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奈良、菖蒲池、インド料理「プラーナ」でランチをいただく。

もう随分時間がたってしまった。ある時、奈良公園まで行く用があった。 時間にはかなり自由度がある。これはチャンスではないやろか。近鉄電車に 乗って行くんやから菖蒲池というとこで途中下車したら前から気になってた 「プラーナ」さんというインド料理屋さんに行けるではないか。急行に乗って 学園前で乗り換えたら次の駅、簡単、簡単、降りたら線路を渡って反対側へ、 数メートルあるくと左側に瀟洒なお店の看板が見える。

お洒落な洋風レストランという感じではありながらエスニック風でもある。 中に入っても同じ雰囲気のインテリアで、よりエスニックさが強くなってる。 お客さんも若い人が多いようだ。 メニューはこんなの。

正直見てもようわからん。

この店はカレー食いの達人さんたちが絶賛してはるお店みたいなんで、わしのような、 料理の名前を聞いても 何のことかわからんようなガサツな人間が行くのは恥ずかしいんやけど まあ来てしまったんやから許してもらおう。 で、 わからんまま、プラーナセットをお願いする。チキンコルマ、プローンマサラ、サンバルの 3種のカレーがつくのだそうだ。ご飯は少なめで。辛さは辛いい目でお願いする。 これだ。

食う前から美味そうだ。 別々に 食ったり混ぜ混ぜして食ったり、どういう食い方をしても素晴らしい。 チキンは濃厚で ヨーグルトの甘さとコクがからんで奥が深い味がする。

蝦はとてもわかりやすくてすっきりしたスパイス感だ。

豆のカレーはどうしてこんなに繊細につくれるのかと思うくらい 丁寧なできあがりだ。

メインの具いがいはトロトロのルーやのにそれぞれの具が立ち上がって くるような色んな 味わいが感じられる。ご飯もとても美味しい。

いろいろややこしく書いたけど簡単に言うたら、「すばらしく美味しい!」。 で、食べ終わって一口水を口 に含むと口のなかをさっと清涼感が流れる。 これが良い! その後チャイを飲むとまた新しいスパイス感が味わえる。

とても美味しいランチを頂いた。ご馳走さんでした。

店名 「プラーナ」 ジャンル カレー、インド料理 住所 奈良市あやめ池南2−1−48 電話 0742-43-3261 営業時間11:30-15:00 […]

時々、奈良遊、西ノ京へスケッチにいく-5、「がんこ一徹長屋」、墨の資料館へ。

このあたりは人通りが少なくてひっそりして、奥まったええ場所だ。わしらもちょっと お邪魔して横で描かせていただこう。

向こうさんは一生懸命描いてはる。色も付けて本格的だ。わしは、描き始めたもんの 適当にちゃっちゃと描いてもう出来たような気になってきた。わしの悪い癖だ。 いつもじっくりようかかへん。 紅葉を見に行ったり、

カキツバタ? を見に行ったり、

そわそわしだした。 やむなく友人たちもスケッチをやめて、もう帰ろうかと帰り支度を始めた。 いつもながら申し訳ない。 で、帰り道はまっすぐ駅に向かわずに、近鉄線の西側に回って、案内図にあった 「がんこ一徹長屋」というとこに寄ってみたいという友人の意見にみな心惹かれてる。 何があるんかこの図ではわからんけどなんとなく文房四宝の匂いがする。 匂いと感を頼りに線路の向こうへまわるけど道は複雑に曲がってるんでほんまに 行けるんかどうか不安になってきたころやっと見つけた。 長屋と書いたほうには誰もいなくて向かいの「墨の資料館」みたいなのが開いている。 けどあんまり人の気配がない。1階にはあんまり何もおいてないみたいなんで2階に 上がってみる。書の作品なんかが置いてある。墨や硯の展示もしてある。 なぜか開け放しの扉があって、そのむこうで墨作りをして見せている、というか、 さっきまでそうしてたような、後でわかったんやけど、さっきまで中国人の団体が 来てはってこれを見学して帰ったのだそうだ。中国でも同じようなことをする 工房があるんやけど、墨作り全般は文革の影響で良い技術が途絶えてしまったと 言う説もあって日本に来て良墨を沢山買って帰る人が多いと聞いたことがある。 3階に行くと墨の大展示場になっている。わからんからフンフンと見て回る。 すると中から誰か出て来た。 なんとなく話をしてると、いつの間にか墨の話になった。 えらく詳しい。墨の作り方から材料の話、技術の話、何の資料もなくても次々に 微に入り細にわたってとうとうと喋りはる。そのうち、書の墨と水墨画の墨は違うん やでという話になった。 なんやてと急に聞き耳が立つ。 どうちがうんか聞いてると膠の量がちがうのだそうだ。絵用には膠を少なくして 調整するのだそうだ。それについても蘊蓄も終わることがないほど続く。 ほんなら簡単にいえば、水墨画用って言う墨は買うことができるのかと聞くと、 例えばこれやと出してくる。 それについての講釈もひとしきり聞いてるとどうしても買いたくなる。つい衝動買い するのがわしの悪い癖だ。 それにしてもええ勉強になった。あんまりとうとうとしゃべりはるんで十分身についた とは言えんけど、ポイントはわかったような気がする。 墨や硯について、また初心に帰って墨の擦り方から勉強せんとあかんなあと思い直した 次第だ。

