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熊野古道、小辺路の旅04ー野迫川村の朝。

さて、熊野古道第一夜だ。早く寝よう。疲れてたら寝つきが悪い。それにエアコンが ないやんか。えらいもんで、さすが熊野古道の宿、夜はエアコンが要らんみたいだ。 合宿中の若者たちも行儀が良い、夜遅くまで騒ぐことはなかった、夜はどんどん 静かになっていく。虫の声が聞こえるくらいだ。 突然雨が降って来た。恐れていたことがやったきたのか? えらい雨音だ。明日はどうなる? 雨の中を歩くっていややなあ。特に山道は ぬかるんだら大変。滑って歩かれへん。寝てる部屋の窓の外は裏山だ。そこに ゴウゴウと雨が落ちてくる。えらいこっちゃなあ。明日の朝までにやんで欲しいなあ。 うじうじ思ってるうちに寝てしまった。 朝も虫の声がやかましい。もしかしたら雨が止んでるんではなかろうか? よかった。いけそうだ。 では朝ごはんをいただこう。

朝ごはんもなかなか豪華ではないか。とても美味しい。となりではフランス人も 朝ごはんを食っている。お箸の使い方がとても上手だ。どれも残さず綺麗に食べて はる。それではペットボトルにお茶を詰めてもらって、予約しておいたお弁当も もらって出発しよう。 民宿の方に登山口まで送っていただく。 なるほどここが大股のバス停か。

本当はここまで歩いてから、公衆電話で民宿に電話して迎えに来て貰わんとあかん かったのだ。ネットをみてると先人がそういう段取りを書いてくれてはる。 山の中は携帯電話が繋がらへんから公衆電話が必須とある。なるほど。おやっ? 公衆電話が撤去されてるやんか。そういえば昨日、携帯で電話したら繋がった。 事情はどんどん変わっていく。今や山の中でも有線電話より携帯電話が優先に なりつつある。

雨はしばらく降りそうに無い、ラッキーだ。では、出発しよう。今日は伯母子岳の 山頂経由になる。今回で一番きつい登りになりそうなんで気合をいれていかんとあかん。

おやまあ、いきなり急な登りだ。延々と登りが続く。つらいなあ。休み休みちびちび 登る。友人の一人が遅れ始めた。ちょっと調子が悪いんかな? よくあることだ。 元々体力抜群の人やから軽く考えてた。 今回は3人で歩いてるけど、多分、一番体力的に劣るのはわしやと思う。そやから4日間 もつかどうか心配やったのだ。普段から十分鍛えてる人でも時には不調な場合もあるんや なあとまだまだ軽い気持ちだ。 いろいろ思わぬことが起きていくのはこれから後のはなし。とにかく休みながら ゆっくり行こう。 萱小屋跡にでた。

小屋跡って言うても十分使えそうやし、薪もあるし、使ってるんとちゃうやろか? まだまだ急坂が続く。 時々ゆるい道になるととても嬉しい。

薄霧がただよう山道の景色も気持ちが良い。

延々と登ってやっと桧峠までついた。

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ありがとうございました。

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熊野古道、小辺路の旅03ー野迫川村、大股、「民宿かわらび荘」。

車で迎えに来ていただいて、気持ちヘロヘロ、足ガタガタになってやっと本日の 宿泊所、「民宿かわらび荘」に着いた。道路から入り口まで階段がある。こんな 段すらギクシャクロボット歩きで登る。目の前を若者たちが走っている。

何かと聞いたら、同じ宿に泊まってる奈良の高校生、陸上部の合宿中らしい。 元気やなあ。見てるだけで嬉しくなるほどだ。 とりあえず一息ついたらビールで乾杯して本日の頑張りを自分で自分に褒めて あげよう。

なんだかんだとうだうだしてると、「近くに温泉あるけど行きますか?」と宿の店主さんに 声をかけられた。普段、あんまり風呂好きではないわしやけどこんなときは温泉に 入って癒されたいって本気で思う。ここから車やと4、5分で行けるらしい。もとより 歩く気は全く無い。入浴料も宿泊客やからか負けてもらって大きな浴槽にゆったりと 入る。

露天風呂があったらもっとよかったんやけどそんな贅沢は言うてられへん。 とても気持ちが良い。 この温泉は、旅館あるいは民宿であるけど、お風呂だけのお客さんもいけるらしい。 車で来たキャンプしてるんやろか? それともドライブで遊びに来ただけなんやろか? 家族連れで来た人たちが何組か入ってきた。もちろん混浴ではない。 お風呂に堪能して、すぐ堪能するんやけど、ロビーに出ると、先に入ってた人たちが くつろいではる。ソフトクリームを食ってる子供がいてメチャうまそうだ。 疲れて、暑い風呂に入ったあとやからさぞかし美味しいやろ、わしも真似をしよう。

うまい。ビールよりこっちの方が五臓六腑に沁み渡るかもしれん。 民宿に帰ると、フランス人も既に到着していた。 一休みしてからわしらは晩御飯にしよう。

これはすごい。えらいたくさんあるではないか。アマゴの塩焼きにソーメン、 他にもたくさん。

そのうえ牡丹鍋もある。地元でとれたイノシシらしい。 とても美味しい。フランス人にも山で鉄砲で撃ったやつやとみなで身振りで説明 すると、わかった、わかったと喜んで食ってはった。宿の人に話を聞くと、熊野古道は 外人さんにも人気があって宿泊客も多いらしい。とくにフランス人が多いって言って はった。中国人はほとんどいないらしい。 サンティアゴ・デ・コンポステーラの影響やろか? それやったらスペインやし、 スピリチュアルな感じが好きなんやろか? わからんけど来てくれるのはありがたい。 最後におじやをくうかどうか? また、やどのおばあさんも一緒になってわあわあ 説明して、美味しかったって言ってもらった。 合宿の学生さんたちも盛り上がってる。 民宿のご主人夫婦もおばあちゃんも精一杯もてなしてくれる。 とても暖かい気持ちになれる。 さて、お酒も飲んでお腹もいっぱいになったんで、すこし寛いで、さっさと寝よう。 まだまだ先は長い。

