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最近読んだ本、「海の見える理髪店」、「絢爛たる影絵ー小津安二郎」

萩原浩、「海の見える理髪店」 不思議な理髪店があった。何の変哲もなさそうな田舎の店に不思議と客が絶えない。 しかも有名人がお忍びで来ることも多いのだそうだ。かっこええ。 そういう店がいつのまにか客を取らなくなったようだ。 ある日、若者が一人その店を訪れた。 そして・・・・。 久しぶりで実家を訪れた。母はどうしてる? 私にとっては自分勝手で、独りよがりで、押し付けがましい・・・ しかし、老いが母をどう変えたのか?・・・・・ こんな夫とやっていけない。子供をつれて実家に帰ってしまった。しかし、 実家で居所はあるのか? そして不思議な手紙が・・・・・。 とてもシュールな話でもある。 母の離婚で実家に連れられてきた茜、子供にも絶えられない貧しさとやりきれなさが 続く。ある日、茜は海を目指して旅にでる。そして出会ったのは・・・・・? 父が残した形見の時計、あんな人生で僅かにのこったお宝のようなもの、どれほどの 値打ちが? お金より人生の足跡か? 中学生の娘が突然なくなった。それから数年。成人式を迎える日がやってきた。 未だに娘のことが忘れられない。夫婦がとった意表をつく行動とは? あまりにも切ない。 少しほのぼの、少しビター、少しシュール、少し素敵でかっこいい、少しおかしい、 少し哀れ、少し哀しい。 すこしずつの短編集。時々心が離れ、時々引き寄せられる。 そんな短編集。

高橋治、「絢爛たる影絵ー小津安二郎」 強烈な個性を強烈に描いた強烈な作品ではなかろうか? 作者は小津安二郎を とても嫌いでとても憎んでいてしかもその個性と才能にどうしょうもなく惹かれて それを認めざるを得なくてあえて描く、描くからには余すところなく描くという 心の中から生まれた本なんとちゃうやろか? それにしても映画ってなんて恐ろしい、こんなに鬼気迫る環境の中からでしか、 生まれて来んとあかんもんなんやろか? わしは素人やから映画を見てもその裏側は なんもわからん。ただストーリーを追って、喜んだり悲しんだり、笑ったり泣いたり、 興奮したり、感動したりしてるだけやけど、それがどういう企みの元に組み立てたてて、1枚、 1枚のカットに落とし込むのか、役者は何をどうみせるのか、観客の心と視線を どう誘導するのか? ありとあらゆるところに拘りと才能が妥協なく注ぎ込まれる ところがなんと凄まじい。 小津の映画がこんなんやったら他の人の作品ってどんなんなんやろ、今の映画は どんな風につくられているんやろ? これから映画をみる見方が変わって来そう やなあって思う。いろんな興味と疑問をもってしばらくは映画を見るかもしれんけど そんなん知らんし、考えもせん方がかえってオモロイかもしれんとも思ったりする。 プロの世界って怖いですなあ。 シンガポールの話も面白い。