それにしても、これでええ絵がかけたら嬉しいんやけどなあ。 技量の問題もあるしなあ。 どんな色がでるか楽しみ楽しみ。

「がんこ一徹長屋」

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時々、奈良遊、西ノ京へスケッチにいく-4、唐招提寺の中に入る。

さて、唐招提寺の周りをぐるぐる回ったけで木の間隠れに垣間見えるはずもなく 結局一周回ってしまって正面玄関に着いた。ここまで来たら入場料を払って中に入ろう。 正面から入って目の前に見える金堂の屋根がとても美しい。

建物も気品があってとてもいい。さすが、入ってすぐの右側で絵を描いてはる人たちが いる。ええ場所やなあとはおもうけどいくらなんでもすぐに人だかりがするんで わしらは恥ずかしい。

とりあえず、昼飯のときのビールが利いてきてるんでトイレを探す。 それから、あちこち見ながら奥に行く。

まだ紅葉が美しい。 さすがに観光客が多い。しかも団体さんが多い。

奥の方に行くといろんなとこが工事中だ。鑑真和尚のお墓とかそのあたりのお庭 なんかもちゃんと見られへんのが残念だ。

鑑真和尚の像はレプリカが公開されてる。本物は6月の特別公開の時だけだ。 この像はたしか中国でも見たことがある。楊州にある大明寺というお寺だ。 一回行ったことがある。 元々鑑真さんが日本に来るまで修行されてたお寺なんで、鑑真つながりでいえば こちらが本家なんやけど、奈良のこの唐招提寺がいろんな変遷はありながらも 当時の面影を伝えているのに対して、大明寺の方は清代末の混乱で消失したあと 中華民国になってから全面再建されたらしい。そやからかどうか、雰囲気は似てる ものの、やっぱり中国風であり、どこか派手さを感じさせる佇まいではあるような 気がした。 日本の唐招提寺の金堂を模したかのような鑑真記念堂があって日本から寄贈の レプリカが飾られていた。 規模で言えば日本よりはるかに大きいし、五重塔まである大伽藍なだけに こぢんまりと清楚な感じがする奈良の唐招提寺の方がわしは好きに思えた。 そんなことを思い出しながら、鑑真さんと反対の方に向かう。 土壁の塀がええ感じだ。

こんなとこやったらスケッチしたいなあって思ったら、案の定、先客がいて、 熱心に絵を描いてはる。

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時々、奈良遊、西ノ京へスケッチにいく-3、唐招提寺の裏側を回って垂仁天皇陵へ。

さて、行けども行けども唐招提寺の森が見えるだけ、畑の中を迂回してやっと線路を超える。 目の前に古墳のようなこんもりしたところと池が見えた。

池には水鳥が泳いでいてとても良い感じだ。

空にもなんやら飛んでるけどなんかはわからん。 後で、説明板のあるところに行ったら、宝来山古墳と言って垂仁天皇の御陵なのだ そうだ。 その手前に何やら円こいモンが見える。あれも古墳の一部なんやろか? 振り返ったら、看板があった。

なるほど、田道間守(たじまもり)と言う人の墓らしい。垂仁天皇の命を受けて 不老不死の妙薬といわれる非時香菓(ときじくのかくのみ)を求めて天竺まで行った らしい。(ほんまかいな?)艱難辛苦の上に(書いてない)やっと見つけて、持ち帰ったら 天皇はもう崩御されてたということらしい。それを知った田道間守は悲しみのあまり哭死したと言う。 ということで、垂仁天皇の御陵の前に彼の墓も作られたのだそうだ。(ほんまかいな?) その時持ち帰ったのが写真にあるヤマトタチバナというやつらしい。それがミカンの 元になったと言うことで、そのゆかりの神社が和歌山県の海南市、下津にある 橘本神社というらしい。えらい色々と話がつながってとうとう実家のあった海南市まで 行ってしまった。近くにはみかん発祥の地、「六本樹の丘」というのまであるらしい。 なるほど、お茶の発祥の木ちゅうのは中国や台湾で見たけどみかん発祥の木は海南に あったんか? まあ、それはどうでもええとして、古墳の隣には刈り入れの終わった田んぼがあって 稲わらが干してある。

ついこないだこんな風景を中国で見たなあ。こないだは中国、浙江省の殆ど観光化 されてない古村巡りにいってきた。観光化されるという意味は、中国の場合、今、 現在の村の生活は殆どなくなって生活跡みたいな形で環境や建物が保存されて、 全体が巨大なテーマパークでありお土産やさんばっかりになってしまって、面白くも なんともなくなる場合が多いんやけど今回は十分生活があって、それを垣間見させて もらうような旅だったんでとてもよかった。 稲刈りのあとも同じような風景があちこちにあった。 こんな風景は絵に描きたくなるのだ。 中国ではこんな言葉を見かけた。「漁樵耕読」。 謂わば、「晴耕雨読」みたいな感じの言葉やと思う。 理想やけど、できへんなあ。

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時々、奈良遊、西ノ京へスケッチにいく-2、薬師寺を遠望する。