民宿 「かわらび荘」 住所 〒648-0307 奈良県吉野郡野迫川村大字北今西841 […]

熊野古道、小辺路の旅02ー大滝集落から大股へ

高野山を出てからいままでずっと樹林帯の中を、しかも全く人家のないところを 歩いてきたけど急に集落があったんでびっくりした。昔はあたりまえやけどスカイラインや 国道がなかったんで熊野古道始め山の中を縦横に行き来する道があたりまえやし それをベースにそこで暮らす人たちも居れば、そこを往来する人達のための宿なんかも あって、山の中の暮らしと賑わいすらあったはずなんやけど、大きな道がずっと下に ついてしまったんで、そういう暮らしが下に降りてしまって、山の上の暮らしが どんどん無くなってしまったのだそうだ。わずかに残るこういう集落がなくなって しまわないように祈るばかりだ。 若い頃は登山をすることもよくあって、奥駆けこそしなかったけどテントを担いで 大峰山系の山に入るのが好きやった。紀州熊野の山には、日本アルプスなんかの 高くて険しい山に登るのとはまた違った魅力があると思う。 何故かと言われると難しい。 宗教性とか神秘的とかパワースポットとかあんまりのめり込む気はないんで、道 を歩いてても魂をゆさぶられたり天の声にひれふしたりすることはないんやけど、 緑深い木々の間をフィトンチッドを浴びながら森林浴気分で歩くのはとても気持ちが ええし、時々ガスが出て視界がぼんやり曇ってきたら、それも又景色としては とても良い感じだ。もちろんそれが雨になる予兆であることもあって、そんなときは 本降りにならんよう祈るだけだ。

そんな事を思いながら山道を登ったり下ったり。 しばらくするとスカイラインと合流してしまった。この先しばらくアスファルトの 道路を歩くことになる。

この道は面白い。奈良県に入ったり和歌山県に戻ったり、又奈良県に入ったりの 繰り返しだ。

時々遠くの山が見える。

アスファルト道路は起伏がすくないけど道が硬いんで結構疲れるし、おもろない。 早く樹林帯に入りたい。 やっと樹林帯に入る道の入り口まで来た。

ここらで昼飯を食おう。 山歩きの楽しみの一つは弁当を食うことだ。何はともあれ腹が減っては戦が出来ん、 足が前に進まんようになる。でまあ、道端の石にこしかけてちゃっちゃと食ってしまう。 元気がでたらまた頑張ろう。

こんな道はとても歩き易い。

それに標識が完備してるんで殆ど迷うことがない。

ここらへんは水ヶ峰集落というのがあったらしい。昔、活況を呈した村がどんどん 無くなっていく、寂しい限りだ。

あれっ、又、スカイラインに出た。ではなく林道に合流した。

ここから出たり入ったりの繰り返しだ。 少し歩いて展望台に出た。

なかなか景色がええし、風が吹いて涼しい。

椅子もあるんでゆっくり休憩してたら外国人が追いついてきた。 フランスから来た人らしい。今から昼飯やというてピザを食い始めた。 やっぱりおにぎりは合わんのかなあ。ものすごくデカい。 後で聞いたら2メートルあるんだそうだ。今は2時頃、聞けば10時頃高野山を […]

熊野古道、小辺路の旅01ー高野山から。

ずっと前に、那智大社から大雲取越え、小雲取越えをして本宮大社へ向かう熊野古道の 旅をしたことがある。初日からギックリ腰になりえらいキツイスタートやった。 ポカポカと尾根道を散歩しながらと甘いことを考えてたらガレ石だらけのとても 険しい山道やって大雲取越えを1日歩いたらへとへとになって2日目の小雲取越えは 歩くのを断念してバスで迂回してしまったという悲惨な結果となった。今回は、 高野山から小辺路ルートを歩いて本宮大社に向かおうという前よりはるかに強烈な コースだ。 1日目 高野山から大股まで16.8km 野迫川村 大股泊 2日目 大股から伯母子山を越え三浦口まで15.9km 十津川村 三浦口泊 3日目 三浦口から十津川温泉まで19.2km 十津川温泉泊 4日目 十津川温泉から果無峠を越え本宮大社まで16km 田辺経由で帰る 1日、1日はそれぞれ7、8時間とすれば無茶苦茶無理なコースではない。むしろ 楽勝かもしれん。しかし、それが4日続くとなると結構キツイんとちゃうやろか? 足腰がパンパンに張って、体中が固まって3日目あたりから歩かれへんようになるんと ちゃうやろか? 同じ年の爺さん3人の旅やからなあ。とても心配だ。 それにこの時は8月1日、1年で一番暑い日とも言える時だ。暑さにやられてヘロヘロに なるかもしれん。 一方、こないだエベレスト街道を延々と歩いた時もまあ大丈夫やった。こんども いけるかもしれんと言う甘い期待もある。まあ、とにかく行ってみんとわからへん。 出発は九度山のわしの家から。

電車に乗って極楽橋まで行く。 ケーブルカーに乗り継いで高野山、バスに乗り継いで、千手院橋までついた。

バス停から進行方向に少し歩いて右に曲がる。すぐやから気をつけんと通りすぎて しまう。金剛三昧院の石標が目印だ。 不安ながらも歩いていると標識が出た。

ここを右折してさらに進むといきなり急な登り坂だ。突然やからしんどい。 ろくろ峠までぐんぐん登りが続く。

今日は下るだけやって思てたのがえらい間違いやった。登りばっかりやんか。 行程はまだまだ序の口、

尾根筋を登りながら薄峠までついた。

なかなかしんどいなあ。 休憩を終えて歩き始めた。ここからしばらく下りだ。ありがたい。 道も歩きやすい。

目印の丁石もある。

前は九度山から高野山までの丁石道を歩いたことがある。この丁石は本宮大社から […]