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映画、「娘よ」を見た。

大阪、梅田のテアトルでやってるやつだ。今回は所用が重なってるんと、開幕当初は かなりの人気を博してたということもあって、いつもやったら早めに行ってチケットを 買うんやけど大丈夫かな? と心配もあった。それで調べてみたらネットで簡単に 事前のチケット購入ができるではないか。こんなんやったらもっと早くからやっとけば よかった。わしが時々行く他の映画館もネット予約できるとこがおおいやんか。 これからはもうちょっと楽ができる。楽しみだ。 で、開演時間ぎりぎりでテアトル到着、ポスターを貼った中央壁際にある発券機の ところにいって縞々のQRコードを翳して登録パスワードを入れたらピローンと 音がしてチケットが出て来る。いの一番にええ席がとれてるから楽なもんだ。 満席近くを予想してたけど結構パラパラしてる。 映画はいきなり山村の風景から始まる。外には雄大なヒマラヤ、カラコラムの氷雪の 高山が連なっている。朝、その家の初老の父親がが起き出して来たようだ。娘が お皿にごはんを盛って、ぐつぐつと煮える鍋から、カレーかな? 骨付きチキンと スープをかけて父親の前に差し出す。父親は右手でごはんとおかずを混ぜながら 食べ始めた。美味そうだ。 えっ、父親と娘では無い? 年の離れた夫婦なんやということが分かってくる。 このあたりでは、結婚は親が決めるもの、家と家、部族と部族を結びつける道具の 一つでしか無い。2人には子供がいる。まだ小学生、10歳の可愛い娘だ。 部族の長である男はある問題を抱えている。 長年、ある部族との血で血を洗う構想が絶えることがないのだ。お互いに相手を 殺しあい、その復讐に又相手を殺す。憎しみの連鎖が切れない。 どちらももううんざりだと思っている。 ある日、男は勇を鼓して敵に会いに行った。「もうやめよう。」、「条件がある。」 お前の娘を私の嫁にするという事だ。 よくある解決法だ。 一族の為に父親は飲まざるを得ない。 結婚の日が迫った。 母はある決心をする。 そして2人は山に向かう。険しい山の中だ.歩いて2人はどこまで逃げ切れる? 追っ手が迫る。 ギンギンケバケバのトラック野郎は助けてくれるのか? 遙かヒマラヤを望む高原でのつかの間の幸せは続くのか? 母と会えるのか? 母から娘へと伝えるものは? アフガニスタンやネパールの奥地ってとても行ってみたいとこやけど今の情勢 ではとても無理だ。しかし、あのあたりの暮らしぶりが少しでも垣間見れたるのは とてもいい。 ラホールの街の雑踏もとてもいい。 ええなあ、行ってみたいなあ。 とても美しい風景の映画だ。

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映画、「百日告別」を見た

シンミンは結婚の直前に婚約者を突然交通事故で亡くした。 ユーウェイは妊娠中の愛する妻と一緒にドライブしていて事故に遭った。 人の一生には何回か、悲しみにうちひしがれて慟哭がとまらへんようなそんな 事態に出会うことがあると思う。あまりの耐えがたさにとうとうその人の人生が 壊れてしまって、周りも含めて取り返しのつかへんことになってしまった人も 見たことがあるけど、それはごく限られている。殆どの人が、 すこしずつ、それと 向き合って、受け入れていくんやと思う。 シンミンはどうやろう。 愛する人を突然失った悲しみは消えるはずがない。泣きの涙の毎日だ。 自殺を考えたこともある。 しかし、とうとうある日、新婚旅行で一緒に行くはずだった沖縄グルメ旅に出発する。 沖縄はええですなあ。台湾人の監督の沖縄や日本を見る目の優しさを感じる。 素晴らしい旅だ。 悲しみは癒えるわけはないやろうけどステージが少し変わってきたんではなかろうか。 ユーウェイはどうやろう。 悲しみに溺れやけっぱちの毎日だ。 呑んだくれて喧嘩をすることもある。 しかし、ある日、妻がピアノを教えていた生徒達に中途で終わった授業料を 返しに回り始めた。 高雄の街だ。 この街は、何の変哲もない台湾の普通の都市やけどどこか優しい佇まいがある。 穏やかなええ街やと思う。映し方が上手いんやろなあ。 やがて妻が弾いていたショパンのエチュードの美しさに気がつく。 心に沁み入る 曲ではないか。 彼も少しステージが変わったんではなかろうか。 物語では、穏やかにものごとが進んで行く。 少しずつ何気ない穏やかな変化を通して、日常生活に包まれていき、癒やされて行く その過程が、その風景とともに好ましく見える。 ええですなあ。台湾に又行きたくなってきた。 日本でも仏式のお葬式が殆どだ。 基本は7日毎に色んな儀式がある。死んでも死にきれない亡者が、家族の元に 帰りたがる。それでも泣く泣く三途の川を渡る。いろんな試練を経てやっと 極楽に落ち着く。そういう死後のステージをこの世の人が見守っていくのだ。 それが本当かどうかは誰も確かめた人はいない。それをどう考えるか別にして、 その行事の忙しさにむしろ救われることもある。 あるいは、それをきっかけに心の中の悲しみのステージが変わっていく、あるいは 時間に癒やされていく、そんなこんな事を考えると、仏教ってようできてるわって 思ったりする。 そして百日が来たころ、涙とはおさらばするのだ。

