大な山が続いていて、その更に奥には雪と氷を頂く、ヒマラヤ の山々が連なっている。 やっぱりここはエベレスト街道なんやと思いながら歩くことができる。空は晴れて Tシャツで歩いてても汗ばむくらいだ。昨日までの雪空が嘘のようやんか。長い急な 下りを長時間歩いてきたんで、ギックリ腰がではじめてるんちゃうやろか、腰と 腿が固まってきたんでギクシャクと歩く、雪道でもないのにストックに頼るのが ありがたい。どうしても仲間に遅れがちだ。 もうしわけないけどゆっくり行こう。 村はずれを通ると、かならず農家があって、野菜を作ってたり、ゾッキョやロバを 飼ってたり、何もなかったりとそういう風景がとてもいい。

しかし、腰と心に余裕がないんで写真も撮らへんし、頭の中にスケッチをすることもない。 只々黙々と歩くだけだ。 15時30頃、水分補給で休憩した頃は風が吹いて大分寒くなってきた。薄手のセーターを 出して着る。 あとどんだけ歩くんやろ、又、一吊り橋を渡って、向こうに集落が見えた時、 あそこが今日の目的地ですよとガイドさんに教えられた。 もう足がパンパンや、もうちょっと頑張ろう。

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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-38、Jorsale(ジョルサレ)へ。

登ってくるトレッカーたちとすれ違う度に「ハッピーホーリー!」って声がかかる のはええんやけど、顔にべっとりの絵の具が気になる。それ以外にもシェーバーの 刃が痛んでしまってヒゲの剃り残しがいっぱいあるし、風呂は何日も入ってないし ボロボロなんやけど、顔くらいは洗っとこうと、山道で流水があったのを幸いに さっぱりと洗い落とした。 さすがにしばらく村落はないんで、もう色粉を塗りにくる子ども達は現れへんようだ。

わしらの荷物を運ぶシェルパ族のお兄さんも待ってくれている。

実は、ここで決断をしないといけない。今日はエベレストを見るチャンスを稼ぐ ために9時すぎまで出発を伸ばしたんで途中のジョルサレかモンジョで泊まるように しようということやったんやけど、わしらのペースはそれほど悪くないと判断 したのかガイドさんの提案では、当初の予定通りにパグディンまで行ったらどうやろ? ということだった。その違いは何やと言うと今日しんどいか明日しんどいかの 違いだ。今日はどっちみちしんどいんやから明日は少し楽な方がええような 気がする。パグディン到着はかんり遅くなりそうやけど頑張ろうといくことに 決めた。もっと後で決断したかったけど、ポーターさんはここから一気に目的地 まで行くんで荷物をどこまで運ぶか今決めないといけないのだ。 今日も又長い1日になりそうやけど頑張ろう。 ということで二つ吊り橋までやってきた。

この坂道は急やったんで登りもしんどくて時間がかかったけど下りも時間がかかる。 やっと降りきって振り返ってみる。

時間はもう昼ちかい。3880メートルから2600メートルあたりまで一気に降って 来たのだ。足や腰には下りの方がダメージがある。しかも最初はこけまくったんで もっとダメージがある。体が固まってゴリゴリしてる。降ってる時は下りのほうが きついと思う。 ぐちゃぐちゃぶつぶつつぶやいてるうちにやっと人里が近づいた。

ここで休憩してお昼を食べる。

やれやれ。とりあえずお茶を飲もう。

来た時はロバに乗った怪傑お婆さんがいてえらい盛り上がったし、村の人たちも 外で賑わっていたけど今日は日曜日やからかけっこうひっそりしてる。

ストーブって置いてあるだけで気持ちが落ち着くようなのがおかしい。 今日のお昼は勿論ネパール食、ダルバートだ。

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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-37、二つ吊り橋へ。

さて、熱いお茶をのんで休憩したら元気がでた。可愛いお嬢ちゃんと話もできた。 こんな小さいのに学校で英語の勉強もしてるらしい。すごいなあ。

店をでるといよいよナムチェ・バザールの村を出て行くことになる。村を出たら もう雪はないやろと思ってたらまだ残ってる。今日は日曜やから荷物運びの動物達は 来ないのだそうだ。それに高度はまだ3400メートル、雪は溶けるはずがないんと ちゃうやろか。

しばらく歩くと子ども達が道にたむろしてる。なんやろ?