九度山暮らしのある日、「乃が美」の生食パン。

九度山暮らしを始めてから結構パン作りに凝ったり、ジャム作りに凝ったりして パン食い暮らしを楽しんではいるけど、わしが作るんとちゃうからブログのネタには なりにくい。わしはもっぱら食う役目だ。 カレーパンやらレーズンパンなんて具が入ったやつも出来たてはとてもええ匂いが するし美味しい。何も入ってなくても又ええ味わい、食パンも雑穀が入ったり、 粉を変えたり色々楽しみがある。ジャムを塗ってもええしバターでもええ。 何もなしでも又おいしい。それぞれに楽しみがある。しかしほっといたらカビが 生えやすいんで冷蔵庫に入れて、あとはあっためたり、トーストにしたりして食う。 それもまた、十分美味い で、先日、食パンを頂いた。別に暮れんでもいけるでっておもったけど、「これは かの有名な「乃が美」のパンやで、耳まで柔らかい特別のパンやで、えらい行列に 並ばんと買われへんのや、まあ、食べてみ」と言うことなのだ。 「食パンかいな、わしは結構美味しいの食ってるんで少々のことやったらびっくり せえへんで」と言いつつ食う。 たしかにびっくりはしいへんけど、確かに美味しい。噂に聞く通り耳が柔らかくて 美味い。生で食ったら美味い、というか生の方が美味い。驚いたのは2日後に生で 食っても、3日後に生で食ってもうまかった 興味あるなあ、とりあえず買いに行ってみようかと思う。 しかし、ネットで店舗を調べて見るとどの店も行列必至みたい。かなわんなあ。 しかし、もうちょっと丁寧に調べて見ると、和歌山にも店が出来ている。九度山から 行くとなると岩出市のお店が一番近い。いくつかお店が入る商業施設の中にあって、 大きな駐車場もあるらしい。並ぶんがしゃあないとすればここに行ってみるか。 今年開店のお店はナビにはのってないんで同じ施設の別の店をインプット。 不安ながらも期待は高まる。 近づいた。多分お店は反対車線、ナビは終わってしもた。幸いUターンできるとこ やったんでやったけど店がわからん。探しながらちょっと走って看板発見、 駐車場に入りながら行列を探す。 無い。行列がないと店がわからん。店を探す。 駐車場の奥に店があった。行列はない。 信じられへんけどラッキーだった。 車でないと行きにくい場所なんで平日行ったら、もしかしたら開店後日も経ってる 事やし、行列が少ないかもしれんと期待したのが合ってたかもしれん。 個数制限もなかった。 まあ、運が良かったかもしれん。ここぞとばかり、ご近所さんや知り合いへの お裾分けも含めて買っておこう。

帰って早速いただく。 美味しい。

柔らかい。もっちりした、優しい味だ。 自家製ジャムに合う。サンドイッチにも合う。

2日目も生パンでいける。3日目も、4日目も、さすがに冷蔵庫に入れても美味しい。 デパートでも色々有名パンがあって、好きな銘柄もいくつかある。 そういうなかで、これは突出してるわけではないけど、食べ方は日持ちの仕方などなど いろんな面で平均点が高いなあって思う。 行列が少なくってこれが手に入るんやったら結構ええなあって思う。 美味しいパンが見つかってよかった。行列がないんやったら又買いに行きたいなあ。

店名 「乃が美 はなれ 岩出販売店」 ジャンル パン専門店 […]

九度山暮らしのある日、蜂の巣騒動。

毎日、毎日、クソ暑い日が続く。こんなに暑かったらビザ窯のことなんか考えもせえへん。 しかし、ちょっと胸騒ぎがして家の裏の方に回ってみた。何も変わりはない。 ん?、蜂がブンブンとんでるやんか。ちょっと多いなあって軒下を見上げたら、 ギョギョギョ、ピザ窯を置いてる屋根の軒下にえらく大きな蜂の巣がぶら下がってる。 何じゃこれは。

直径30cm以上はあると思われる。いつのまにこんなんできたんやろ、いや、作ったんやろ? 確か、5月の連休前にピザ窯を使ったことがある。その時にはなんもなかった。 ということは5月に入ってから一気にこんな巣を作ったということになる。 どうしよう? ほっとくわけにはいかん。しかし、どうしたらええかさっぱりわからん。 ネットで調べたみたら、殺虫スプレーを買ってきて蜂の群れを全部殺してから 一気に蜂の巣を取り外して袋に詰めてしまえみたいなことを書いてある。 えらいこっちゃ、そんなん蜂と全面戦争になるんとちゃうんやろか? スプレー持って見上げながらかけ始めたらガンガン刺しに来よるで、顔中刺され まくったら下手したら命にかかわるやんか。これは多分無理やなあ。 それでとりあえず役場に電話してみた。担当の人の言うことには、公共の場所に ある蜂の巣やったら役所が対応できるんやけど個人の敷地内やったらどうしょうもない、 適当な業者さんを紹介するけどどやねんという話だ。 それでもしょうがない。聞いた業者さんに電話する。すぐには無理やから明後日の 夕方、日が暮れてからということに決まった。なぜ、夕方日が暮れてからかと言うと、 その頃、皆、巣に帰って来るんで一網打尽にできるからやと言う。 さすがプロやね。 ちょうどその頃台風が来た時やった。どうもまっすぐわしらの住んでるあたりを 目指してくるらしい。簡単に言えば直撃やんか。けど威力はそれほど強くないらしい。 夕方近くに本格的になってきた。結構ゴウゴウと風が吹く。蜂の巣のある軒下にも ゴウゴウ吹いている。これはもしかしたらこの風で蜂の巣が吹き飛ばされて、 台風とともにどっかへいなくなってるんとちゃうやろかと甘い期待をしながら台風が 行きすぎるのを待って恐る恐る見に行ったら、なんのなんの何の異常もなく蜂が ブンブンしてる。自然の営みってすごいわと改めて驚いた。 翌日、夕方、予定より1日はやく駆除のおじさんがやってきた。奥さんもお手伝い されてる。こんな仕事をしてると奥さんも蜂にやられることがあるらしい。 一度、頭をスズメバチに刺されて仮死状態になって、病院で生き返ったって笑って はったけど、何と恐ろしい。 さて、おじさんの準備ができた。全身を白い服で(白い色が攻撃されない色らしい) 覆って、防止にも網がかけてある。 おおきなビニール袋を持っていって、その中に一気に蜂の巣を叩き落とすらしい。