映画を見ててちょっとだけ気になったのは、映画の言語がすごい綺麗な中国の 「普通語」だったことだ。沖縄では沖縄の言葉で喋る、ほんまもんの言葉かどうかは わしにはわからんけど、おばあちゃんがとてもよかったんで、台湾語で話をする ような台湾映画ができたらええなあって思ったりした。

穏やかで優しい、心和やかになる映画やと思う。

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ありがとうございました。

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映画、「雪女」を見た

外は闇。山深い農村の森の中を女が提灯をかざして歩いてくる。周りは漆黒の闇、 赤い灯がゆらゆらゆれて美しくて幻想的でもあるし、不気味でもある。こんな時に 獣が出たらどうしよう?、悪い奴に襲われたら?、それよりお化けがでるんとちゃうやろか?、 そんな心配はないんやろか? もしかしたらこの女こそ魔性の化身だったとしたら 怖いもんなんてなんもないはずやし。 どうなんやろ? 村の外れの一軒家に着いた。玄関を開けて殆ど真っ暗な家のなかで電灯を付ける。 ボーと家の中がほんのり明るくなる。この明るさがとてもいい。谷崎潤一郎の 「陰翳礼讃」の世界だ。茶の間の畳と障子と襖と床の間の掛け軸がぼんやりと見える。 静寂と幽玄と侘び寂びの世界だ。何もかもが見える必要はない。 こういう灯のなかで暮らすのがとてもええと思う。本を読んだり、細かい仕事を したりするのには向いてへんけどこんな灯を作ってそんな中で暮らす時間を 持てたらええなあって思う。 そんなときには周りに精霊がいてるかもしれんと思うことがあってもそれは自然な ことだ。 ネパールの山の中でも、ヒンズーの神と一緒に山に住む精霊が祀られている。 ラオスのメコンの奥の村のなかでも精霊が一杯いてはった。 この村でも雪が降りしきる山のなかではやはり山の精があるいは雪女が密かに 住んではるんとちゃうやろか? ある雪の日、山に猟に出た巳之吉は仲間の茂作と遭難する。やっと避難小屋に たどり着いたけど茂作は死んでしまう。力尽きたのか、雪女に命を奪われたのか? そして助かった巳之吉のところに若くて美しい女が現れる。 いつしか2人は一緒に暮らすようになる。 果たしてこの女は何者なのか? 2人には子供が生まれる。 魔性の子は魔性なのか? 渡し舟に乗って山に渡る。 渡し舟に乗って村に帰る。 あちらの世界とこちらの世界? 誰もいない山の中に1人で入る時はみなさん気をつけましょう。 夜寝てて気がついたら、隣に見知らぬ美女が寝てて、ええことしてくれるか? あるいは 氷のような息を吹きかけてくるかもしれませんよ。 小泉八雲の世界、遠野物語の世界、上田秋声の世界、泉鏡花の世界、日本の魔性の 世界はどれも妖しくて美しくて、面白い。特に高野聖がよかったなあ 中国の聊斎志異に出てくる陽気なお化けたちも面白いけど。

この映画はとても美しくて妖しくて、エロチックだ。 是非、映画界で日本の魔性を感じて下さい。

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雲南省、棚田、少数民族、奇観絶景の旅-53、東川紅土地の日の出を見に行く

