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時々奈良遊、奈良県立美術館へ「不染鉄」展を見に行く。

最近、京都では結構でかい展覧会が始まりそうだ。絵も国宝や、超名品が沢山でる ように聞いている。すごいなあ。行きたいなあって思わんではないけど、あの行列を 考えるといやになる。2時間も3時間も並んで入る順番を待って、入ったら入ったで ちびちび進む列のあいだからチラチラ見るだけ。長居はできない。下手したら他人の 頭越しにちらっと覗くだけ。消化不良も甚だしい。しかも大抵の名品は見たことがある。 しかもゆっくり見たことがある。そんなやったらやめとこなんて思っている。 しかし、いい絵をじっくり見る機会は欲しい。そんな気分の時に、昔からの友人が FBに奈良県美術館で「不染鉄」展をやってるよってアップしてた。何それ?って、 わしは恥ずかしながら不染鉄なんて人を全く知らんかった。ちょっとネットで見て見た けどようわからん。ポスターの絵を見る限りはなんだか面白そうだ。 巨大な風景が俯瞰されて幻のように浮かび上がっている。詳細なようで、幽玄なようで、 繊細なようで靄もやのようで、とても気になる。 百聞は一見に如かずと言うではないか、とりあえず行ってみよう。 1 平日の近鉄奈良線は空いている。観光客もそれほどはいない。しかし、奈良駅に 着いてみると結構観光客が多い。特に欧米系の人たちが多いんではないやろか? 駅の改札や案内所に行ってどんどん質問してはる。こんなのええなあって思う。 外国にむかってどんどん開かれている。あんまり英語を苦にせんと相手できるように なってきてる。相手さんもあきらめんと食いついてくるようになってきてるようだ。 距離がどんどん縮まってきてるようでとてもええ感じだ。 天気はええし、心は穏やか、お昼ご飯はとても満足やったし、観光客が少なめの 奈良公園あたりを歩くのは気持ちが良い。 じきに県立美術館に到着する。

おや、入場料フリーって書いてある。しめしめ。 おや、待てよ、外国人だけではないか。中国人か台湾人のふりをして行ってみようか? 中国語で喋る振りしたら行けるんとちゃうやろか? やっぱり、それはせこいなあ。やっぱりちゃんと払おう。 で、中に入る。 おおっ、1点目からすごいやん。想像と全然違った。 墨の濃淡を大胆に使った大作だ。こんなんええなあ。すごいなあって感動する。 朦朧体とか片ぼかしの技法を使ってるっていう。 そして奈良の風景、唐招提寺や薬師寺のあたり、農村の中にとけこんで立つ寺院と 塔、農作業をする人たち、日暮れて家で憩う人たち、人と自然が見事に描かれている。 不染鉄が過ごした漁村や、農村、何気無い風景が、巨大な画布の上から立ち上がって来る。 極端に少ない色と線、思い切り迫って来る墨の濃淡。 こんなん描きたかったんやって思う絵が沢山ある。

それに、画賛が良い。よくあるような漢詩や漢文調の漢字文ではなくて、 普段の言葉であったり、簡単な散文、詩文であったり、普通の日本文で綴ってる のがとても好感がもてた。誰も読めない漢語を、今となってはよその国の言葉を 勿体ぶって並べるよりは、今の世の中で生み出す芸術なら今の世の言葉を使うべき ではないかと考えるからだ。 同じように、登場人物も昔の人ではなくて、今の人の姿であるのが好ましい。 かなりのスペースでかなりの作品を展示してるけど、見飽きることはなかった。 それより、是非、帰って絵を描くときの参考にと画集を買ってしまった。

ただ、帰ってよくみたら、当然かもしれんけど画集から伝わってくるものと、現場で みた感動とはかなり違う。墨の微妙な変化は印刷で表すのは難しいんやろと思う。 それでもよかったなあって思った。 しばらくは影響されまくりかもしれん。

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熊野古道、小辺路の旅08ー熊野古道、小辺路踏破を断念して帰る。

安心して一息ついて、ご飯を食べてるとお婆ちゃんが、「これ私が出てるよ」って ビデオを見せてくれた。NHK、BS番組でこのあたりに取材に来た時のやつだ。 お婆ちゃんやその友達が可愛く写ってる。 小辺路ってええなあ。またゆっくりスケッチ旅行に来たいなあって思う。 それで今回はこの先どうするか? 3人で相談したと言うか、暗黙の一致というか、ここでリタイアしようという事だ。 体調が悪い人だけリタイアして続ける。あるいは明日のコースは一番楽な行程や からとりあえず頑張ってみる。3つの選択肢はあるけど、やっぱり3人揃って下山 しなかったと言う基本的なことを守れなかった反省がとても強い。 残念ではあるけど明日は3人揃ってリタイアしてまたリベンジする機会を作ろう。 リタイアは簡単だ。あさ6:30のバスにのれば都会に帰れる。 では出発まで民宿のあたりを散歩して行こう。

山は緑が深くて綺麗な杉林が鬱蒼としていてとても気持ちが良い。 過疎と雖も人が住んでいないわけではない。

それなりに暮らしがあるようだ。 しかし、小学校はすでに廃校になってしまってる。

残念ながら昔日の面影を残すだけだ。

ええ村やなあって思う。なくならんで頑張って暮らしてほしいなあ。

因みに昨夜の晩御飯はとても美味しかったし、朝ごはんも美味しかった。しかし、 色々ジタバタしたんでカメラに撮る余裕をなくしていたようだ。 朝ごはんの時に納豆が出たんでフランス人はどうするか見てたら、どう食べるか 悩んではった。こないやって混ぜて食うんやって教えたら、やってみるってにっこりした。 あとでどやったってきいたら、顔をしかめてた。 まあ、むりやわなあ。 バスはあのトンネルからやってくるらしい。