なるほど、「さあ行きまっせ」と声をかけると、瞬時に袋の中に入れてしまった。

終わったら残りの蜂も、入れれる限りはこの袋の中に収容してそれでおしまい。 簡単明瞭だ。 さすがプロやね。 殺虫剤は一切使わない。 これをどうするかと言うと、袋のまま日に晒すと一定の温度で蜂は死ぬのだそうだ。 それを穴に埋めて、あとで供養すると言ってはった。 技を見てみれば、見よう見まねでわしらにもできるんかな? できへんのかな? 微妙なとこやね? まあ、お金を払った価値はあったんではなかろうか。 翌朝見ると、7、8匹の蜂が巣を探して彷徨ってた。しかし、昼になると2、3匹、 夜になると全くいなくなって、駆除は完璧であった。 ありがとうございました。 蜂が巣を作るのは5月らしい。気をつけよう。

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和歌山、紀ノ川市、貴志川町、「しま彰」の中華そば

九度山暮らしを始めるまえから、貴志川町には時々行く事がある。子供の頃、 母親の実家があった関係で、よくあの猫の駅長がいる(その頃はいなかった)電車 に乗って行ってた。大人になっても親戚がある関係で時々行ってる。今も海南に 墓掃除とかいく行き帰りによく近くを通っている。 そういうあたりにおいしい中華そば屋さんがあるというのはついぞ知らんかった。 しかも、あの有名な「うらしま」さんで修行されてた方がやってるらしい。 貴志川町と内田町は紀ノ川をはさんであっちとこっちやから成る程とうなずける。 うらしまさんは殆ど車で行くしかないのに駐車場は狭いのと開店時間が短いんで とても敷居が高い。しかし、あの濃厚で独特な、スープを飲み干したら丼の底に ドロリと骨粉が残る、ねっとりしてるともいえるようなスープと一緒に細めの しなやかな麺をちゅるんと啜ってみたいと良く思う事がある。 そういうことならということで、時間を見つけて一度探訪してみようと思った。 貴志川線の甘露寺駅の近くらしいけど九度山からは車の方が便利すぎる。 店まではとても簡単に着いた。ナビがあるから何も考えんでええ。 心配してた駐車場は店の前に2台ほど停めるスペースがあって今回は幸運にも 空いていた。もし駄目なら、向かいに大きなショッピングセンターがあるんで 買い物がてらそこに駐車することもできるとわかった お店は和食屋さんかおうどん屋さんかと思う、良い感じのたたずまい。

中にはいるとラーメンの気が満ちていて、やっぱり中華そば屋さんやとよくわかる。 ガラガラではないが空き席もある。よかった。 でも、そのあと次々にお客が入って来たんで人気店であることは間違いない。 メニューを見ると、中華そばやら、大盛りやら特製やらダブルやら、要するに 麺を沢山いれるか、チャーシューを沢山いれるかという選択肢があるだけのよう。 わしは普通の中華そばを頂く。ごはんはええかなって思ってたんやけど、ミニチャーシュー丼 という言葉に惹かれてやっぱり頂く事にした。

次々入って来る人は殆ど、ダブルとか大盛りとか特製とかを食べてはる。 やっぱり通はこうくるんやね。 わしはそんなに食われへん。 で中華そば。

スープはぐっと鼻にくる、濃厚な豚骨臭、慣れたらなんでもないけど第一撃は 結構強い。味も濃厚、うらしま的な粘度があるようだ。 麺は中細くらいでしなやかで食べやすい。 スープが良く馴染んでとても美味しい。 チャーシュー丼も頂く。

とても美味しい。 これで200円とは信じられへん。中華そばも500円とおどろきの価格だ。 スープを全部飲むと恐ろしいカロリーになりそうなんで残させていただく。 骨粉らしきものが底に見えた。 やっぱり。 久し振りにうらしま系を頂いた。 ご馳走さんでした。

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ありがとうございました。

しま彰 (ラーメン / 甘露寺前駅、西山口駅) 昼総合点★★★☆☆ 3.5

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九度山暮らしのある日、火消し壺って古臭いけど役に立つ。

九度山暮らしで、薪を使うことが結構多いというかそういう暮らしを取り入れつつある。 薪ストーブも活躍してるけど暑い季節になってもストーブを焚いてたら暑くて たまらんのでやめている。ビザ窯は時々活躍してる。何度もやってるうちに窯を炊く 要領がすこしずつわかってきたように思う。 まず、入り口で薪を井桁に積んで十分に燃やす。全体を少し中に入れて、薪を 追加する。そこでも薪を十分に燃やす。それから全体を石窯の奥に入れる。又 薪を追加して十分に燃やす。温度計を入れて温度を見ながら薪を少し追加する。 薪の火が熾火中心になって温度が350度〜400度くらいになるように必要なら薪を 少し追加する。薪全体を一番奥に押し込む。 これで薪が少々少なくなっても火は400度くらいで安定するので、ピザでも肉でも パンでも焼き放題だ。 ここまで火をつけ始めてから1時間くらいかな、これで薪の使用量は最小限で 済むと思う。窯の中が白くなって高温がキープされていることがわかる。 温度が落ちて来たり熾火が少なくなってきたら少し薪を追加する。 窯の中が高温でキープされてると窯の底のプレート部分に少々食べ物のカスや ソースなんかがおちてもほとんどが瞬時に焼けて蒸発してしまうようでそれほど 汚くはならないみたいだ。使い終わってもそのままで結構綺麗だ。