さて、では勢いよく薬師寺を見に行こう。中に入ってもおもろないんで、外から 見たいと思ってたんで秋篠川の方に進む。左にちょっとお堂があるんで覗きながら 行こう。日曜やと言うのに京都と違って奈良は有名観光スポットでも観光客は比較的 少ない。けどやっぱり中国語系の人の比率は多いようだ。どんな場所でも貪欲に 周りはるし、そこでポーズを決めて撮影してはる。 うむ、まあええか。わしらは先を急ごう。 秋篠川に沿って南下する。この道は歩きやすいけど実は自転車専用道路だ。歩行者が 歩いてええんかどうかはわからんけど遠慮しつつ歩かせてもらう。 遠くに薬師寺が見えた。

絵には東西の二塔を配しているけで、実際は片方は見えへん。 工事中やった。

それだけでもがっかりやし、だんだん遠景からは見えにくくなってるんとちゃうやろかと 思う。写真家が望遠で撮って発表してるんとは見え方がえらい違いだ。 こんなんでしかええ風景が見られへんのやったら、絵、描くわしらも目ん玉を望遠に 改造せんとあかんのかもしれんなあ、とりあえ気持ちだけ望遠にして想像の中で 絵を描いてみる。 しかし、あまりにも愛想なしなんで、ここは早々に離脱して、秋篠川を北に向かう。 どっか外から唐招提寺のお堂やら伽藍やらが垣間見えるとこはないやろか。外から 木の間が暮れに見えたらカッコええやないか。

しかし、鬱蒼とした森の中にある。見えそうにない。 ここから見える薬師寺の方がややええ感じだ。やっぱり目が望遠レンズになってないとあかん。

目は望遠でも広角でもなんにでもなれるからとても便利だ。しかし、残念ながら実感が わかへん。 で、唐招提寺は見えそうにないけど、一旦川を渡って、どっかええとこないかぐるっと 一周してみよう。

わしらの苦労も知らんとのんびり釣りをしてはる。

ええなあ。 北側に回ると、森に沿った道は無くなって唐招提寺からはどんどん離れて行く。 道もあるかないかわからへん。田んぼの中で右往左往する。 やむなくiPadを取り出して、道を調べる。 ぐるっと回ったら近鉄電車の線路を越えれそうだ。

それにしても、こんな森の中が見えるはずがないわなあ。まあとりあえずぐるっと 回るだけは回ってみよう。

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時々、奈良遊、西ノ京へスケッチにいく-1、お昼にカレーうどん。

前に、奈良県立美術館でやってた「不染鉄」というひとの展覧会がとても印象的で 水墨画の仲間全員、と言うても3人やけど魅了されてしまった。中でも薬師寺、 唐招提寺など奈良の西の京のあたりに住んでその風景を描いた絵はとても素敵で、 できる事ならあんな感性で絵を描いて見たいと思わせるような、そしてそれが、 わしら皆同感できるようなもんであったんで、晩秋が来た今、一回、西の京に スケッチに行かへんかい、きっと晩秋の奈良のええ景色に出会えるはずやで、と言う事で、 近鉄西ノ京駅に集合。 とりあえず昼飯を食おう。 あたりを見渡してみると、食堂みたなとこはそれなりにあるようだ。ようわからん なりに適当に入って見る。わかりやすい食堂メニュー、うどんとか丼とか定食とか そういうもんがある。寒いし面倒やからこう言うもんがありがたい。 とりあえず、ビールを飲みながら、「スパイシーカレーうどん」というやつを頂く ことに。 ついでに近くでレンタサイクルの店ないですかって聞いたら、この店でもやってるんや けど、今はシーズンオフやからかやってないらしい。 しかたない。まあ、歩こう。ビール飲んだんで段々気持ちがええ加減になってきてる。 さて、うどんが来た。

なかなか美味しそう。失礼ながら観光地の駅前食堂、あんまり期待してなかった。 けど、素揚げの野菜がとても美味しい。カレーもスパイシーと名付けるだけあって 辛いだけではなくて結構スパイシーだ。

金属鍋に入ってるんで冷めにくいのがいい。 太めの麺にカレー汁がよくからんでいる。 卵を砕くとルーがまろやかになって又違う味を楽しめる。 歩き回るまえにちょうどええ元気を頂いた。 ごちそうさんでした。

店名 「薬師座市」 ジャンル 和食、洋食、うどんなど 住所 奈良市西ノ京町377 電話 0742-33-6544 営業時間 9:00-17:00 定休日 月、火、水、木、金 メニュー 日本語 言語 日本語

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薬師座市 (定食・食堂 / 西ノ京駅) 昼総合点★★★☆☆ 3.1

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九度山暮らしのある日、奈良、五條市、洋食「ひまわり」でカツカレー。

九度山暮らしで居るときはあんまり外食をしない、というかほとんど外食をしない。 美味しいとこ少ないやんというのもその理由の一つだ。たまには洋食でも食って みるかと隣の五條まで足を伸ばしてみた。 隣の市と雖も近いはずやと思ったら意外と遠かった。 山の手の住宅街の真っ只中にある瀟洒な洋菓子店といった雰囲気のお店だった。 行列必至ということで覚悟して行ったんやけど意外と席があったし、お店の前の 駐車場も空きがあったんで楽々入場できた。

しかし、中に入って寛いでるとどんどん混んできたんで、有名店であることには 間違いない。 で、メニューを見るとおいしそうなランチセットが一杯あるんで迷ってしまうけど 迷わずカレーにしよう。ポークヒレカツカレーというのがうまそうだ。 全てにスープとサラダがつく。 スープは普通、サラダはキャベツ。 カレーがきた。