ダム湖を抜けて、

谷瀬のつり橋のあたりを通り過ぎて、乗り換え地点についた。

あっちのバスに乗り換えるらしい。所謂地域循環バスみたいなやつだ。

乗り換え地点の村の様子。

急に歩かんでようなって、気が抜けてぼんやりしてしまった。 うとうとしてるうちにJR五条の駅に着いてしまった。

わしらの熊野古道、小辺路の旅はこんな風に終わってしまった。 また、リベンジの時によろしく。

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熊野古道、小辺路の旅07ー「農家民宿 政所」にて。

三浦口バス停という本日の目標地点に着いた。ここに着く1時間くらい前に山道を 歩いていたら携帯電話が鳴った。こんなとこでも電波が届くんかと訝ってたら、 本日泊まる民宿からだった。かなり遅いんで心配してたみたいだ。あと30分ほどで 着くよって軽く言ったけど結局1時間かかってしまった。 下の景色が見えてからも、あまりの疲れで一気に降りることはできへんで、一息 ついてしまったりしてゆっくり降りたのだ。舗装道路まで降りてしまったら、何と 嬉しい事に「農家民宿 政所」の方が迎えに来てくれてた。 「2人ですか?」、「いや1人は遅れてるんで、1時間ほどしてから来ます。」なんて のんびりした答えをして、とりあえずわしらは民宿まで運んで頂いた。

やれやれ疲れた。とりあえず風呂に入ってビールを飲もう。後1名もその内到着 するやろ。着いてしまったら、この身を100%緩めて大開放だ。固まった体で ロボットみたいに歩きながらも寛がせていただく。 このお宿、ようみたら由緒正しいお家なんとちゃうやろか?

表の門は県の有形文化財指定って書いてある。 お家も結構いい感じで古びている。中はもっといい感じだ。

家の近くには平維盛の墓があるという看板がある。本物?

そして家の裏山にはそれを祀ったお社も。

当に平家の落人の村ではないか。 熊野古道界隈には平家の落人の何某とか、南朝の末裔の何某とかいろんな歴史には 事欠かないようだ。 で、わしらはこんな風にのんびりと散策してた訳ではない。 これはあくる日の出発前にあたりを散歩してわかったことなのだ。 風呂から上がってビールを飲み始めたら、宿のお婆さんが聞き始めた。 「何で友達一人で山に置いてきたんや。」 うろたえながら、「あいつは大丈夫やから先に降りてきたんや。1時間ほどしたら 絶対降りてくるから。」 「降りて来んかったらどうすんのや?、懐中電灯は持ってるんか?」 怒ってるんではないけど心配そうに聞いてくる。 「懐中電灯は持ってへんかもしれんけど、大丈夫やから。」 「大丈夫、違ごたらどうすんの? もう山は暗くなり始めてるよ。」 たじろぎながら、「いや、多分大丈夫やから・・」 「そやったらええけど、毎年誰かが事故を起こすんやで、道間違えたり、転落したり、 死ぬ人もいてる・・・」 だんだん不安になってくる。 お婆さんはあちこちに電話をかけまくってる。 「・・・・・・・、てなわけで、置いてきたんやって・・」 わしらもだんだん不安になってきた。いたたまれへんようになってきた。 先についていたフランス人も、やっぱり同じ宿やった、心配そうだ。下手な英語で 説明する。 晩御飯の準備もできて、「先に食べたら?」って言うけど、喉をとおるわけがない。 そのうち19時になった。迎えに言った宿の人からも着いたという連絡はない。 「20時になったら消防団に連絡するから」ってお婆さんは言う。今晩は捜索できへん けど明日朝からそうなるからって。 「様子見に行ってきますわ。」ってわしらも立ち上がった。のほほんとは待って られへん。登山口まで行こう。みんなで歩いて行こう。お婆ちゃんもフランス人も ついてきてくれた。 しばらく歩いてると、携帯電話が鳴った。「おったよ。帰ってきたよ。」と言う […]

熊野古道、小辺路の旅06ー三浦峠へ向かう。

どうなったんやろ? わしかて気になる。同じ方向、さっきの小屋を目指して 歩き始めた。向こうに、探しに行った友人が見えてきた。戻ってきたのだ。 やっぱりおらんかったか? がっかりしかけたら、「おったで。」と言う。 やっと3人合流できた。一遍に気力が萎えそうになる。それになんでこうなったんか とても気になる。聞いて見ると、彼は小屋があんまり貧弱やったんでトイレかなんかの 仮小屋で待ち合わせ場所はもうちょっと先やと思って行き過ぎたらしい。その直後に わしらが到着したということだ。わしらが探してるあいだに彼はどんどん先に行って、 やがてつぎの道しるべ、「旅籠、上西家趾」というとこまで着いてしまって、これは おかしいということで引き返して来たのだそうだ。何にしても無事を確認できて ほっとした。 元気そうやし、無事やし、これでよかったと思うと欲がでた。 今で14時過ぎ、最初はもう戻ろうって決心してたけど、それは会えないというのが 前提やったんで、考えがぐらつく。行程はあと2/3弱くらい残ってるけど、 殆どが下りに違いない。このまま先に進んでも18時頃には着けるんちゃうやろかと 思う。それやったら行った方がエスケープするにも先に進むにも選択肢が多い。 頑張ってみようかって相談がまとまった。 ここからは一気に下る。登りもしんどいけど下りもしんどい。