で、使い終わった時に熾火も完全になくなってると理想的なんやけど、そうは いかんので残ったやつは活用したい。そこで火消し壺が登場する。そういえば 子供の頃よう見たなあって思い出すようなやつだ。 今更なんやという古臭い道具ではある。

この中に熾火の真っ赤なやつを入れて蓋をすると、自然に消えて炭になる。 いわゆる消し炭というやつだ。普通の炭ほど火持ちはせえへんけど火付きがええ。 バーベキューなんかで時間をかけて火をいこすより簡単でええ。場合によっては 炭がなくても消し炭だけでことが足りるんで非常に役にたつ。 ピザ窯でも最初の頃は沢山燃え残りや熾火ができたんで大量に消し炭が溜まってる。 薪ストーブでも途中で消す場合はこの消し炭入れを利用する。 なんだかんだで昔活用してたような道具が今頃になって、我が家で活躍したり するのがとても面白い。 火遊びは幾つになっても面白い?

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ありがとうございました。

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九度山暮らしのある日、珍しい古木、巨木に出会った。

九度山の隠れ家暮らしの時にも相変わらず朝晩のウォーキングは続けている。 面倒くさいんでそれぞれにコースを決めたらいつも同じとこばかり歩いてる。 そうなると、唯でさえ顔をうつむき加減で歩いてるんで、見慣れてた景色は見る という集中力を生まないんで何もみないで時間だけ経っていることが多い。あるいは なにか妄想ではなくても下らない考え事をしながら歩いてて、どっかに当たりそうに なったりこけそうになったりすることさえありがちだ。 それでも時には同じ景色のはずやのにおやっなかなかええやんかとはっとするような ものに気がつくこともないではない。めったにないけど。 もともとそんな目立ったモンがあるはずが無いとこを歩いてるんやから当然ではある。 で、今回はこんな木を見つけた。

どこにでもありそうな唯の木やんかと言われればそれまでやけど、ばんっと左右に 張り出した枝の勢いがとてもええ感じだ。バランスも良い。こういうのをよう 覚えといて絵の中に登場ささんとあかん。

看板を見てみると、栴檀、古名=おうち、樗、楝とある。「栴檀は双葉より芳し」の 栴檀は実は香木白檀のことであってこれではないと説明に書いてある。この木は、 和歌山が生んだ尊敬すべき南方熊楠がこよなく愛した木らしい。 6月には薄い紫の繊細な花をつけるらしい。もうすぐやんか、忘れずに写真を 撮りにこよう。樹齢約130年らしい。

その後、花が咲いているのを見つけた。やはり看板通り、薄紫の繊細な花やった。

儚く可愛らしい。そしてやっぱりとてもいい香りがした。

もひとつ見つけた。 これはお寺の中にあるんで、いろんなお堂や仏道がいっぱいあるのに気が取られて 気がつかなかった。よう見たら、なかなか面白い形の木ではないか。

これも覚えといたら絵に使える形をしてる。グングン上に伸びてる感じが力強くて 良い感じだ。 看板を見てみよう。

樹齢約350年とある。えらい立派な木ではないか。 昔は大銀杏の影に隠れてたんでよう大きならへんかったけど大銀杏を切ったら、 ドンッと伸びたという事だ。なぜかおかしい。 やっと出番がきよったんや。 それでびゅっと上に行った。 黄色いのは花が咲いてるんかと思ったら枯れてるだけやそうだ。 今や、仏像やお堂とええバランスの存在感になってる。 今日の話はあと一つ。 緑の桜だ。 もうここらへんの桜の満開も過ぎて、殆ど散ってしまったころ、いつものウォーキング のコースに緑の桜が咲いての知ってる? って教えてもらったんで早速見に行った。

なるほどうっすら緑色に透き通ったような綺麗な桜が咲いている。 昨日はもっと緑やったでという。

ネットで調べるとこういうのは確かにあって、目の前にあるんやからあることに 間違いはないんやけど、御衣黄(ギョイコウ)と呼ぶのだそうだ。あまり知る人は 少ないらしく、竹藪の外れのうち捨てられたような崖のところにひっそりと咲いていて 満開になったからと言って人だかりがするようでもない。 こういうのが奥床しくてわしらの清らかな心根を目の当たりにするようではないか。 それはともかく珍しくてええもんを見つけた。 […]

九度山暮らしのある日、高野七口の一つ黒河道を歩く-04、やれやれ橋本に到着

さて、市平橋についたらえらい賑やかだ。スタッフも沢山出迎えてくれる。 ここでトイレに行く人は送迎バスに乗って5分ほどのところまで行かんとあかん のだそうだ。休憩やらトイレやらなんやらかんやらでチームも組み替えて、再出発 するそうだ。最後のリタイアする人もここで車に乗る。 そんな騒ぎでてんやわんやになってる。満開の桜をぼっーと見てたら何が何やら わからんようになってる。皆さんトイレにいくからなかなか次のチームが組まれへん。 しかも、片道5分の送迎バスは30分待ってやっと帰ってくるというしまつだ。 あっという間に14:30頃になってしまった。 それでもここでごっそり減るんかと思ったメンバーがあまり減らずに再出発。 ここから一山越えるらしいから登りが始まる。 一気に下って下って、長く休んで、又登りとわかると結構きつい。 腹も減った。 コンビニなんかありそうにない。 もうちょっと頑張ろう。 橋をでたら数メートルで山道に入る。ここから延々と登りが続く。 暫く歩くとすぐに前がつかえた。登りはみんなしんどいから、どうしても遅くなる。 十分距離が離れて出発したはずでも追いついてしまうのだ。 ここから先は小さなせせらぎに沿って進む。 樹林帯の中を水音を聞きながら歩くのは気持ちが良い。 このあたりを、「わらん谷」と言うらしい。 時々、滝が見える。