とても美味しそうだ。 まずカツからいただく。表現は芸の無いステレオタイプ、サクサク熱々でとても美味しい。 カレーも熱い、カツも熱いんで違和感なく食べれる。肉は結構柔らかい。 カレーはオーソドックスな欧風カレーやけど意外と(失礼)スパイス感がしっかりしてる。 なかなかええ感じだ。 ということで、サクッ、ペロッっと頂いてしまった。 お店の方の対応もよくてとても居心地のよい時間をいただいた。 ご馳走さんでした。

店名 「ひまわり」 ジャンル 洋食 住所 五條市田園3−20−4 電話 0747-23-0535 営業時間 11:00-15:00 17:00-21:00 定休日 火曜、第三月曜 メニュー 日本語 言語 日本語

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ひまわり (洋食 / 五条駅) 昼総合点★★★☆☆ 3.2

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時々奈良遊、奈良県立美術館へ「不染鉄」展を見に行く。

最近、京都では結構でかい展覧会が始まりそうだ。絵も国宝や、超名品が沢山でる ように聞いている。すごいなあ。行きたいなあって思わんではないけど、あの行列を 考えるといやになる。2時間も3時間も並んで入る順番を待って、入ったら入ったで ちびちび進む列のあいだからチラチラ見るだけ。長居はできない。下手したら他人の 頭越しにちらっと覗くだけ。消化不良も甚だしい。しかも大抵の名品は見たことがある。 しかもゆっくり見たことがある。そんなやったらやめとこなんて思っている。 しかし、いい絵をじっくり見る機会は欲しい。そんな気分の時に、昔からの友人が FBに奈良県美術館で「不染鉄」展をやってるよってアップしてた。何それ?って、 わしは恥ずかしながら不染鉄なんて人を全く知らんかった。ちょっとネットで見て見た けどようわからん。ポスターの絵を見る限りはなんだか面白そうだ。 巨大な風景が俯瞰されて幻のように浮かび上がっている。詳細なようで、幽玄なようで、 繊細なようで靄もやのようで、とても気になる。 百聞は一見に如かずと言うではないか、とりあえず行ってみよう。 1 平日の近鉄奈良線は空いている。観光客もそれほどはいない。しかし、奈良駅に 着いてみると結構観光客が多い。特に欧米系の人たちが多いんではないやろか? 駅の改札や案内所に行ってどんどん質問してはる。こんなのええなあって思う。 外国にむかってどんどん開かれている。あんまり英語を苦にせんと相手できるように なってきてる。相手さんもあきらめんと食いついてくるようになってきてるようだ。 距離がどんどん縮まってきてるようでとてもええ感じだ。 天気はええし、心は穏やか、お昼ご飯はとても満足やったし、観光客が少なめの 奈良公園あたりを歩くのは気持ちが良い。 じきに県立美術館に到着する。

おや、入場料フリーって書いてある。しめしめ。 おや、待てよ、外国人だけではないか。中国人か台湾人のふりをして行ってみようか? 中国語で喋る振りしたら行けるんとちゃうやろか? やっぱり、それはせこいなあ。やっぱりちゃんと払おう。 で、中に入る。 おおっ、1点目からすごいやん。想像と全然違った。 墨の濃淡を大胆に使った大作だ。こんなんええなあ。すごいなあって感動する。 朦朧体とか片ぼかしの技法を使ってるっていう。 そして奈良の風景、唐招提寺や薬師寺のあたり、農村の中にとけこんで立つ寺院と 塔、農作業をする人たち、日暮れて家で憩う人たち、人と自然が見事に描かれている。 不染鉄が過ごした漁村や、農村、何気無い風景が、巨大な画布の上から立ち上がって来る。 極端に少ない色と線、思い切り迫って来る墨の濃淡。 こんなん描きたかったんやって思う絵が沢山ある。

それに、画賛が良い。よくあるような漢詩や漢文調の漢字文ではなくて、 普段の言葉であったり、簡単な散文、詩文であったり、普通の日本文で綴ってる のがとても好感がもてた。誰も読めない漢語を、今となってはよその国の言葉を 勿体ぶって並べるよりは、今の世の中で生み出す芸術なら今の世の言葉を使うべき ではないかと考えるからだ。 同じように、登場人物も昔の人ではなくて、今の人の姿であるのが好ましい。 かなりのスペースでかなりの作品を展示してるけど、見飽きることはなかった。 それより、是非、帰って絵を描くときの参考にと画集を買ってしまった。

ただ、帰ってよくみたら、当然かもしれんけど画集から伝わってくるものと、現場で みた感動とはかなり違う。墨の微妙な変化は印刷で表すのは難しいんやろと思う。 それでもよかったなあって思った。 しばらくは影響されまくりかもしれん。

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熊野古道、小辺路の旅08ー熊野古道、小辺路踏破を断念して帰る。