途中から急な登りになる。これまたこたえる。やっと「旅籠、上西家趾」に着いた。

熊野古道が現役やったころ活躍した旅籠らしい。栄枯盛衰、今は昔の物語だ。 三田谷・五百瀬まで120分か、これやったら意外に早よ着くかも、なんて期待する。 現実はそんなに甘くはなかったというのは後でわかる。 ここで15:00。

やはり体調が悪いのか1名は大分遅れてる。大分待ってやっと姿が見えた。 遅れる人もしんどいやろけど余裕をなくしてると待つのもしんどい。

15:30頃、姿が見えたら先に進んでしまう。多分待たれる方も気をつかうし、着いたらすぐ 動かんとあかんし、余計疲れると思う。

ここからはしばらく急な登りだ。やっと登りきったら延々と下りが続く。簡単には 距離を稼がせてくれへん。この先も下りきったら終わりではないはずだ。 やっと水ケ元(茶屋跡)に着いた。

このへんでもう16時になっている。

この辺までくると3人合流せんと歩き出されへんという感覚がもう鈍ってしまってる。 どうせ待つんやったら最後まで行ききって待っても同じやんか、細かく待っても お互いにしんどいだけやんかと思う気持ちの方が強くなってしまう。今までなんども 自転車で旅行したときもそういう感覚で、最後には最終地点で待ち合わせという事が 多かったんでそういう感覚が身についてしまってたのだ。しかし、平地と山とは違う ということをよう考えとくべきやった。 とにかく合流をあんまり気にせんと先に進むようになった。 ここからは又急な登りが続く。堪忍してくれって思う。もう写真をとる気力もない。 大きな峠を登りきったら又下りだ。延々と下る。 あたりはすこしずつ薄暗くなっていく。 大分下まできたかな?

何となく下界がざわついているような?

地図にものってる道しるべ地蔵さん。

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熊野古道、小辺路の旅05ー伯母子岳山頂へ。

今日はこのまま登り続けて、伯母子岳山頂を目指す。地図や先人の案内を見たら 山頂を通らんと迂回する道もあるようだ。しかし、しんどいけどせっかく来たんやから 山頂を目指したい。晴れてたら大峰山や大峰奥駆けの山々が見えるやろし、もしか したらええ具合に雲海が出るかもしれん。天気が悪かったら霧がかかってそれも また良しとする風景が見られるかもしれん。

頑張って行ってみよう。それにしてもひたすらの登りは結構きつい。 昨日から体調不調気味の友人の一人は今日も結構きつそうだ。普段は元気一杯、 体力抜群の人やのになぜか体調を崩していて遅れがちだ。 この仲間で毎年自転車旅行をしてるんやけどその時々によって体調の出来不出来が あって、誰かが不調になったりするんで、よくあることやとこの時点ではまだ 全く心配してなかった。 あとで結構えらいことになるとはこの時には思ってなかった。 で、やっと山頂まで行く道と迂回する道の分岐までやってきた。

こっちにいったら、山頂に登る道だ。

あっちに行ったら迂回する。

事前に友人と相談して、まだ元気な二人は山頂を目指して、不調気味の 一人は迂回路を通る。この道はこの先の山小屋のところで合流するはずやから そこで必ず他の人を待ってから又一緒に行動しようということに決めていた。 で、わしらは山頂を目指す。 結構あるなあ。だんだん頭が垂れてくる。ちらっと上を向いて、「あの角を曲がったら そろそろの筈や」、なんて何遍思ったことか、やっと見上げる上が明るくなって 木がなくなってきた。そろそろ着いたか。

さすがに頂上は見晴らしが良い。 しかし、残念ながら天気が悪いんで向こうが見えない。

雲海というよりもガスがでて眺望が効かないのだ。 おや、途中で追い越されたフランス人の人が先に着いて休憩してはる。

わしらはヒーヒー言うとるけど彼は余裕たっぷりだ。やっぱり2メートルもあると 山に登るのも楽みたい。 わしらもここで一休みしよう。大きな登りはこれで終わりだ。しかし、迂回した 友人と出会わんとあかんのであんまりぐずぐずもしとられん。 先に下ろう。 下りは登りより楽だ。しばらく歩くと分岐に着いた。

この小屋が待ち合わせ場所のはずだ。けどおらへん。

おかしいなあ。こっちのコースは平地みたいなとこやからわしらより早いはずや。 疲れたんで休みながら来てるんかなあ? とにかくここで待とう。 小屋に到着した時点で11時前、もう一時間以上待った。それでも現れへん。 「明らかにおかしい。何かあったんやろか?」 「わし、見て来るわ」と友人が動きだした。2人行くわけにはいかん。申し訳ないけど 1人で行ってもらう。 わしは1人で待つ。腰が痛い。ほとんど座るとこがない。気持ちも落ち着かへん。 いったいどうしたんやろ? 焦るばっかりや。 更に1時間ほどして様子を見に行った友人が帰ってきた。 「おらへん。何かあったんちゃうか?」 […]