小さい滝ながら結構姿がよくて風情がある。 道は谷間を縫って上がって行くんで思ったほど急登ではない。

道は時々川を渡るんで渡渉はないけど足場がよくないんで丸木橋を渡るのが 危ないときもある。

林の中の木と木の間に小さな平地が見れるところがちらほらある。これは、昔の 田圃跡らしい。江戸時代にこのあたりは年貢の取り立てがあまりにも過酷やったんで こんな風に隠し田を作ってしのいでいたのだそうだ。こんな山の中まで検地には 来いへんかったんやろ、えらいもんだ。

大戦中にも耕作された時があるらしい。

しばらく喘ぐと山道が終わった。そこからは舗装された林道だ。これを登り切ると 明神ヶ田和という集落に着いた。 やれやれこれで登りが終わりだ。 集落内は通り道だけなんで休憩したいけど、大人数がわらわらしてるとえらい 迷惑になる。一息だけ着いたら出発だ。 時々、舗装の林道に入りながらも古道をえらんで下る。 わしはぎっくり腰を庇いながら歩いてるんで硬い舗装の降りは結構こたえる。 さて、とうとう視界が開けて街がみえた。

ここらが五軒畑というらしい。 展望台まで出ると、橋本の街が一望できる。あの橋を渡ったあたりが終着点だ。

あと少し。もう足がガタガタしてきた。

どんどん降りて定福寺まできた。ここが黒河道の起点らしい。 感慨に浸る間もなく気持ちは先を急ぐ。早く終わりにしたい。けど足ががたがたや。 アスファルトの平地をロボットみたいに歩く。 紀ノ川にかかる橋を渡って応基寺にやっと着いた。

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九度山暮らしのある日、高野七口の一つ黒河道を歩く-03、市平橋へ

久保小学校というのは明治9年創設なのだそうだ。昔はこんな山の中でも沢山の 人が住んでたらしい。一時期銅鉱石が発掘されて活況を呈した時代もあったらしい。 そういえば、弘法大師の言葉に玉川の水は毒があるから飲まないようにという のがあるらしい。玉川というのはここを降りきったあたりの川ではないかと思う けど、上流に毒虫がいるからというのだ。そんな事をいうはずはないと雨月物語 にもでてくる。しかし、もしかしたら銅鉱山からでる化合物が水流に混ざってたん かもしれん。それに遙か昔には水銀も採れたらしく、丹とか丹生とかいう言葉が 人の姓や神社の名前などに残っている。 もう今は何も採れへんし、人の活況もなくなってしまった。 栄枯盛衰、諸行無常・・・。 昼休憩で英気を養ったはずやのに、中途半端でまだ空腹感が残ってる。腹が減ったら 人は弱気になるのだ。 で、下り始めたら山道が大きく開けた。

畑跡のようなところだ。いやもしかしたら現役なんか? ええ感じの耕作地になってるように見える。 東南アジアやったらあたり一面巨大な棚田ができてそうなところだ。 しかし、現役やとしたら、ここで米や野菜を育てるには良くても、その手入れや 収穫が大変やろなあって思う。 山際に桜が咲いて綺麗だ。 畑の真ん中に何かが祀られている。 畑の真ん中って言うのがようわからん。何となくスピリチュアルな雰囲気を味わってる 暇もなく道はどんどん下る。

地図の等高線もかなりきつい。 この標識で、久保小学校から市平の村落への中間くらいか?

おや、これってコンニャクの花が咲きかけなんやって?

初めて見た。 道は更に下る。落ち葉が積もって滑るんでかなり歩き難い。

「この下りは急やで、まだまだ先は長い」ってガイドさんが言う。 コンビニでもあったら何か買って食おうと思うけど、あるはずもない。 しばしばズルッてすべりつつ下方に向かう。こんな道、登りも大変やろけど降りも えらいきついなあって思いつつ歩く。降りばっかりやから楽な一日やと思い込んだ のがえらい誤算だ。先頭集団と後続集団の2極化がますます激しくなる。 先程、久保小学校でリタイアする人を調べてた。所々のポイントに車を配置して 落ちこぼれ組を拾っていく段取りらしい。今度は先ほどの標識あたりでお迎えが いた。さすがに何人かがそこで帰っていった。やはり相当、足にこたえる行程 なんで、山爺さん、山婆さんたちでもリタイヤしたくなるほどなんやろ。 1時間以上下って、やっと川が流れる音がなんとなく聞こえ始めた。 もうすぐかな? あの先を曲がったら? まだまだ先が続く。 後から思えばこの行程が一番長くてつらかった。これが所謂太閤坂というやつ らしい。 やっと、小さな集落が見えた。お堂の側に集合して後続組を待つ。これでちょっと休める。

しかしトイレは次の市平橋まで行かんとないらしい。 後続は遅い。20分以上まってやっと、次のチームの人達と一緒にやってきた。 えらい元気でお喋りしながらやってくる。 で、合流したらすぐに出発。 こういう登山って遅れたら待ってはくれるけど追いついたらすぐに出発なんで […]

九度山暮らしのある日、高野七口の一つ黒河道を歩く-02、久保小学校跡へ

さて次の目標は久保小学校跡あたりかな? 今は平地の桜はちょうど散りつつ ある頃やけど校庭には大きな桜の木があるというんでもしかしたらまだ咲いてる かもしれん。時間からするとちょっと早い昼飯かな? 楽しみやなあ。

元気をだして先に進もう。 ここからはどんどん下る。

結構急坂ではあるけど比較的歩き易いんでどんどん先に行ける。 こんな山の中でも時々道がクロスしてるんでどっちに行ったらええかわからん時も ある。このあたりは東郷分岐というらしい。