安心して一息ついて、ご飯を食べてるとお婆ちゃんが、「これ私が出てるよ」って ビデオを見せてくれた。NHK、BS番組でこのあたりに取材に来た時のやつだ。 お婆ちゃんやその友達が可愛く写ってる。 小辺路ってええなあ。またゆっくりスケッチ旅行に来たいなあって思う。 それで今回はこの先どうするか? 3人で相談したと言うか、暗黙の一致というか、ここでリタイアしようという事だ。 体調が悪い人だけリタイアして続ける。あるいは明日のコースは一番楽な行程や からとりあえず頑張ってみる。3つの選択肢はあるけど、やっぱり3人揃って下山 しなかったと言う基本的なことを守れなかった反省がとても強い。 残念ではあるけど明日は3人揃ってリタイアしてまたリベンジする機会を作ろう。 リタイアは簡単だ。あさ6:30のバスにのれば都会に帰れる。 では出発まで民宿のあたりを散歩して行こう。

山は緑が深くて綺麗な杉林が鬱蒼としていてとても気持ちが良い。 過疎と雖も人が住んでいないわけではない。

それなりに暮らしがあるようだ。 しかし、小学校はすでに廃校になってしまってる。

残念ながら昔日の面影を残すだけだ。

ええ村やなあって思う。なくならんで頑張って暮らしてほしいなあ。

因みに昨夜の晩御飯はとても美味しかったし、朝ごはんも美味しかった。しかし、 色々ジタバタしたんでカメラに撮る余裕をなくしていたようだ。 朝ごはんの時に納豆が出たんでフランス人はどうするか見てたら、どう食べるか 悩んではった。こないやって混ぜて食うんやって教えたら、やってみるってにっこりした。 あとでどやったってきいたら、顔をしかめてた。 まあ、むりやわなあ。 バスはあのトンネルからやってくるらしい。

ダム湖を抜けて、

谷瀬のつり橋のあたりを通り過ぎて、乗り換え地点についた。

あっちのバスに乗り換えるらしい。所謂地域循環バスみたいなやつだ。

乗り換え地点の村の様子。

急に歩かんでようなって、気が抜けてぼんやりしてしまった。 うとうとしてるうちにJR五条の駅に着いてしまった。

わしらの熊野古道、小辺路の旅はこんな風に終わってしまった。 また、リベンジの時によろしく。

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熊野古道、小辺路の旅07ー「農家民宿 政所」にて。

三浦口バス停という本日の目標地点に着いた。ここに着く1時間くらい前に山道を 歩いていたら携帯電話が鳴った。こんなとこでも電波が届くんかと訝ってたら、 本日泊まる民宿からだった。かなり遅いんで心配してたみたいだ。あと30分ほどで 着くよって軽く言ったけど結局1時間かかってしまった。 下の景色が見えてからも、あまりの疲れで一気に降りることはできへんで、一息 ついてしまったりしてゆっくり降りたのだ。舗装道路まで降りてしまったら、何と 嬉しい事に「農家民宿 政所」の方が迎えに来てくれてた。 「2人ですか?」、「いや1人は遅れてるんで、1時間ほどしてから来ます。」なんて のんびりした答えをして、とりあえずわしらは民宿まで運んで頂いた。

やれやれ疲れた。とりあえず風呂に入ってビールを飲もう。後1名もその内到着 するやろ。着いてしまったら、この身を100%緩めて大開放だ。固まった体で ロボットみたいに歩きながらも寛がせていただく。 このお宿、ようみたら由緒正しいお家なんとちゃうやろか?

表の門は県の有形文化財指定って書いてある。 お家も結構いい感じで古びている。中はもっといい感じだ。

家の近くには平維盛の墓があるという看板がある。本物?

そして家の裏山にはそれを祀ったお社も。

当に平家の落人の村ではないか。 熊野古道界隈には平家の落人の何某とか、南朝の末裔の何某とかいろんな歴史には 事欠かないようだ。 で、わしらはこんな風にのんびりと散策してた訳ではない。 これはあくる日の出発前にあたりを散歩してわかったことなのだ。 風呂から上がってビールを飲み始めたら、宿のお婆さんが聞き始めた。 「何で友達一人で山に置いてきたんや。」 うろたえながら、「あいつは大丈夫やから先に降りてきたんや。1時間ほどしたら 絶対降りてくるから。」 「降りて来んかったらどうすんのや?、懐中電灯は持ってるんか?」 怒ってるんではないけど心配そうに聞いてくる。 「懐中電灯は持ってへんかもしれんけど、大丈夫やから。」 「大丈夫、違ごたらどうすんの? もう山は暗くなり始めてるよ。」 たじろぎながら、「いや、多分大丈夫やから・・」 「そやったらええけど、毎年誰かが事故を起こすんやで、道間違えたり、転落したり、 死ぬ人もいてる・・・」 だんだん不安になってくる。 お婆さんはあちこちに電話をかけまくってる。 「・・・・・・・、てなわけで、置いてきたんやって・・」 わしらもだんだん不安になってきた。いたたまれへんようになってきた。 先についていたフランス人も、やっぱり同じ宿やった、心配そうだ。下手な英語で 説明する。 晩御飯の準備もできて、「先に食べたら?」って言うけど、喉をとおるわけがない。 そのうち19時になった。迎えに言った宿の人からも着いたという連絡はない。 「20時になったら消防団に連絡するから」ってお婆さんは言う。今晩は捜索できへん けど明日朝からそうなるからって。 「様子見に行ってきますわ。」ってわしらも立ち上がった。のほほんとは待って られへん。登山口まで行こう。みんなで歩いて行こう。お婆ちゃんもフランス人も ついてきてくれた。 しばらく歩いてると、携帯電話が鳴った。「おったよ。帰ってきたよ。」と言う […]