熊野古道、小辺路の旅04ー野迫川村の朝。

さて、熊野古道第一夜だ。早く寝よう。疲れてたら寝つきが悪い。それにエアコンが ないやんか。えらいもんで、さすが熊野古道の宿、夜はエアコンが要らんみたいだ。 合宿中の若者たちも行儀が良い、夜遅くまで騒ぐことはなかった、夜はどんどん 静かになっていく。虫の声が聞こえるくらいだ。 突然雨が降って来た。恐れていたことがやったきたのか? えらい雨音だ。明日はどうなる? 雨の中を歩くっていややなあ。特に山道は ぬかるんだら大変。滑って歩かれへん。寝てる部屋の窓の外は裏山だ。そこに ゴウゴウと雨が落ちてくる。えらいこっちゃなあ。明日の朝までにやんで欲しいなあ。 うじうじ思ってるうちに寝てしまった。 朝も虫の声がやかましい。もしかしたら雨が止んでるんではなかろうか? よかった。いけそうだ。 では朝ごはんをいただこう。

朝ごはんもなかなか豪華ではないか。とても美味しい。となりではフランス人も 朝ごはんを食っている。お箸の使い方がとても上手だ。どれも残さず綺麗に食べて はる。それではペットボトルにお茶を詰めてもらって、予約しておいたお弁当も もらって出発しよう。 民宿の方に登山口まで送っていただく。 なるほどここが大股のバス停か。

本当はここまで歩いてから、公衆電話で民宿に電話して迎えに来て貰わんとあかん かったのだ。ネットをみてると先人がそういう段取りを書いてくれてはる。 山の中は携帯電話が繋がらへんから公衆電話が必須とある。なるほど。おやっ? 公衆電話が撤去されてるやんか。そういえば昨日、携帯で電話したら繋がった。 事情はどんどん変わっていく。今や山の中でも有線電話より携帯電話が優先に なりつつある。

雨はしばらく降りそうに無い、ラッキーだ。では、出発しよう。今日は伯母子岳の 山頂経由になる。今回で一番きつい登りになりそうなんで気合をいれていかんとあかん。

おやまあ、いきなり急な登りだ。延々と登りが続く。つらいなあ。休み休みちびちび 登る。友人の一人が遅れ始めた。ちょっと調子が悪いんかな? よくあることだ。 元々体力抜群の人やから軽く考えてた。 今回は3人で歩いてるけど、多分、一番体力的に劣るのはわしやと思う。そやから4日間 もつかどうか心配やったのだ。普段から十分鍛えてる人でも時には不調な場合もあるんや なあとまだまだ軽い気持ちだ。 いろいろ思わぬことが起きていくのはこれから後のはなし。とにかく休みながら ゆっくり行こう。 萱小屋跡にでた。

小屋跡って言うても十分使えそうやし、薪もあるし、使ってるんとちゃうやろか? まだまだ急坂が続く。 時々ゆるい道になるととても嬉しい。

薄霧がただよう山道の景色も気持ちが良い。

延々と登ってやっと桧峠までついた。

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熊野古道、小辺路の旅03ー野迫川村、大股、「民宿かわらび荘」。

車で迎えに来ていただいて、気持ちヘロヘロ、足ガタガタになってやっと本日の 宿泊所、「民宿かわらび荘」に着いた。道路から入り口まで階段がある。こんな 段すらギクシャクロボット歩きで登る。目の前を若者たちが走っている。

何かと聞いたら、同じ宿に泊まってる奈良の高校生、陸上部の合宿中らしい。 元気やなあ。見てるだけで嬉しくなるほどだ。 とりあえず一息ついたらビールで乾杯して本日の頑張りを自分で自分に褒めて あげよう。

なんだかんだとうだうだしてると、「近くに温泉あるけど行きますか?」と宿の店主さんに 声をかけられた。普段、あんまり風呂好きではないわしやけどこんなときは温泉に 入って癒されたいって本気で思う。ここから車やと4、5分で行けるらしい。もとより 歩く気は全く無い。入浴料も宿泊客やからか負けてもらって大きな浴槽にゆったりと 入る。

露天風呂があったらもっとよかったんやけどそんな贅沢は言うてられへん。 とても気持ちが良い。 この温泉は、旅館あるいは民宿であるけど、お風呂だけのお客さんもいけるらしい。 車で来たキャンプしてるんやろか? それともドライブで遊びに来ただけなんやろか? 家族連れで来た人たちが何組か入ってきた。もちろん混浴ではない。 お風呂に堪能して、すぐ堪能するんやけど、ロビーに出ると、先に入ってた人たちが くつろいではる。ソフトクリームを食ってる子供がいてメチャうまそうだ。 疲れて、暑い風呂に入ったあとやからさぞかし美味しいやろ、わしも真似をしよう。

うまい。ビールよりこっちの方が五臓六腑に沁み渡るかもしれん。 民宿に帰ると、フランス人も既に到着していた。 一休みしてからわしらは晩御飯にしよう。

これはすごい。えらいたくさんあるではないか。アマゴの塩焼きにソーメン、 他にもたくさん。

そのうえ牡丹鍋もある。地元でとれたイノシシらしい。 とても美味しい。フランス人にも山で鉄砲で撃ったやつやとみなで身振りで説明 すると、わかった、わかったと喜んで食ってはった。宿の人に話を聞くと、熊野古道は 外人さんにも人気があって宿泊客も多いらしい。とくにフランス人が多いって言って はった。中国人はほとんどいないらしい。 サンティアゴ・デ・コンポステーラの影響やろか? それやったらスペインやし、 スピリチュアルな感じが好きなんやろか? わからんけど来てくれるのはありがたい。 最後におじやをくうかどうか? また、やどのおばあさんも一緒になってわあわあ 説明して、美味しかったって言ってもらった。 合宿の学生さんたちも盛り上がってる。 民宿のご主人夫婦もおばあちゃんも精一杯もてなしてくれる。 とても暖かい気持ちになれる。 さて、お酒も飲んでお腹もいっぱいになったんで、すこし寛いで、さっさと寝よう。 まだまだ先は長い。