標識が整備されているのがありがたい。今回はガイドさんがいてはるんで心配 ないけどね。時々、木の間隠れに遠く橋本市の街の景色が見えるのがおもしろい。

しばらくは上ったり下ったりだ。 少し登り返すと、尾根筋にでた。この左上に高野豆腐発祥の跡があるという。

何人かが興味を示して登っていきはった。わしはもうええと思う。高野豆腐は 食うもんであって見るもんではないと思う。しんどいから面倒でもある。 尾根筋を登ったり降りたり。

こういう道を歩くのはとても気持ちがいい。

尾根筋やから見晴らしも悪くない。 そろそろ下り初めて、長い下りをどんどん歩いて行くと久保小学校跡が見えた。

先着隊がもう寛いではる。ここでお昼休憩かな? やれやれ。 ここはもう廃校になった校舎跡だ。改築直後に廃校になったらしく結構まだまだ 使えそうなほど新しい。前に言った高野七口再生保存会の活動の事務所などにも 使われているらしく、今でも生きている感が濃厚だ。 で、やっぱりここで1時間ほど休憩するらしい。校庭や校舎が解放されてるんで どっかに落ち着いて昼飯を食おう。 校舎の廊下に座って、やおらリュックを開けて弁当をだす。 ん? 無い。 どっか奥にまぎれこんだか? 殆ど入ってない荷物をぐいぐい押しのけて手で 探るが無い。おかしい。家を出るとき確かに入れたはずやのに? 荷物を全部出してみるけどやっぱりない。 こんな山の中で店があるわけもないのに食うもんがないという現実を受け入れる のに時間がかかる。 えらいこっちゃ。しかたがない。幸い、今回は家人も行きたいというんで同行 してる。しかたなんで半分わけてもらう。 昼飯は一瞬で終わった。 こうなると休憩時間はえらい長い。校庭に出てぶらぶらするが時間をもてあます。 皆さんは美味しそうにお弁当を食べてはる。 しかたないんで上を見ると大きな桜の木があった。

もう散りかけてる? ようみたらふくらんでるつぼみが一杯ついてる。 これから咲くんやなあ。山の春は遅いようだ。満開になったら綺麗やろなあって […]

九度山暮らしのある日、高野七口の一つ黒河道を歩く-01、始めに

高野山に歩いて登る道は当たり前やけど昔からある。当たり前やけどいく通りも あるはずだ。それを7つの代表的な登山道として整理、整備して保存しようと努力 されてる方達がいるらしい。高野七口再生保存会と言うらしい。 わしの知人の1人がそういう活動をされているというのは知ってたけど、偶々話を する機会があったときに、その内の一つ黒河道を下るというイベントがあるって 紹介された。

ちょうど、この夏に友人と高野山から小辺路に向かう熊野街道のきついルートに 挑戦してみようと企んでるんで、方角はちゃうけどおんなじ山中やから様子見がてら ちょうどええかなって思う。しかも下りルートやから楽々やんかと安心しながら 参加させてもらうことにした。これがえらい間違いなんよね。 集合は高野山大学の入り口のとこらしい。 電車とケーブルカーとバスを乗り継いでそちらに向かう。

服装や会話のはしばしでほとんどの人は同じとこへ向かうらしいとわかるけど、 カレーやラーメンの行列の先陣争いやないんであせる必要はないとばかりゆったりと 高野山大学へ到着。予想をはるかに超えた人が集まってるではないか。聞いてみたら 80人強の人が参加するらしい。もうてんやわんやの受付が始まってる。 主催者側(役所の人たちかな?)も並ぶ人たちも慣れないもんで右往左往しかねへん。 やっと20人ずつくらいの組になってガイドさんに前後を挟まれ順番に出発だ。 みなさん山登りイベントにかけては常連さんというような人たちがそれぞれ 仲間をくんで来られてるようで、えいえいおうと賑やかだ。 人数が多いのはええけど仲間内に我が物顔されたらいややなあ。 ガイドさんは保存会の方達なのかボランティアらしい。歩き慣れた足取りは軽くて 早い。ついて歩くには結構がんばらんとあかん。後続グループからはスピード 違反やでという声もあがるけど、前の方では歩き慣れた方達はぐいぐい体を入れて 前へと入ってきはるのがおかしい。 この黒河道というのは、昔からある道やけど、近年、太閤秀吉が高野詣でをしたときに 山上でどんちゃん騒ぎをしたらしい。すると忽ち嵐となって雷が鳴り始めたらしい。 これは神様がお怒りじゃと言う人がいて秀吉はあわてて山を逃げ降りたのがこの道 なのだそうだ。地図的にはほぼ一直線に山を下りれるけど道は険しい。 降りたけど天罰は受けたとは聞かんから無事やったんやろね。 今日の行程は19kmらしい。何時間歩くことやら。 最初の目印は黒河道女人堂跡。

高野山は女人禁制なんで、色んな道の最後の門の手前に女人堂があって女性が そこでストップさせられたのだそうだ。今は女性陣がどんどん先頭を歩いてはる。 時代は確実に変わっていってるんやね。 そこから広い道をタラタラ歩いて降りると、

じきに広場に出てトイレ休憩だ。 こんなんやったら、出発前にトイレでバタバタせんかったらよかった。年寄りは トイレのチャンスがとても重要なのだ。

トイレ休憩が終わったらそろそろ本物の山道に入る。

おお、これが一本杉か。

樹齢400年以上、周囲7.5m。魁偉な姿がええですなあ。 ここからずんずん下って。更に下ったら、上りに入る。峠越えだ。グループ内 でも先頭と後方の2つに分かれてしまったようだ。この上りで足がつったとか 思わぬ故障も出始めてる。 峠の上はもう登りがないんでありがたい。涼しい風で一息つく。

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九度山暮らしのある日、管球ハイブリッドプリアンプSA-3000がやってきた