熊野古道、小辺路の旅06ー三浦峠へ向かう。

どうなったんやろ? わしかて気になる。同じ方向、さっきの小屋を目指して 歩き始めた。向こうに、探しに行った友人が見えてきた。戻ってきたのだ。 やっぱりおらんかったか? がっかりしかけたら、「おったで。」と言う。 やっと3人合流できた。一遍に気力が萎えそうになる。それになんでこうなったんか とても気になる。聞いて見ると、彼は小屋があんまり貧弱やったんでトイレかなんかの 仮小屋で待ち合わせ場所はもうちょっと先やと思って行き過ぎたらしい。その直後に わしらが到着したということだ。わしらが探してるあいだに彼はどんどん先に行って、 やがてつぎの道しるべ、「旅籠、上西家趾」というとこまで着いてしまって、これは おかしいということで引き返して来たのだそうだ。何にしても無事を確認できて ほっとした。 元気そうやし、無事やし、これでよかったと思うと欲がでた。 今で14時過ぎ、最初はもう戻ろうって決心してたけど、それは会えないというのが 前提やったんで、考えがぐらつく。行程はあと2/3弱くらい残ってるけど、 殆どが下りに違いない。このまま先に進んでも18時頃には着けるんちゃうやろかと 思う。それやったら行った方がエスケープするにも先に進むにも選択肢が多い。 頑張ってみようかって相談がまとまった。 ここからは一気に下る。登りもしんどいけど下りもしんどい。

途中から急な登りになる。これまたこたえる。やっと「旅籠、上西家趾」に着いた。

熊野古道が現役やったころ活躍した旅籠らしい。栄枯盛衰、今は昔の物語だ。 三田谷・五百瀬まで120分か、これやったら意外に早よ着くかも、なんて期待する。 現実はそんなに甘くはなかったというのは後でわかる。 ここで15:00。

やはり体調が悪いのか1名は大分遅れてる。大分待ってやっと姿が見えた。 遅れる人もしんどいやろけど余裕をなくしてると待つのもしんどい。

15:30頃、姿が見えたら先に進んでしまう。多分待たれる方も気をつかうし、着いたらすぐ 動かんとあかんし、余計疲れると思う。

ここからはしばらく急な登りだ。やっと登りきったら延々と下りが続く。簡単には 距離を稼がせてくれへん。この先も下りきったら終わりではないはずだ。 やっと水ケ元(茶屋跡)に着いた。

このへんでもう16時になっている。

この辺までくると3人合流せんと歩き出されへんという感覚がもう鈍ってしまってる。 どうせ待つんやったら最後まで行ききって待っても同じやんか、細かく待っても お互いにしんどいだけやんかと思う気持ちの方が強くなってしまう。今までなんども 自転車で旅行したときもそういう感覚で、最後には最終地点で待ち合わせという事が 多かったんでそういう感覚が身についてしまってたのだ。しかし、平地と山とは違う ということをよう考えとくべきやった。 とにかく合流をあんまり気にせんと先に進むようになった。 ここからは又急な登りが続く。堪忍してくれって思う。もう写真をとる気力もない。 大きな峠を登りきったら又下りだ。延々と下る。 あたりはすこしずつ薄暗くなっていく。 大分下まできたかな?

何となく下界がざわついているような?

地図にものってる道しるべ地蔵さん。

[…]

熊野古道、小辺路の旅05ー伯母子岳山頂へ。

今日はこのまま登り続けて、伯母子岳山頂を目指す。地図や先人の案内を見たら 山頂を通らんと迂回する道もあるようだ。しかし、しんどいけどせっかく来たんやから 山頂を目指したい。晴れてたら大峰山や大峰奥駆けの山々が見えるやろし、もしか したらええ具合に雲海が出るかもしれん。天気が悪かったら霧がかかってそれも また良しとする風景が見られるかもしれん。

頑張って行ってみよう。それにしてもひたすらの登りは結構きつい。 昨日から体調不調気味の友人の一人は今日も結構きつそうだ。普段は元気一杯、 体力抜群の人やのになぜか体調を崩していて遅れがちだ。 この仲間で毎年自転車旅行をしてるんやけどその時々によって体調の出来不出来が あって、誰かが不調になったりするんで、よくあることやとこの時点ではまだ 全く心配してなかった。 あとで結構えらいことになるとはこの時には思ってなかった。 で、やっと山頂まで行く道と迂回する道の分岐までやってきた。

こっちにいったら、山頂に登る道だ。

あっちに行ったら迂回する。

事前に友人と相談して、まだ元気な二人は山頂を目指して、不調気味の 一人は迂回路を通る。この道はこの先の山小屋のところで合流するはずやから そこで必ず他の人を待ってから又一緒に行動しようということに決めていた。 で、わしらは山頂を目指す。 結構あるなあ。だんだん頭が垂れてくる。ちらっと上を向いて、「あの角を曲がったら そろそろの筈や」、なんて何遍思ったことか、やっと見上げる上が明るくなって 木がなくなってきた。そろそろ着いたか。