海抜2600メートルのホテルは夜になるとぐんぐん冷え込んで来た。来るときは、 あんまり情報がなくて、山の上とは聞いてたけど2600もあるとは知らなんだ。 今日は朝早くから日の出を見に行く。寒さ対策は大丈夫やろか? あるだけ着て 出て行かんとしゃあないやろなあ。 山の上の朝は暗い。

日の出を見に行くんやから日の出前、暗いのは当たり前やけど暗いと余計寒さが 身にしみる。トイレに行く回数が増えるのがつらい。あんなトイレやから余計。 朝飯は帰ってから食うという話やったんやけど、ガイドさんと相談して、朝飯は 無しにすることにした。まだ見たいとこは沢山あるけど、ゆっくりしてたら、 今日は昆明から飛行機に乗らんとあかんので、その余裕がきつくなる。飯を食いに ホテルに戻らんかったら見学する時間も少しは延ばせるんとちゃうやろか。 1食 くらい抜くのはなんともない。 えらいもんで太陽はでてなくても日の出が近づくとあたりはだんだんと明るく なってきた。

反対に太陽が出そうなあたりは逆光になるのか、暗く見えて、その分稜線のシルエット が美しい。

そのうち稜線の上の雲のあたりに何かしら兆しが見えて来た。

あそこから出る様だ。雲の奥の方に光がピクピクしてる。しかしそれでも出そうで 出ないのが何とやらで時間ばっかり経っていく。 寒いんでおしっこもたまってくる。太陽が出る場所がわかったんで、とりあえず 居りばしょも決めて座り込もう。あたりをうろついて写真をとる場所を探したり おしゃべりしたりワイワイしてるわしら以外の人たちもいよいよの場所を定め始めた ようだ。みなさんええ写真が撮れたらええですなあ。 さあ来たか。

目指す稜線からビシッと光が走った。 この瞬間だけが特別素晴らしい。 普通では見られへん数秒間だ。

そして一気に昼間の明るさになる。

ここはここで東川紅土地の絶景ポイントの一つ、印象に残る風景だ。

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雲南省、棚田、少数民族、奇観絶景の旅-50、紅土地の日没風景

さて、だんだん日が落ちてきた。周りの人もだんだんその気になって、ええ場所 と思えるとこに固まりつつある。わしは、人があんまり集まってない草原の端 に座ってゆっくりスケッチをすることにした。

目の前に広がるのは横長の景色やからどうしても1枚には収まらへん。2枚続き で描いていく。人だかりから外れて機嫌よう描いてたら、「あいつ何してんねん」 と言うことか、だんだん人が集まり始めた。背中の後ろでごそごそ言うてはる んで聞かれるがままに、「日本から来た」とか、「水墨画をやってる」とか簡単 な情報はふりむくことなしに呟いてたら、「日本から来た画家やて」とか、 「えらい描くの早いなあ」とか「日本流の絵らしいで」とかいろいろ言うてはる。 決して下手やなあとは言わんのはそれなりの礼節をわきまえてはるらしい。 かなり長いことじっと見てはったけど、いつまでたっても絵らしくならへんので あきれたのか段々人が減っていって、とうとう誰も居いへんようになった。 嬉しいのか、残念なのか、微妙なとこだ。

そうこうする内に太陽はどんどん沈んでいく。稜線の風車がええ感じだ。

だんだんと景色がわからんようになってきた。 でも見ようによってとか、光の具合とかでカメラに写った景色はそれほど暗く ない時もある。不思議なもんだ。

一応スケッチを終わって、皆さんが集まってるあたりまで戻って来た。 そのへんでえらい人だかりがしてる。なんやろって見に行ったら、えらくカッコ ええお爺さんが犬をつれてポーズをとってはる。