我が家に管球ハイブリッドプリアンプSA-3000がやってきた。と言うても買うた わけではなくて友人からの借り物だ。その前はAudio research sp5というやつだった。 こんなんあるけど聴いて見る? と言う感じでつい色々借りてしまっている。 最初はメインアンプを借りたのがきっかけだった。その方は真空管アンプを自作 される方で、普通では絶対手に入らないような超絶的なアンプをつくられる。 それを借りて毎日聴くことができるんやからとてもありがたい。 九度山に来てから、テレビも新聞もない暮らしをしてるんで、音楽を聴くのは 結構重要な暇つぶしでもある。 装置だけは十分満足できそうなええモンが揃ったけど、手元にあるのは僅かな レコードとCDだけだ。同じ曲を何度も聞いて寂しく喜んでおこう。 ところで、件のプリアンプの音はどうなんやろ。 前のやつはすごいパワフルで強い音がビシバシと鋭く響いていた。これはこれで 全然悪くない。ええ感じの芯の強さがあって輪郭がしっかりとした揺るぎの無い 音楽が響いていた。 こっちに入れ替えたどうなるか、とても楽しみだった。左右のバランスとか、 プリとメインのボリュームの調整とか、若干の馴染みが必要やったけど、最終的 にはとても良い音になった。

驚いた。正直プリアンプを換えるだけでこんなに音がかわるもんなんやろか? わしのような素人の耳にも音が優しく繊細になったように思えるでは無いか。 特にピアノの音が美しい。キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」が 素晴らしい。それに弦の響きもとてもいい。 九度山暮らしになってからスピーカーの響きがとてもよくなったって思ってたん やけどそれが一層助長されて良い感じに聞こえる。

無伴奏チェロ組曲にうっとりしてしまうではないか。 元々スピーカーはボーカルの音がとても多彩に聞こえるということで選んだ エレクトロボイスのやつだ。もう何十年もそのまま聞きっぱなしやけど何の問題 もなくええ音を鳴らし続けてくれている。 そやから今でも懐かしいロックサウンドがビシビシと聞けるし、バーボン片手に ジャズボーカルに浸ることもできる。 レコードはスピーカより古来からもう40年以上は使ってるガラードの401で 聞いている。アームはマイクロトラックカートリッジはシュア-、昔は凝った つもりやったけど今はこれしか持ってないという状態だ。

これも良く聴くわりには長持ちしてる。 CDプレーヤーはごく平凡。 DVDも聴かれへん。カセットやMDやオープンデッキもあったことはあったけど、 面倒やから総て処分した。 もう歳やからレコードとCDだけでええやんか。 メインアンプはこんなやつ。

友人の自作機の傑作だ。 こういうのをわしの家で、わしのセットに繋ぐのは言わばロールスロイスを時速 15kmくらいで走らすようなもんだ。 能力の数パーセントしか生かせへん。 しかも重い。運ぶときは腰が抜けそうになる。 それでも凄い音をだすんやから相当な優れものだ。 と言うことで、友人の助けと、丈夫な機械のおかげで、隠れ家暮らしも無聊を かこつこともなくある程度優雅にすごす時間もできてとてもありがたい。 さて、こんな暮らしがどんだけ続くことやら。 […]

九度山暮らしのある日、電動丸鋸が必需品だった

九度山の隠れ家暮らしを始めて初めての冬が通り過ぎている。なかなか厳しい。 やっぱり堺とはかなりの温度差がある。それは元々承知の上なんで、そこを快適に すごくために薪ストーブを用意したのだった。それはまあ大正解と言えて、薪ストーブは 冬の暮らしに大活躍をしてる。部屋全体をガンガン温っめると言うよりはふんわり ゆるく温めて少々厚着で暮らすというくらいが自然な感じで良いようだ。 それはとてもええんやけど何しろ薪が沢山必要になる。ひたすら燃やすだけやから 湯水のように減って行って、寒いのに冷や汗がでるくらいだ。 今のところは家を作った時の端材を置いておいて燃やしている。どうかなって 思っていたら、同じ大工さんが同じ様な家を受注したんでその家の端材もよかったら 持って行きましょうかと言ってくれた。これはありがたい。何も考えずにどんどん いただくことにしたんで家の横に見苦しく積み上げて、梅雨の間も、台風の間も 長いこと雨ざらしにしてた。 それで、冬が近づいて来た頃に、そろそろ薪ストーブを使う準備をせんとあかんなあ と気がついた。つまり、ストーブに入る大きさに薪を切らんとあかんのだ。最初は ノコギリでごりごりやっていた。けどこれでは全く捗らへんし、中腰やから腰が 固まって痛くてたまらん。 しょうがない、機械に頼ろうと電動の丸ノコを買うことにした。これがあったら 日曜大工にも使えるから無駄にはならんやろと自分を納得させる。

まあ、こういう道具が手に入るとどこかうれしい。 早速、ゴリゴリガーガーと建材を切り始めた。 なかなか具合が良い。どんどん切れる。切ったやつをそのまま放りぱなしにしとく のももったいないし、長さもほぼ揃ったことやし、綺麗に積み上げておくことに した。そうするとブルーシートをかけて雨から保護できる。やっぱり濡れ鼠と いうのもどんどん焚きはじめたら問題があるんでちょうどよかった。 そうこうするうちに薪を焚く季節が始まった。薪がどんどん減っていく。どんどん 切らんとあかん。備蓄も必要だ。ということで結局全部切ってしまった。

何日かかけてかなり疲れた。ゴリゴリノコギリを挽くしんどさはないけど中腰体制 は同じだ。薪ストーブくらしの優雅さというか面白さはあるんやけどその裏には 結構労力が必要やというのが改めて実感した。ええかっこして洒落てみようと 思ってもそう簡単ではないということだ。 とかなんとか治ったころ、また新たに建築端材をいただけることになった。貰 わんでも今年は過ごせそうではあるけど来年のあてもないし、もらえるときに 貰っとかんとと欲張り心を起こしてまたいただくことに。 今は疲れたんでブルーシートのまま置いてるけでまた時期がきたらゴリゴリ ガーガーと切らんとあかん。 いつの日かこのノコを使ってなんか日曜大工もやってみたいと思っている。

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ありがとうございました。

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