民宿 「かわらび荘」 住所 〒648-0307 奈良県吉野郡野迫川村大字北今西841 […]

熊野古道、小辺路の旅02ー大滝集落から大股へ

高野山を出てからいままでずっと樹林帯の中を、しかも全く人家のないところを 歩いてきたけど急に集落があったんでびっくりした。昔はあたりまえやけどスカイラインや 国道がなかったんで熊野古道始め山の中を縦横に行き来する道があたりまえやし それをベースにそこで暮らす人たちも居れば、そこを往来する人達のための宿なんかも あって、山の中の暮らしと賑わいすらあったはずなんやけど、大きな道がずっと下に ついてしまったんで、そういう暮らしが下に降りてしまって、山の上の暮らしが どんどん無くなってしまったのだそうだ。わずかに残るこういう集落がなくなって しまわないように祈るばかりだ。 若い頃は登山をすることもよくあって、奥駆けこそしなかったけどテントを担いで 大峰山系の山に入るのが好きやった。紀州熊野の山には、日本アルプスなんかの 高くて険しい山に登るのとはまた違った魅力があると思う。 何故かと言われると難しい。 宗教性とか神秘的とかパワースポットとかあんまりのめり込む気はないんで、道 を歩いてても魂をゆさぶられたり天の声にひれふしたりすることはないんやけど、 緑深い木々の間をフィトンチッドを浴びながら森林浴気分で歩くのはとても気持ちが ええし、時々ガスが出て視界がぼんやり曇ってきたら、それも又景色としては とても良い感じだ。もちろんそれが雨になる予兆であることもあって、そんなときは 本降りにならんよう祈るだけだ。

そんな事を思いながら山道を登ったり下ったり。 しばらくするとスカイラインと合流してしまった。この先しばらくアスファルトの 道路を歩くことになる。

この道は面白い。奈良県に入ったり和歌山県に戻ったり、又奈良県に入ったりの 繰り返しだ。

時々遠くの山が見える。

アスファルト道路は起伏がすくないけど道が硬いんで結構疲れるし、おもろない。 早く樹林帯に入りたい。 やっと樹林帯に入る道の入り口まで来た。

ここらで昼飯を食おう。 山歩きの楽しみの一つは弁当を食うことだ。何はともあれ腹が減っては戦が出来ん、 足が前に進まんようになる。でまあ、道端の石にこしかけてちゃっちゃと食ってしまう。 元気がでたらまた頑張ろう。

こんな道はとても歩き易い。

それに標識が完備してるんで殆ど迷うことがない。

ここらへんは水ヶ峰集落というのがあったらしい。昔、活況を呈した村がどんどん 無くなっていく、寂しい限りだ。

あれっ、又、スカイラインに出た。ではなく林道に合流した。

ここから出たり入ったりの繰り返しだ。 少し歩いて展望台に出た。

なかなか景色がええし、風が吹いて涼しい。

椅子もあるんでゆっくり休憩してたら外国人が追いついてきた。 フランスから来た人らしい。今から昼飯やというてピザを食い始めた。 やっぱりおにぎりは合わんのかなあ。ものすごくデカい。 後で聞いたら2メートルあるんだそうだ。今は2時頃、聞けば10時頃高野山を […]

奈良、ならまちの「タリカロ」さんで本日のスペシャル・カリーを頂く

奈良の名勝大乗院庭園文化館へ友人の個展を見にいくついでに折角やから奈良で 美味しいもんを食べようとネットで探してみた。近鉄奈良で降りるからちょうど ならまちあたりを通って行く。ちょうど真っ只中に「タリカロ」さんという拘り のカレー屋さんらしきお店がある。そこに行ってみよう。 地図をたよりにわりと間違わずに来たんで5分ほど早く着いた。

中で声はするがまだ空いてない。表に並ばせていただく。一番だ。 見た感じ、さすがに奈良のならまちらしく古い町家風で良い感じだ。

しばらく待ってるうちに行列が出来始めた。さすがの人気店だ。 定刻になると木戸が開いた。中も町家風やけど板の間にしてテーブルを置いてある。 カウンター席もあってひとりもんはそこに座る。 純和風の店内にスパイスの香りが漂ってとてもスペシャルな雰囲気だ。 で、何を頂くか? 合いがけも悩ましいけどスペシャルという言葉にめっぽう弱いわしは、本日のスペシャルカリーと いうのを頂く。

あとでメニューをよく見るとアーンドラ・マトンである確率も高いがそうでない場合も あるので注文時に聞いて欲しいと書いてあるけど気がつかなかったんでどっちが 来るんかわからんし、アーンドラ・マトンであれば何がええのかもさっぱりわからん。 食ってみるしかない。 店内は広いんで行列のお客さんも一旦全部収容できて空席もあるくらいだ。でも しばらくすると外で待つ人も出はじめた。すごいなあ。 で、もう少し待っているとお料理が到着した。

ご飯は少なめでお願いしてある。 カレーはとてもおいしい。少しずつ混ぜながらいただく。最初から辛さもスパイス感 も立ち上がって来て食欲をそそるアーンドラ・マトンかどうかわからんけどマトン感 はガシガシ来る。癖なんか抜かへんぞという気配さえ漂って肉を食ってる感じが しっかりある。もう少し野菜や酸味が強いとわし好みなんやけどこれはこれで 十分おいしい。 ご馳走さんでした。