それを皆さんが写真に撮ってはるのだ。 どうも、この人はこのあたりでは有名なお爺さんらしい。新聞やら雑誌やら テレビやらで何度も話題になっていて東川紅土地と言えばこの爺さんと言うこと で誰でも知ってるほどの人らしい。 それで、人が集まる頃合いになると間合いを計ったかのように現れはるのだ そうだ。それで写真家の人達が争うようにポーズをとってもらいながら撮影 するのだそうだ。現にここでも大撮影会が始まっている。お爺さんと犬が色々な ポーズをとってるところを周りからあっちでもこっちでもカシャカシャ、カシャカシャ とシャッターを押す音が喧しい。 それで、1人なんぼかずつお金を頂いたら結構な収入になるんとちゃうやろかと 下衆の勘繰りを働かせてたら、彼はお金をとってないし要求もしないのだそうだ。 それでもと敢えて心付けを渡す人からは拒むことはしないで喜んで頂くのだと言う。 ここでもどなたかが心付けを渡していた。で、それに乗っかって心賤しいわしらが パシャパシャと便乗撮影をさしていただいということだ。 日が暮れてきたらさすがに寒くなってきた。この展望地は結構高台にあるんで 来た時から風がビュービュー吹いていた。最初はあんまり気にならへんかったけど じっとしてるうちにジンジン冷えてくる。全く真冬用の着るモノが必要だ。 それを着てもガタガタと震えがくるくらいだ。 この旅の最初の方は雨ばっかり、雨具を着てすごした。途中から亜熱帯気候の 中につっこんで、半袖すがたでもええくらいになってきてた。そして最後は 寒い寒い山の中、景色や風俗だけでなくて気候や温度でも多彩な体験をさして もらったようだ。 今は大変やけど帰ったらきっとええ想い出になることやろうと思う。

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雲南省、棚田、少数民族、奇観絶景の旅-47、養蜂農家に出会った

このあたりは有名な撮影スポットという話をしたけど、後でパンフレットを見て みたら中国で撮影家が一生の間に訪れないといけない50の場所の内の1つって 書いてあった。それがどんな根拠があるのかないのかそれについては定かではない。 もう少し先に進むと、小さな小屋の横に停まった。

ここも撮影スポットらしい。降りてみると小屋の前に小さな箱が並んでるのは 養蜂用の箱ではないのか。

小屋の裏の方では犬がワンワン吠えている。やかましく吠えながらぐるぐる回って いるけど特にわしらに噛み付いてやろうという気持ちはないみたいだ。機嫌も 悪くない。ただ吠えたい気分なだけなんかもしれん。

それにしてもこんなとこでミツバチを飼えるなんて、やっぱり山また山と果てしなく 続くうねうねの中でええ空気を吸うてええ花が咲いて、それがええ景色になって、 その花の花粉を食べたミツバチがええ蜂蜜を作るんやろなあって思う。そうなると、 蜂蜜を買いたいという期待が持ち上がる。村の中か、ホテルの中かでそういうものを 売ってたらええなあと思う。野山のキノコとか蜂蜜とか山のお茶とか色々珍しいものに 出会えるかもしれん。もしかしたらバイヂュウ(白酒)に浸けた怪しげな動物のエキスにも 出会えるかもしれん。そっちのほうはあんまり望むところではないけど。 ということで、その後、たまたまホテルで売る気ない状態で置いてあった蜂蜜の 中からアカシヤの花の蜜のやつをゲットした。このプラスチック瓶一杯で、100元 (約1500円)なんと安いんやろ。

しかもとても爽やかな甘さだ。香りもとてもいい。ここらへんは標高2600メートル くらいらしい。こういう高原でとれたやつは美味しいなあ。 犬の横には太陽光パネルが置いてあるし、遠くには風力発電の風車が見える。 エコエネルギーの地域でもあるらしい。 で、ここから見下ろす農地にもまた別の興趣がある。

ちょっとわしのカメラでは遠すぎるけど、畑の中で作業してはる。 整地して種を蒔いてはるんやろか? ロバの荷車がある。牛と違った愛嬌があって可愛い。 畑の上を飛んでるのは何やろ?