さすがに頂上は見晴らしが良い。 しかし、残念ながら天気が悪いんで向こうが見えない。

雲海というよりもガスがでて眺望が効かないのだ。 おや、途中で追い越されたフランス人の人が先に着いて休憩してはる。

わしらはヒーヒー言うとるけど彼は余裕たっぷりだ。やっぱり2メートルもあると 山に登るのも楽みたい。 わしらもここで一休みしよう。大きな登りはこれで終わりだ。しかし、迂回した 友人と出会わんとあかんのであんまりぐずぐずもしとられん。 先に下ろう。 下りは登りより楽だ。しばらく歩くと分岐に着いた。

この小屋が待ち合わせ場所のはずだ。けどおらへん。

おかしいなあ。こっちのコースは平地みたいなとこやからわしらより早いはずや。 疲れたんで休みながら来てるんかなあ? とにかくここで待とう。 小屋に到着した時点で11時前、もう一時間以上待った。それでも現れへん。 「明らかにおかしい。何かあったんやろか?」 「わし、見て来るわ」と友人が動きだした。2人行くわけにはいかん。申し訳ないけど 1人で行ってもらう。 わしは1人で待つ。腰が痛い。ほとんど座るとこがない。気持ちも落ち着かへん。 いったいどうしたんやろ? 焦るばっかりや。 更に1時間ほどして様子を見に行った友人が帰ってきた。 「おらへん。何かあったんちゃうか?」 […]

熊野古道、小辺路の旅04ー野迫川村の朝。

さて、熊野古道第一夜だ。早く寝よう。疲れてたら寝つきが悪い。それにエアコンが ないやんか。えらいもんで、さすが熊野古道の宿、夜はエアコンが要らんみたいだ。 合宿中の若者たちも行儀が良い、夜遅くまで騒ぐことはなかった、夜はどんどん 静かになっていく。虫の声が聞こえるくらいだ。 突然雨が降って来た。恐れていたことがやったきたのか? えらい雨音だ。明日はどうなる? 雨の中を歩くっていややなあ。特に山道は ぬかるんだら大変。滑って歩かれへん。寝てる部屋の窓の外は裏山だ。そこに ゴウゴウと雨が落ちてくる。えらいこっちゃなあ。明日の朝までにやんで欲しいなあ。 うじうじ思ってるうちに寝てしまった。 朝も虫の声がやかましい。もしかしたら雨が止んでるんではなかろうか? よかった。いけそうだ。 では朝ごはんをいただこう。

朝ごはんもなかなか豪華ではないか。とても美味しい。となりではフランス人も 朝ごはんを食っている。お箸の使い方がとても上手だ。どれも残さず綺麗に食べて はる。それではペットボトルにお茶を詰めてもらって、予約しておいたお弁当も もらって出発しよう。 民宿の方に登山口まで送っていただく。 なるほどここが大股のバス停か。

本当はここまで歩いてから、公衆電話で民宿に電話して迎えに来て貰わんとあかん かったのだ。ネットをみてると先人がそういう段取りを書いてくれてはる。 山の中は携帯電話が繋がらへんから公衆電話が必須とある。なるほど。おやっ? 公衆電話が撤去されてるやんか。そういえば昨日、携帯で電話したら繋がった。 事情はどんどん変わっていく。今や山の中でも有線電話より携帯電話が優先に なりつつある。

雨はしばらく降りそうに無い、ラッキーだ。では、出発しよう。今日は伯母子岳の 山頂経由になる。今回で一番きつい登りになりそうなんで気合をいれていかんとあかん。

おやまあ、いきなり急な登りだ。延々と登りが続く。つらいなあ。休み休みちびちび 登る。友人の一人が遅れ始めた。ちょっと調子が悪いんかな? よくあることだ。 元々体力抜群の人やから軽く考えてた。 今回は3人で歩いてるけど、多分、一番体力的に劣るのはわしやと思う。そやから4日間 もつかどうか心配やったのだ。普段から十分鍛えてる人でも時には不調な場合もあるんや なあとまだまだ軽い気持ちだ。 いろいろ思わぬことが起きていくのはこれから後のはなし。とにかく休みながら ゆっくり行こう。 萱小屋跡にでた。

小屋跡って言うても十分使えそうやし、薪もあるし、使ってるんとちゃうやろか? まだまだ急坂が続く。 時々ゆるい道になるととても嬉しい。

薄霧がただよう山道の景色も気持ちが良い。

延々と登ってやっと桧峠までついた。

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ありがとうございました。

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熊野古道、小辺路の旅03ー野迫川村、大股、「民宿かわらび荘」。

車で迎えに来ていただいて、気持ちヘロヘロ、足ガタガタになってやっと本日の 宿泊所、「民宿かわらび荘」に着いた。道路から入り口まで階段がある。こんな 段すらギクシャクロボット歩きで登る。目の前を若者たちが走っている。

何かと聞いたら、同じ宿に泊まってる奈良の高校生、陸上部の合宿中らしい。 元気やなあ。見てるだけで嬉しくなるほどだ。 とりあえず一息ついたらビールで乾杯して本日の頑張りを自分で自分に褒めて あげよう。

なんだかんだとうだうだしてると、「近くに温泉あるけど行きますか?」と宿の店主さんに 声をかけられた。普段、あんまり風呂好きではないわしやけどこんなときは温泉に 入って癒されたいって本気で思う。ここから車やと4、5分で行けるらしい。もとより 歩く気は全く無い。入浴料も宿泊客やからか負けてもらって大きな浴槽にゆったりと 入る。