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タリカロ

関連ランキング:インドカレー | 近鉄奈良駅、奈良駅

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時々奈良遊、「名勝大乗院庭園文化館」へ友人の個展を見にいく

篆刻の仲間で、染色家の方が知人の芸術家たちと奈良で個展を開くというので 案内を頂いた。すごいとこでやるなあと驚いて行かせていただくことに。 場所は近鉄奈良駅から少し南東の方角、バスの便もあるけど歩いた方が気持ちが良い。 最初は歴史と伝統のある奈良ホテルを目指す。ちょうどその裏のあたりらしい。 ぐるっと回り込んだあたりに瀟洒な庭園の入り口があった。 この中らしい。

大きな日本庭園が一番美しく見える場所に茶室があって、2階には、和風でありながら 古風ではない斬新な感覚の部屋がいくつかあって、それぞれに芸術家たちが、 個性たっぷりの陶芸であったり、書であったり絵であったり前衛的なオブジェで あったりと実に様々な作品を展示されていた。 水墨画もある。 何者にもとらわれないで自由自在に描いてはるのはとても参考になるし、ええ刺激 になる。美味しいお抹茶と手作りのお菓子も頂いて堪能させて頂いた。 こういうところで個展をやれたらええなあって思う。 こういう仲間がいるのも羨ましい。 で終わったあと、庭園を少々散歩する。

とても立派な庭やけど先ほどの芸術家たちの迫力を見たあとでは少々力不足だ。 そういえば庭園の向こうに奈良ホテルがある。明治、大正期の日本を代表する 名建築家、辰野金吾が作った有名な建物だ。何度かテレビなんかで紹介されて いるのを見たことがある。 和洋折衷の美しさがあるというこのホテルを一度見て見たい。 坂を少し登ったバス停の横に入り口がある。ホテルというよりはどっかの神社か 寺院に入っていくようなアプローチだ。 玄関の佇まいが素晴らしい。

大分改築したように見受けられるけど、昔の雰囲気が十分に残っている。 入り口がとてもいい。全部木造りの入り口に本日の来賓の名前が木の看板に なってかけられている。

とてもいい雰囲気だ。 ロビーに入ると、わしのようながさつなじいさんでも女性従業員の方が丁寧に お迎えしてくれる。ロビーの写真を撮りたかったけどなんとなく場違いな感じが して遠慮した。ここでも相変わらず中国語系あるいはアジア系の宿泊客が多い 見たいやけどさすがに大声で騒いではる人はいない。 雰囲気がそうさせるんやったらとてもええことではないか。

廊下をうろついて喫茶室をちらっとのぞいて、

それで退散させていただいた。 いつかここに泊まることもあるんやろか。 それもええけど、辰野金吾の建物やったら河内長野の南天苑に行ってみたい。

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奈良、近鉄奈良駅近く、「ALL DAY DINING」のフレンチプレスコーヒー

近鉄奈良駅近くの中華料理屋さんで思わぬ長居をしてしまったあと、まだ話足り ない気持ちが残ってごく普通の発想通り、喫茶店でも行こうやと歩き始めた。 このあたりご飯やさんがいっぱいあるけど、喫茶店もいっぱいある。どこに行こうか 迷ってしまうくらいだ。話をするだけやからどこでもええ。安いとこがええなあと 思う反面、どうせコーヒーを飲むんやったら美味しいコーヒーを飲みたいという 最近のこだわりも頭を出す。 「この辺にコーヒーの美味しい店があるで」という奈良在住の友人の一言で、 「ほな、そこ行こか」と簡単に決まった。有名店らしいから席があるかどうかが 問題やったけどなんとか1テーブル空いていた。

中はオシャレな外国のカフェといった感じ、お客さんもそれに見合った雰囲気 の人たちばっかり、しかもメニューも品揃えもそんな感じ、オシャレな洋食を 食べるか、ちょっとしたアフタヌーンティーがお似合いなのだ。そんな中では わしらはちょっと浮いてるかもしれん。しかし、そんな事でくじける爺さん達 ではないのだ。 余裕でメニューを見る。珈琲の品揃えもオシャレな感じ、一番美味しそうな書き方 をしてるフレンチプレスコーヒーというのをいただくことにする。 フレンチプレスって? 初めてかも? なるほどこんなやつか? 突き出たグイッと押し込むらしい。 ぐりっと押し込むだけで美味しい珈琲ができるんやろか? 泡はどうなんね? 見かけは派手派手しいけど味はどうなんやろ?