手に手になんか持ってる。わしらに何かしようと待ち構えてるみたいな雰囲気だ。 ガイドさん曰く、今日はホーリー祭というお祭りの日らしくて、誰彼なく色粉を 塗りたくり合ってそのお祭りを祝うらしい。 わしらはうまい具合にカモが来たというところだ。

写真を撮らしてもらったり、声をかけたり、手でちょんちょんしたりしながら さりげなく通り過ぎようとしたら、前の2人はするりと通り抜けれたのに、わしだけ 子どもにとうせんぼされて動かれへん。待っとけ、待っとけといいながら手に 色粉をつけてる。えらいことになったわって思いながらも、まあお祭りやから しゃあないわとあきらめて待ってると、顔にべっとりとそれぞれの子どもが色んな 色を塗りつけてくれた。 ありがとう。「ハッピーホーリー!」って言いあうらしい。 では先ゆく仲間に追いつこう。

道はまだまだ雪がついてるんで気をつけないといけない。これくらいの凍りかたが 一番滑りやすい。時々、つるっと足が滑る。バランスを崩してこけることもあるけど ストックがあるんでさっきほどではない。それにしても靴の裏が心配になってきた。 こんなとこでペロッて剥がれたらどうしよう。 苦労しながら歩いていたらくる時も大休憩したビューポイントまでやってきた。 トイレもある。歩いてる時はあんまり他人を見かけへんかったのに休んでみれば かなりの人が集まってる。ここでもハッピーホーリー!」って笑顔で声がかかるのは わしの顔にいっぱい色粉が塗られてるかららしい。 そろそろ道に雪がなくなってきた。

ここから、二つ吊り橋までは急な下りだ。雪がないのはとてもありがたい。ついでに 道の真ん中に点々と落ちて居た、ゾッキョやロバたちの落し物もすっかりなくなってる。 誰かが掃除したはずもないんで雪がきれいに溶かして持って行ったんやろか。 こんなに道が綺麗になるとは思わへんかった。

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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-36、ナムチェ・バザールへ。

雪が凍って滑って、滑ってしょうがない道をこけながら降りて行く。この道は ゾッキョやロバが通ってないんで通行で雪が溶けることはないんやろと思う。 荷運びのロバやゾッキョは居てへんけど斜面で遊んでるのをくる時に見た。帰りに 見たのはヤクだ。

最初は毛深いというより黒い剛毛の塊みたいなんが斜面をうろついてるんでびっくりした けどようみたら動物やった。 横目で見ながら慎重に降りる。

先にいくのはポーターのお兄さんだ。雪道なんかものともしないでスイスイ降りて行く。 やっと最初の急坂を下りきって学校のところに出た。

ナムチェ・バザールまではまだ大分降りやんとあかんのだ、

そっからさきも、倒けつ転びつ、やっと村が近づいた。

最初に見つけた村の雑貨屋さんで真っ先にストックを買った。やれやれという思いだ。 うれしい。家に帰ったらちゃんとしたんがあるんで、ここでは一番安いバッタもんで ええからそれを一本買おう。見た目には有名ブランドの名前が入ってるけどどうも 妖しい。値段も一本900円、どう見たってバッタもん、よう見たら中国製やった。 こんなとこにも中国製がバンバン入ってきてるんやなあって驚いた。まあ、隣の 国やからどうでもなるか、そういう世の中だ。 ここから先はかなり安心、随分歩きやすくなった。 元気よく歩いて、村の中に入る。

一軒の茶店の前でガイドさんが停まった。 ここで休憩という。嬉しい。ほっとする。やっぱりこけながら下りてくると とても体力を消耗する。疲れが倍ほどある。 熱いお茶を飲んで休めるのがとても嬉しい。 可愛いお嬢ちゃんたちが恥ずかしそうに迎えてくれる。

なんかないかなあってポケットを探ると飴ちゃんがあった。それをあげる。2人に 同じ数だけあげないといけない。にっこり笑って受け取ってくれたけど、舐めてみて 苦い顔をされた。よう見たらハッカの飴やった。失敗、失敗、でも他にはない。 今度は甘いのを持ってくるんで御免なさい。 そのうちにお茶が出て来た。