わしのカメラでは殆どわからん。 もっと望遠のええやつがあったらよかったんやけど。 鳥ではない? 虫? 面白いね。 何とな幾らおっても飽きへんとこだ。

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久し振りに東洋陶磁美術館に行った

東洋陶磁美術館がえらいことになってるらしい。地下鉄で見たポスターには、 「人類史上最高のやきもの、海外初公開、初来日」と書いてある。 まさか、もしやと思って詳しく見てみると、台北にある国立故旧博物院にある 中国北宋汝窯のかの有名な「青磁水仙盆」が展示されるらしい。 台北の故旧博物院には何度も行ったけど、そしてチャンスがあれば見たいモノは 一杯あるんやけど、こういうモノは出た試しがない。「青磁水仙盆」の一つは 東洋陶磁美術館に前からあってこれは出し惜しみしやんと殆どいつも展示してるんで 機会があれば目の保養をさせて頂いてた。「雨後青」とか「雨過天晴」とか言う 表現で、雨上がりの晴れてるようなぼんやりしてるような何とも言えない空の 色のようだと言うのだそうだ。本当かどうかはわからんけど、昔、宋の皇帝が 青磁でこの色を出させることに狂ってしまって国力を傾けるほどだったんで、 結局、異民族の金という国に滅ぼされてしまったと言う。まあそれほどの魅力 と魔力を持っているということなんやろか? そういえば、10年程前に中国の鈞窯とか汝窯のあったあたりを通り過ぎた事が ある。詳しく調べて行ったわけやないんで状況はわからへんけど陶磁器屋さんは 今でもあった。しかし、博物館で見るような風情のある清楚なモンは全く無くて ギラギラしたようないかにもというようなモンを売っていた。なるほど、もう 世の中は変わってしもたんやしかたない。 それはええけど、そんなすごいもんが見れるんやったら行かんとあかんではないか。

まず、やっぱり目玉の「青磁水仙盆」から見始める。 すごいなあ。天下の名品が一同に会するするとそれはもうの迫力がある。 天青色の極み、人類史上最高のやきもの、無銘の帝王、いやいや素晴らしい存在感 に溢れている。乾隆帝が作らせたという台や帝自身の添え書きみたいなのも素晴らしい。 やっぱり帝王の愛玩物なんやね。 青みがかった灰白色の奥に目に見えない無数の色合いが隠されているような深み があっていつまでも見ていて飽きることがない。こういう物が世の中にたった これだけしかないとなるとこれを創り出した人達の執念やら怨念すら漂っている かのように思える。

その後はやっぱり大阪が世界に誇る東洋陶磁のコレクションを久し振りに見せて 頂く。 何と言うても李朝、朝鮮陶磁のコレクションがすばらしい。何回見ても見飽きない。 中国官窯には無い自由さや大らかさが感じられてとてもいい。微妙な形のゆがみ や傾きが反って躍動感を一杯に現している。それに絵付けの絵の素晴らしい事、 素朴で大胆で自由自在でしかも凜としている。素晴らしいコレクションやと思う。 やっぱり東洋陶磁美術館は大阪の誇りやと思う。 さすがと言うかやっぱりと言うか、こういうところにも外国人の観光客が来て はる。今回の企画に惹かれてきたのか、陶磁器に興味があるのか、中国語系の 人が多いみたい。いろんな国の人たちに知られていくのは嬉しい事だと思う。

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映画、「うさぎ追いし、山極勝三郎物語り」を見た

とても良かった。心にじわっと沁みる映画であった。 大阪、梅田、テアトルで本日最終日。 いくらブログで良かったとか感動したとか抜かしても見に行かれへんやんかと、お叱り を受けるかもしれん。わしも早く行きたかったんやけど諸般の事情で時間が取れ へんかった。もし、行かれる方が居られたら是非近県で上映される機会を見つけて ご覧になられたいと思います。とても良い映画だと思います。