香りはいいなあ。味もわるくない。 けど澱のようなのが混ざってて雑味感も少々ある。 こういうオシャレな飲み方に慣れてないせいか格別美味しいとは思われへん。 わしにはやっぱり布ドリップやペーパードリップで入れたスッキリ感のある珈琲 が合うように思う。 あるいは、昔話に花が咲いておしゃべりが幾らでも盛り上がったんで、珈琲を ゆっくり正確に味わう余裕がなかったんかもしれん。 結局は居心地よく長々と座らせて頂いた。 ご馳走さんでした。

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オールデイ ダイニング

関連ランキング:バル・バール | 近鉄奈良駅、奈良駅

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奈良、近鉄奈良駅前、中華、「飛天」のランチ

久しぶりに現役時代の友人たちと会うことになった。といっても3人だけだ。 もちろん全員リタイアしている。待ち合わせ場所は近鉄奈良駅前の行基さんの 前という事だ。

ここにはそう何度も来たわけではないけどいつ来ても、お坊さんが立って乞食 をしてはる。修行なんかただの物乞いなんかようわからんけど、この場所に似合う のだけは確かだ。それも行基さんの力なんやろか? それに気をとられて友達がもう来てるのを見落としてしまってた。お互いに10年 以上会ってない、もしかしたらそれ以上のはずだ。それでもちゃんと見たら間違う 事はない。で、昼でも食いながら話をしょうということやったんで、幾つかネット で調べてきた。とりあえず商店街を歩いてみよう。 調べるまでもなく、やたらご飯やさんがある。それに友達の1人は奈良在住だ。 どこでもいけるやんかと思たけど、まあええやんかと調べたリストの順番に行って 見る。 無い。 信じられん。地図を何度も見直してもそこにはその店がない。こういうことも よくある話だ。頭を切り替えて次に行こう。なんせ店はいくらでもある。 で、次にリストしてたのが、この「飛天」という中華料理屋さんだ。 特に何かの料理に惹かれたという事ではなくてゆっくり食べながら話が出来そうな 予感がしたからだった。 やっぱりそれは当たっていたようだ。何となく居心地がいい。 で、生ビールとランチセットを頼む。

なかなかええ感じだ。ビールを飲みながら、10年、20年遡っていろんあ思い出 話をするにはぴったりかもしれん。まずさで邪魔をすることもないし、美味しさで びっくりすることもない。自然に食べて自然に話が弾む。

これはちょうどよかった。どっちかというと広東風なんかなあ? 油濃すぎずに食べやすい。 話が盛り上がって終わらへん。 気がついたら、お客さんはみんな帰ってしまって、ランチタイムを大幅に過ぎて しまってる。よこで従業員が賄いを食べ始めた。 これはいかん。ここまで粘っては失礼にあたる。気がつかんかったとはいえ、 ゆっくりさせてもらって申し訳ない。場所を変えておしゃべりの続きをしよう。 ご馳走さんでした。 お邪魔しました。

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飛天

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奈良、生駒、「パリワール」にてカレーの饗宴

FBにはクローズドなグループが登録できるようになっていて、いつのまにか 「〇〇はカレー」というカレー好きのグループに登録していた。カレー食いの 名人さんたちがたくさんいてどこそこのカレーは猛烈においしいとか、どこそこ に新店ができたとか、どこそこの本日のメニューは逃せないとか色々貴重な情報 が飛び交ってて目が離せない。そんなある日、生駒にあるインド・ネパール料理 の店、「パリワール」で食事会をするからとお誘いがあった。大阪と奈良の中間 くらいにある生駒の街はずれにあるおしゃれなお店らしい。これは是非行きたい。 何と当日はそういう方々が30人ほども集まっての大饗宴になってしまった。 しかも最寄り駅から歩いていくにはかなり敷居が高そうなんで幹事役を買って 出られた方が奔走されて車で参加の人たちに分散便乗して集合という段取りだ。 こういう緩い集まりを調整するのは大変やとおもうけどよくやって下さった。 貸切の店内はあっというまに満タンに埋まって宴が始まった。 皆さん初対面なんか、そうでないんかようわからんけど話題はどんどん繋がって 盛り上がっていくみたい。 何と言うても「カレーを食う」と言う実にわかりやすい目標がある。 うだうだとお喋りしてるうちにダルバートプレートが運ばれてくる。

おっとまずビールを注文しなくては、

なるほどビールもネパールビール、ちょいと濃い目でコクがあってとてもおいしい。 ビールを流し込んだら、ゆっくりダルバートを頂く。

これは豪華やんか、どっから食べるか悩んでしまう。 やっぱり一番大きな魚から食べよう。皮がパリッとしておいしい。よく食べる 味やけど恥ずかしながら何の魚かわからんかったんで聞いてみたらハマチという 事だ。野菜も一杯はいってる。ほうれん草はわかるなあ、わかめみたなんもある。 ゴーヤの苦みも新鮮だ。プレートの隅でいろいろ混ぜ合わせて味の変化を楽しむ。 それにしても全部食べれるやろかと思いながらビールをお代わりする。 すると、マトンの別皿がやってきた。

これはおいしいマトンだ。確かにマトンの味やけど癖がない。ええ味付けやか らいくらでも食べられそうだ。 色々楽しめるからうれしいわいと余裕を持ってるとこへ又別皿が。

こんどはチキンだ。おうまだくるか? これも柔らかくてしかもええ具合に火 が入ってる。とてもおいしい。ビリヤニも来るそうやでと噂が聞こえる。 これは心して食べんと美味しさにつられて調子に乗ったらえらい事になる。 急にスプーンの動きがチビチビとなる。 それでももうダルバートプレートは完食したひとがいる。全部一気に混ぜて、 綺麗に食べてはる。若いパワーがうらやましい。 食の間のお喋りも又楽しい。いろんな人と知り合えた。 こういうチャンスがとても有り難いなと思う間もなく、向こうからビリヤニの 皿がやってくるのが見える。

見た目と香りが既に食欲をそそる。 では、と一さじ口に入れてみる。おおっ、この弾けるような食感は何なのだ。 こんなのは初めてだ。その後でスパイスが押し寄せる。 素晴らしい。これがほんまもんのビリヤニなのか。 ビリヤニはこのスープと一緒に食うらしい。(名前は聞いたけど忘れた) なるほど更においしい。