普通は砂糖を入れへんのやけど疲れたんで甘くして頂こう。 とても美味しい。生き返るではないか。 さて、まだまだ頑張らんとあかん。

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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-35、シャンボチェの丘を降る。

では、とうとうエベレストが見えたし、気分良く帰ろう。と言うても心配が無いではない。 この2日間で雪がびっしり積もってるはずだ。ふかふか雪やったら大した問題は 無いけど凍ってたら大変だ。まさか要るとは思わへんかったけど、アイゼンやストックを 持ってきてたらよかった。友人はストックを持ってきたけどわしはそんなん要らんわって 思ったのが運の尽きみたい。 特にナムチェ・バザールに降りる最後の急坂が大問題だ。 心配しても始まらんからまあともかく出発しよう。

最初は快適だ。丘の上をトラバースする道は殆ど高低差はないし、新雪を踏んで 歩くのはとても気持ちがいい。

やっと晴れたんで人が動きはじめている。

眺望がとても良い。 あれはタムセルクという山かな? ずっと見て来たはずやのになかなか名前を覚えられへん。

こっちは、コンデ・リという山らしい? この山はこれから先もずっと見ていくはずだ。

どれも素晴らしい。姿が美しい。 なんて気持ち良く歩いてるうちに見る見る霧がでてきた。

山にもあっというまに雲がかかる。

見る見るうちに視界から消えて行く。 このロッジを曲がって、

この雪原を越して行くと、

急勾配の降り道が始まる。

下にナムチェ・バザールの村が見える。村も道も雪でびっしりだ。見ただけで恐ろしい。 登ってくる人がいてるけどしんどそう。 どうやら凍結が始まっている。やっぱりストックを持ってきたらよかったなあ。 慎重に降り始める。急坂であっても雪がなかったら特に問題があるほどではない。 こういうところは日本でもいくらでもある。しかし雪があって、所々、凍ってるから 厄介だ。氷の上でスリップせんように気にしながら歩くとかえって体が硬くなる。 そして、いくら気にしてても滑る時は滑る。ツルリと滑るとドンッと背中から 落ちるんでとても痛いし、結構体にこたえる。一度や二度ではない、何度も繰り返すと ダメージが積もってだんだんバテてくる。 こけながら降りるんは辛いなあ。

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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-34、エベレストが見えた!

よっしゃー!! とうとう見えたか!

びっくりした、えらい大きい。 いままではこの写真みたいな景色して見えてなかった。

この谷間の奥にある小さな三角の山の少し上あたりにちょこっと遠目の富士山くらいに 見える程度やろっておもってたら、こんなにでかいのだ。

この真ん中にある一番奥の三角山がエベレストなのだ。右はローチェという山らしい。 屋上テラスの方がよう見えますよってガイドさんが言うのも気にしないほどいれこんで 見入って写真をとりまくってた。しばらく見てたらだんだん冷静になってきた。 「やっぱり屋上に行こうか」、部屋のテラスやったらスリッパでええけど屋上やったら 靴を履かんとあかん。面倒かな? ここでも十分見える? そんな場合とちゃう、 やっぱりええ場所でしっかり見とこう。 ロビーの狭い階段を登って、屋上のテラスにでる。 すごい、360度の眺望だ。

一気に雲が晴れて、エベレストだけではなくていろんな山が見える。

なんと素晴らしい眺めなんやろ。

おや、先発隊の迎えのヘリが飛んできた。今日は順調な1日になりそうだ。 彼らも先にこの景色を見たらしい。よかったよかった。 なんども息の飲んで、この壮大な景色に感動する。

いつまでも見ていたい。しかし、昨日まで2日間雪に降りこめられて、何も見えへん、 今朝もついさっきまで雲でいっぱいやったのに、一瞬でこんなに晴れ渡るなんて 奇跡みたいやんか。まさか最後の最後にこんなことが起きるなんて。 あっち向いたり、こっち向いたり、写真撮ったり、スケッチしたり忙しい。 けど、嬉しい。 感激してるうちに雲が湧いてきた。ええことはいつまでも続かへんのか? そろそろ9時近い、わしらも帰り仕度しようか。 ヘリ組は乗ったら10分かからんとルクラに着いてしまう。わしらは2日かけて ルクラまでいく。これは考え方の問題か、貧富の差か。 まあ、そんなことはどうでもええ。