日本の激動の時代、明治維新の頃に信州上田に生まれた勝三郎は廃藩置県の騒ぎ の中、勉学の地を求めて故郷から野を越え山を越えて東京に出る。元御殿医だった 山極氏の婿養子となり、その跡を継ぐべく東京帝国大学医学部に進む。 常に主席の成績を残す彼はいつか医者の道よりは臨床医学の道に心惹かれるように なっていく。そして恩師の称える癌は外部の刺激の積み重ねによって発生 するという学説を実験によって証明しようと思い始めたのだ。 そして、山極とその弟子市川の苦闘が始まる。 何時報われるやらさっぱり先が見えへん、周りからは変わり者や、狂ったんとちゃう やろかとさえ思われかねんほどであっても2人は挫けることはない。 妻も子も顧みいへんからまわりは大変だ。

話はころっと変わるけど、はるか昔、わしが就職したばかりの頃、一応技術屋 さんの職場やったんやけど偶々朝早く会社に来ると実験机(そのころ会社には まだ大きな木のそういうテーブルがあった)の上に寝てたと思える人がむっくり 起き上がってやおら顔をあらって仕事にかかる準備をしはじめるというような 人がいた。びっくりして先輩に聞くと、仕事に熱中するあまり家に帰らはらへん 日もあるらしいということやった。もうすでにそのころはごく普通のサラリーマン然 とした人達ばっかりの職場でそんな豪傑がいたのにも驚いたし、そういう人が いてもはじき出されへんような組織の風土みたいなもんも感じられて驚きもしたし ええなあとも思った。その人の真似をしたわけではないけどわしかっていろいろ 好き勝手をやらしてもらったような記憶もある。 何を言いたいかと言うと、今の厳しい経済環境のなかで職場も仕事の仕方も随分 変わってきた。ある意味そうせざるを得ないある種の進化形であったんやとしても その間に大事な物を無くしつつきたんではないかと思ったりするのだ。 別に昔は良かったとノスタルジックな話をするつもりではない。 それと大事な物を無くしてきたという話は別のものだ。 周りと少々周波数が違う考え方を持ったり暮らしぶりをする人がいたとしても、 もしかしたら何かやりそうやで、おもろいかもしれんやんかとその存在が受け入れ られる風土は今よりは大きかったんちゃうやろかと思う。そしてそういう風土の 中で成果を生み出せた人も沢山いたんやと思う。そういう人達は、バランスシートを 上手く操ることはできへんでも、他にないもんをこそ生みだしたんとちゃうやろか。 今は、「コンビニ人間」で描かれた世界のように、周りの平均値と大きくずれる ような人がいたら段々と居づらくなるような世の中になりつつあるんとちゃうやろか? 今では、沢山の日本人がもらえるようになってきたノーベル賞も過去の成果の遺産に すぎないということになったら、わしらの国はほんまにあぶないんとちゃうやろか? 映画の見ながらそんな風に思った。 美しい風景も、人の心も、その中にある大事なもんを無くしつつあるようなことが ないよう祈りたい。