露天風呂があったらもっとよかったんやけどそんな贅沢は言うてられへん。 とても気持ちが良い。 この温泉は、旅館あるいは民宿であるけど、お風呂だけのお客さんもいけるらしい。 車で来たキャンプしてるんやろか? それともドライブで遊びに来ただけなんやろか? 家族連れで来た人たちが何組か入ってきた。もちろん混浴ではない。 お風呂に堪能して、すぐ堪能するんやけど、ロビーに出ると、先に入ってた人たちが くつろいではる。ソフトクリームを食ってる子供がいてメチャうまそうだ。 疲れて、暑い風呂に入ったあとやからさぞかし美味しいやろ、わしも真似をしよう。

うまい。ビールよりこっちの方が五臓六腑に沁み渡るかもしれん。 民宿に帰ると、フランス人も既に到着していた。 一休みしてからわしらは晩御飯にしよう。

これはすごい。えらいたくさんあるではないか。アマゴの塩焼きにソーメン、 他にもたくさん。

そのうえ牡丹鍋もある。地元でとれたイノシシらしい。 とても美味しい。フランス人にも山で鉄砲で撃ったやつやとみなで身振りで説明 すると、わかった、わかったと喜んで食ってはった。宿の人に話を聞くと、熊野古道は 外人さんにも人気があって宿泊客も多いらしい。とくにフランス人が多いって言って はった。中国人はほとんどいないらしい。 サンティアゴ・デ・コンポステーラの影響やろか? それやったらスペインやし、 スピリチュアルな感じが好きなんやろか? わからんけど来てくれるのはありがたい。 最後におじやをくうかどうか? また、やどのおばあさんも一緒になってわあわあ 説明して、美味しかったって言ってもらった。 合宿の学生さんたちも盛り上がってる。 民宿のご主人夫婦もおばあちゃんも精一杯もてなしてくれる。 とても暖かい気持ちになれる。 さて、お酒も飲んでお腹もいっぱいになったんで、すこし寛いで、さっさと寝よう。 まだまだ先は長い。

民宿 「かわらび荘」 住所 〒648-0307 奈良県吉野郡野迫川村大字北今西841 […]

熊野古道、小辺路の旅02ー大滝集落から大股へ

高野山を出てからいままでずっと樹林帯の中を、しかも全く人家のないところを 歩いてきたけど急に集落があったんでびっくりした。昔はあたりまえやけどスカイラインや 国道がなかったんで熊野古道始め山の中を縦横に行き来する道があたりまえやし それをベースにそこで暮らす人たちも居れば、そこを往来する人達のための宿なんかも あって、山の中の暮らしと賑わいすらあったはずなんやけど、大きな道がずっと下に ついてしまったんで、そういう暮らしが下に降りてしまって、山の上の暮らしが どんどん無くなってしまったのだそうだ。わずかに残るこういう集落がなくなって しまわないように祈るばかりだ。 若い頃は登山をすることもよくあって、奥駆けこそしなかったけどテントを担いで 大峰山系の山に入るのが好きやった。紀州熊野の山には、日本アルプスなんかの 高くて険しい山に登るのとはまた違った魅力があると思う。 何故かと言われると難しい。 宗教性とか神秘的とかパワースポットとかあんまりのめり込む気はないんで、道 を歩いてても魂をゆさぶられたり天の声にひれふしたりすることはないんやけど、 緑深い木々の間をフィトンチッドを浴びながら森林浴気分で歩くのはとても気持ちが ええし、時々ガスが出て視界がぼんやり曇ってきたら、それも又景色としては とても良い感じだ。もちろんそれが雨になる予兆であることもあって、そんなときは 本降りにならんよう祈るだけだ。

そんな事を思いながら山道を登ったり下ったり。 しばらくするとスカイラインと合流してしまった。この先しばらくアスファルトの 道路を歩くことになる。

この道は面白い。奈良県に入ったり和歌山県に戻ったり、又奈良県に入ったりの 繰り返しだ。

時々遠くの山が見える。

アスファルト道路は起伏がすくないけど道が硬いんで結構疲れるし、おもろない。 早く樹林帯に入りたい。 やっと樹林帯に入る道の入り口まで来た。

ここらで昼飯を食おう。 山歩きの楽しみの一つは弁当を食うことだ。何はともあれ腹が減っては戦が出来ん、 足が前に進まんようになる。でまあ、道端の石にこしかけてちゃっちゃと食ってしまう。 元気がでたらまた頑張ろう。

こんな道はとても歩き易い。

それに標識が完備してるんで殆ど迷うことがない。

ここらへんは水ヶ峰集落というのがあったらしい。昔、活況を呈した村がどんどん 無くなっていく、寂しい限りだ。

あれっ、又、スカイラインに出た。ではなく林道に合流した。

ここから出たり入ったりの繰り返しだ。 少し歩いて展望台に出た。

なかなか景色がええし、風が吹いて涼しい。

椅子もあるんでゆっくり休憩してたら外国人が追いついてきた。 フランスから来た人らしい。今から昼飯やというてピザを食い始めた。 やっぱりおにぎりは合わんのかなあ。ものすごくデカい。 後で聞いたら2メートルあるんだそうだ。今は2時頃、聞けば10時頃高野山を […]