なかなかええホテルやったなあ。

お世話になりました。 気分は上々、浮き浮きとして帰路につく。

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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-33、エベレストビューホテルの朝再び

さて、エベレストビューホテル最後の夜は殆ど眠れなかった。前の晩にエベレストが 一瞬見えたというんで今晩もチャンスを逃してあかんし、もしかしたら朝方に チャンスが来るかもしれんと寝そうになっては起き出してはカーテンの外を覗いてと いうのを繰り返してたし、昼間あんまり動いてへんから疲れてへんかったし、 ダイヤモックスのおかげで高山病症状は出えへんかったけどやっぱり高山にいると それだけで疲れる気がするけど眠くはならへんかった。 それに一番の原因は酒を飲んで無いことだルクラついて、エベレスト街道を歩いて もう4晩、酒をのんでない。飲みたいけど怖い。それと眠れへんこととあんまり 関係ないけど同じく4番風呂に入ってない。高山病には風呂やシャワーで心臓に 刺激を与えるのがかなりよくないって言うんで旅行会社の人からもきつく注意 されていた。途中のロッジはトイレもシャワーも共用だったんで、寒い中、震えながら 入るのはむしろ嫌やったけど、このエベレストビューホテルはとても快適だ。 各部屋にトイレもシャワーもあるし、湯船すらある。思い切って入ってしまおう とも思ったけど、酒もがまんしてることやしやっぱりやめとこうと我慢した。 着替えだけは時々したけど、下着が結構体にまといつくような、昔の学生時代に 戻ったかのような、・・・・・・・・・、早くカトマンズに戻って風呂に入りたい。 そんな夜が終わって朝が来た。 雪がやんで明るい朝ではあるけど雲はなくなってない。 エベレストはまだ見えない。 仕方ない朝飯でも食いに行こう。 今日はおかゆらしい。

おかゆと味噌汁と目玉焼き、美味しいといえば美味しいけど、ネパール飯が懐かしく なってきた。今日は帰りやから途中は絶対ネパール飯だ。 ご飯を食べた後、ガイドさんと今日の予定を話し合う。 今日は晴れそうやから、エベレストが見えるチャンスが期待できる。そやから、 出発を9時ギリギリまで伸ばそう。状況次第ではまだ遅れても大丈夫、今日の行程を 短くして、明日たくさんあるけばいい、チャンスを待とう。 そういう計画だ。元より異存はない。因みに、雪も風も止んだようやから、ヘリは 出るようだ。ヘリの人は予定通り帰らんとあかんからチャンスはわしらの方がある。 食堂から外にでると、ヘリで帰るひとたちは帰り支度を整えてスタンバイに入ろうと してるようだ。昨日帰れなかった人たちも今日は帰れると喜んでいる。しかし、 ここのルールでは、今日帰る予定で予約してる人が優先されるようだ。帰れなくて 残った人はそのあとになるという。万一先発隊が帰ってしまってあとで天気が悪く なったら又居残りらしい。先入れ先出しルールとはちがうのだ。大変やなあ。 今日はわしらの方が自由がきく。でも晴れへんと意味がない。 部屋にもどると、どんどん明るくなってきてる。

こうしてみるとええ部屋やったなあ。大きな部屋に巨大なベッドが二つ、二人 入って余裕がある。窓も大きい。 そろそろ見えてほしいなあって部屋の窓から外をみたり、部屋のベランダから その方角をみたりしてるうちに結構疲れた。気分転換に一旦外のベランダでも 覗きにいくかなんて友人と言い合ってたら、ガイドさんが飛び込んで来た。 「見えたぞ!!!」 慌てて、部屋のベランダに出る。

確かに見えた。えらく大きい。想像以上にでかい。 あれがエベレストか、やっと見えた。

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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-32、エベレストビューホテルで晩御飯。