こんなにおいしいのに感動してる時間があまりにも少ない。 続いてモモがやってきた。

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MIHO美術館へ「若冲と蕪村」展を見に行った

MIHO美術館で、伊藤若冲と与謝蕪村の展覧会をやっていると聞いた。今回は、 この2人の絵師が同い年だったという事と、ごく近所に住んでいたという事が テーマになっているらしい。そう言われてみればそうかもしれんとは思うけど そういう風に意識して比べた事は無かった。どちらもわしの大好きな画家なん で何度も展覧会には行っている。多分、忘れたことはあっても初めて見る絵は ないと思うけどやっぱり見てみたい。

しかし、MIHO美術館というとちょっとたじろぐ。えらい遠いのだ。しかもアクセル がとても悪い。車で山の中をぐるぐる走らんとあかん。面倒くさいなあって思う。 それなら、電車で行ってみたらどうやろ。石山駅からバスが出てるらしい。 これなら少々時間はかかるけど簡単やんかと思う。 朝早くの新快速は通勤ラッシュの始まり頃だ。大阪駅で2、3番目に並んでい たけど座れへんとがっかりしてたら新大阪駅でかなりの席があいて座れた。 歳をとるとありがたい。石山駅までは1時間かからないほどだ。南口を降りて、 階段を降りるとすぐにバス停がある。MIHO美術館行きは3番線で待つらしい。 1番は9:10発。10時の開場に合わせてる。 暫くすると結構行列が出来始めた。あたりをデジカメで撮影してる人がいてる。 ようみたら中国の人だ。こんなとこまで観光に来てはる。すごいなあ。 9時に臨時バスがきて皆さんそれに乗り込む。 この日は天気が悪い。関西線が不通になってたから奈良の方は大雨かも知れん。 こっちも影響あるんやろか。

バスは順調に走り始めた。車内に親切なおばちゃんがいて、さかんに中国人に アドバイスしてる。片言の英語やけどこういう積極性がうらやましい。 「これが瀬田の唐橋やで」ってガイドまで始めた。おきまりの飴ちゃんも渡し てる。 山道に入って雨がひどくなってきた。川が溢れそうなほど増水してる。大丈夫 なんかいな。帰れんようになったらどうしょうと不安がよぎる。土砂崩れなん かを警戒してるらしき人達もいてる。工事もしてはる。 道もせまくなってきて、すれ違いがだんだんきつくなってきた。向こうから 工事のダンプがくる。とうとう両方動けなくなった。運転手が雨の中出て行っ て整理を始める。いったん後ろの小型車を通してしまって、ダンプがちょっと だけ広いとこまで戻り、ちびちびとすれ違い始める。な なんとか行けた。 あのおばちゃんはえらい興奮して拍手をし始めた。 気持ちはわかるけどちょっと疲れる。 ここからは順調。あやしい道路をみながらもう少し山道を走って着いた。

車で来んでよかった。乗ってるだけでも結構疲れた。 さて、肝心の展覧会はどうなんやろ。 朝一番で来てよかった。人は少なくはないがゆっくり見れる程度だ。だんだん 人が増えてきて3回まわって帰るころにはゆっくりは見れないほどの人だった。 わしにはやっぱり与謝蕪村が良い。 ちっちゃい可愛い犬が遊ぶ足下の野の草の描きわけがすばらしい。 風にそよぐ柳の風情がとてもいい。濃淡、粗密、強弱、大小、基本的な描き分 けがきちんとされている。 洒脱な人物が面白い。一息で描いたかに見える服の線や手足、顔立ちなどどの 線も生き生きして味がある。しかも、中国で習ったような筆遣いが基本として ちゃんとある。 山水も素晴らしい。中国画の手法を取り入れながら自分流がしっかりある。 描き過ぎないで省略する感覚が日本人的で好感が持てる。 若冲もすごい。 奇想の画家と言われるだけあって、どうしてこういう発想ができるんやと思う 鋭い切り取りと構図がある。 […]

奈良、明日香、「山帰来」の10割蕎麦

これは、こないだ明日香に行った時の話だ。飛鳥寺にお参りして、又自転車に 乗って、酒船石を見てたら腹が減った。どっかで昼飯を食いたい。ここまでの 道中でも気にしてたけど、観光地ぽい店しかない。観光地やからしょうがない んやけど、確か食べログ見てたら10割蕎麦の店があったはず。も一回調べたら 何や、飛鳥寺の真ん前やんか。それで又戻る。ちょうどええ具合に開店の10分 前くらいや。一番に並んで11時半を待つ。すぐに一組来はった。 こんなとこでも行列するんかいな。 11時半になってもなかなか店を開けてくれへん。10分ほどオーバーしてやっと 店の方が来られた。玄関で靴を脱いで座敷に上がる。

わしが座ったあと、どどどってお客が来はって予約席以外はすぐに満員になっ た。それぞれ注文を考えてる。わしは、掻き揚げと蕎麦多め。他の人は天麩羅 を頼んでるけど断られてる。お客さんが多いんでパニック気味のようだ。

見た目に掻き揚げがおいしそう。 これやったらつゆに浸けずに塩でいただこう。 サクサク、桜エビの香りもしておいしい。最後の方で油にちとあきがくるけど 全部おいしい。 蕎麦は風味豊かで細いから10割でも口当たりがよい。 寒い日やったから熱々のそば湯もおいしい。

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ありがとうございました。

山帰来 昼総合点★★☆☆☆ 2.8

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