暇やからあちこちうろうろしてる。そのときはスリッパを履いてるんやけど、ちょっと ベランダに出たりする時はトレッキングシューズに履き替える。面倒ではあるが 時間はいくらでもある。手間を省いても何の得にもならん。そうこうするうちに ちょっと気になることが出て来た。 どうもトレッキングシューズがおかしい。全く手入れせんと何年もほったらかし のやつを確認もせんと履いてきた。ようみたらかなり痛んでるやないか。底皮も 何箇所か隙間ができてる。もしかしたら履いてるうちにベロって剥がれるかもしれん という恐れがあるような気がする、実際えらいことになったんやけどそれは後の話、 今のうちにガムテープかなんかで補強しといた方がええやろか? ここまで何とも なかったんやしもうちょっとやからいけるんとちゃうやろか? いやいや折角 いいホテルに居るんやからここで頼んだらテープぐらいはあるんとちゃうやろか、 暇にまかせていろいろ悩みはしたものの結局はグズグズと何の行動もせんとその まま置いてしまった。 外は相変わらず雪。

時々雲がすーと引いて明るくなる兆しがするときもあるけど長くは続かへん。 部屋の外も結構積もってきてる。

こういう雪景色も決して悪くはないんやけど遠路遥々ここまでエベレストを見に 来たということを考えるとちょっとつらい。 本ももう残り少ないというか1冊しかない。 松本清張の「霧の会議」というやつだ。しかも、上巻しかないやんか。それで 最後回しにしてたけどとうとうこれしかなくなった。今となっては、古臭い推理もん なんやろけどまあええか。 ところがこれがまたとても面白い。 舞台はロンドン、霧のテームズ川に死体が浮かぶ。これは誰だ。イタリアから 来たマフィアらしい。バチカンの法王庁をめぐる裏金作りと、隠し資金、マネーロンダリング の闇は深い。そしてそれを見ていたのは日本人の男と女。夫婦のようで夫婦でない。 不倫なのか。女の方に深い事情があるらしい。事はもつれもつれてヨーロッパへ、 パリからカンヌ、ニースそこから更に・・ 古臭いどころか今でも通用するような新鮮感がある。 とても面白い。天気の事を忘れて一気に読んでしまったけど、下巻がない。そんな あほな。ここで中断は情けない。帰ったらすぐに読もう。 という事であっという間に晩飯の時間になってしまった。 晩御飯はステーキ。

ネパールの牛は水牛なんでステーキは美味しいと思ったことはないけど、ここのは 水牛ではないんやろか結構おいしい。 デザートもある。

これも美味しい。 さて、夕方になって少しは晴れてくるかな?

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ありがとうございました。

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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-31、エベレストビューホテルで昼ごはん。

ブログを読んでる人も退屈やと思うけど、わしらはもっと退屈やった。何もすることが ないんで食いもんの話ばっかりになる それはそうと、ヘリで帰る人たちはとうとうキャンセルになったようだ。何度か スタンバイ状態になったようやけど雪が降りしきってきたんで結局はあきらめざるを 得ない状況になってしまった。もちろん帰れないということは今日ヘリで来る 予定の人たちも来れないというわけで、部屋が不足して入れないという事態には ならない、よう考えたらようできてる。 ということでだんだんと雪がひどくなってきてるんでわしらも今の所僥倖に期待は できへんから本でも読むかと言う話になる。 本棚にはもう既に残り少ない。図書館でもないし、本屋でもないんやからしょうがない。 日本でもよくユースホステルやらペンション、民宿なんかに泊まったら読書室 みたいなんがあって沢山本が揃ってるのに感心することがある。でも、わしらは 読書して歓談したらええなあっていうお誂え向きの時間があっても酒を飲んで 酔っ払ってしまってるんでそういう楽しみを知らずに来てしまったし、自前でも 持参するという配慮も持ち合わせてなかったけど、ここにきて酒はない、本も少ない となるとため息がでそうだ。 で、残って居たのは「いま生きているという冒険」というやつだ。

すごい冒険家みたいだ。単独でインド旅行に行ったことをきっかけにか冒険旅行に はまってしまってアラスカを一人旅したり、北極や南極を縦断する若者たちの 国際プロジェクトに参加したり、挙句のはてはチョモランマ、あそこにある、 もうすぐわしらが見るエベレストのことやんか、に単独で登ったりとほぼ極端な 冒険旅行をしてきた記録だ。古式航海術を極める男について船に乗り、あわや 命がけという旅もある。暇つぶしにはとてもいい。読みやすくわかりやすい。 文学としてどう? なんて偉そうなことは言われへんけど、普通やったら読まへん ような本ではあったなあ。惹き込まれるというよりは、「あら、そう?」という 感じで読んでしまいそう。それもまあ時計はきちんと進んで昼ご飯が近くなった。 不思議なことに何もせんでも腹は減る。 昼ご飯は何やろ? って楽しみにもなる。

今日のお昼はうどん定食だった。うどんとトースト、ええではないですか。 ネパール料理というかネパールのチベット料理にトゥクパというのがあって、 それはうどんのようなラーメンのような足して2で割っても割り切れへんような 微妙な味わいの麺があるけど、それよりははるかにうどんに近いというたら失礼に なりそうだ。要するに日本のうどんそのものが出て来た。味は悪くはないけど、 横のトーストと中途半端さがちょうどバランスがとれて、昼飯にはええかもしれん。 腹が減ってることもあってすんなりいただいた。 デザートもある。

コーヒーを飲みながらゆっくり甘いものを頂く。 おや、ちょっと晴れてきたんとちゃう?

あの奥にうっすら見えんのはエベレストちゃう?

いやいやちゃうちゃう!

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ありがとうございました。

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高山病爺さんがエベレスト街道を通ってエベレストを見に行くの記-30、エベレストビューホテルに朝が来た。

朝が来た。実は3時半頃起きて天気を見た。晴れていれば遠くが見える可能性がある。 しかし、残念ながら雪が降る曇り空しか見えなかった。仕方ないと寝直す。 この晩は予想どおりあんまり眠れなかった。ダイヤモックスを半錠ずつ1日2回 飲んでるんで高山病の症状はほとんど出えへんけど酒を飲んでないし、昨日の 行程は4時間ほどで短かったせいかあんまり疲れてへんのもその原因やと思う。 部屋は2人部屋やけどベッドは大きいしとても快適だ。 それでも睡眠不足で体が重い。時間がきたんで朝飯を食いにホテルのレストランに 行く。皆さん集まって、なんだか騒がしい。 どうも、昨夜、エベレストの写真を撮った人がいるらしい。昨夜22時頃までずっと 外の景色をチェックしていて、ほんの一瞬、10分ほど晴れた瞬間があったらしい。 その時すかさず写真を撮ったらしくて皆さんが見せてもらっているのだ。 すごい。運がええのか、狙いがええのか、羨ましい。昨夜のチャンスはその瞬間だけ やったらしい。 他の人共々、今日こそわしらもちゃんと見るぞと決心を新たにして朝飯に向かう。

今日は洋食メニューだ。(ネパール食がええけどなあ)

もちろんこれはこれでとても美味しい。オムレツの焼き方がうまい。それにパンが 美味しい。ここで焼いたのか? あるいはナムチェ・バザールからここまで運んだのか? どうしたんやろ? 外を見ると絶望的な雪景色。昨日より更に積もったんとちゃうやろか? それで、今日はどうする? どうなる? ガイドさんと相談する。当初の予定の絶景ビューポイントであるクンデピーク4200メートルまでは この雪では行けないし、行ってもなにも見えない。イエティ(雪男?)の頭皮があるという クムジュン村に行って観光するというのは雪の中ではできなくはないけど、それで チャンスを浪費するよりは、ホテル内に居てちょっとでもエベレストが見えるチャンスを待つ 方が得策ではなかろうかと言う話で、もちろんわしらも異存はない。 見えるもんならホテルの窓から見えると言う、こういう天気ではむしろ理想的な ホテルに居るんやからその利点を生かすしかなさそうだ。 他のチームも同じ考えのようだ。 それはそうとあの元気なチームの中の一人が昨晩、ちょっと調子を崩して酸素を 吸ったそうだ。 本日ヘリで帰る人たちは、一応は帰る支度をしてスタンバイしてはるけど、この天気やと 多分無理だという。1日伸びれば滞在費はどうなるんやろ?わしはセコイことを 考えてしまう。 長い1日が始まりそう。 とりあえずわしらは本でも読むか。

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ありがとうございました。

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