さて、山極と市川の苦闘は実る日がくるのか? 山極の肺の病はどうなるのか? 懐かしい大正、昭和がよみがえってくる。 是非、劇場でご覧あれ。

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新年おめでとうございます

皆さん新年明けましておめでとうございます。

昨年中はつたないブログを読んでいただきありがとうございました。 本年も頑張って続けて行きたいと思っていますので引き続きご愛読を宜しく お願い致します。

ここまではいつもと同じお正月やけど、去年はいろいろ変化があった。 というよりは自ら招いた大変化かもしれん。 というのはこの歳になって九度山に隠れ家を作った。けどいつまで体が持って、 いつまでそこで楽しめるやろう。老い先考えたらあとちょっとかも知れん。それに、 こういうのは無料ではできへん。けっこうかかる。ただでさえ少ない蓄えが えらい減ってしもた。なんかあったら路頭に迷うかもしれん。けどまあ、ええや ないか。折角の人生やからできるときにそれをしておこうと思う。 それにしても田舎暮らしを始めたら、いろんなことが次々の変わる。環境が変わるん やから当たり前やけど、それは結構面白い。これからいろんなことが起こりそうだ。 楽しみ楽しみ。 それから、もう10年になるやろか、京都にいるある中国人の老師にずっと水墨画 を習い続けてきたけど、それをやめた。いつまでも他人の真似をしてる場合では ない、自分なりの絵を描かんとあかんと、それなりに描いてはいるんやけど、 それでも習ってると勉強にはなると思いつつも、老師の流儀に引っ張られることも多い。 もうそろそろ卒業せんとあかん。 なんて思いつつここ、一緒に習ってる仲間と離れるのも面白ろないし、なんて ダラダラ続けてた。けど、思い切ってやめてしまうことにしたのだ。 なんとなくすっきりした。 さて、これからどう変わって行くか楽しみではある。 少々作品を描きためてできたら個展でもしてみたいものだと思う。 旅の方は変わらずに続けたいと思っている。 できるだけアジアのディープなところを巡る旅を続けたいと色んな所に言って来た つもりやけど、いつまでも体力が続くわけやないし、お金もふんだんにあるわけ でもない。ディープであるけどチィープな旅をまだまだ頑張って行きたいと思う。 少人数で気ままな旅もいいし、少々の大人数やと楽しい事も多い。 いろんなパターンで旅を楽しみつづけたいと思っている。 食べ歩きも大きな楽しみだ。旅の道すがらで見つけるおいしさは格別のものが あるし、中国人はモノを食う天才やと思ったりするけど、やっぱり日本の食いもんが 世界一ではなかろうかと確認できたりもする。 スパイス飯行脚も楽しみだ。 そんなこんなで今年もドタバタ暮らしが続くと思いますのが、皆様、よろしく お願いいたします。 ブログの方も引き続きご愛読をお願いしたいと思います。

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映画、「MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間」を見た

マイルス・ディビスは大好きなんで、この映画が来るのを楽しみにしていた。 やっぱりマイルスはええ。この映画はハリウッド映画ではなくて、お金をかけない インディ映画らしいんで、画面は結構地味やったけどマイルスのトランペットが 時には鋭く、時にはもの悲しく、時には激しく、画面から突き抜けてくる。 それだけでもうええやんと思ってしまう。 やってたのは梅田のステーションシネマ、こういうメジャーなコンプレックスに 来ることはめったに無い。あいかわらずなかなか来いへんエレベータを待って 上に上がると年末の家族連れが沢山居てはる。ここはネット予約できるんでチケット を買う列に並ぶ必要がないのが楽チンだ。しかし、上映時間がきてもNo.8の 映画のブースに向かう人は結構少ない。しかも、こないだあったジャニス・ジョプリンの 映画の時みたいに、殆どがわしのような高齢者が多いようだ。でも、わしと違って みなさんかっこいい。前には珍しく若いカップルがいてはって、大きなポップコーン のカップとコーラを持ってはったんで上映中にポリポリやられたらかなわんなあ って思ってたけど、そんなんやってたかどうかも気にならんくらい映画に集中 できた。 ニューヨークのある日、マイルスは豪華なアパートで鬱々と暮らしている。 部屋の中は乱雑で酒浸りの日々のようだ。多分麻薬もやっていると一目でわかる 暮らしぶりだ。 果たしてマイルスはもうトランペットを吹くのをやめてしまったのか? もう新しいものを生み出すジャズ魂は枯れてしまったのか? それとも逃げた女房の亡霊から逃れられないのか? レコード会社には金をせびるが契約のテープは一向に渡せない。 そして、突然、ローリングストーンズ誌の記者を名乗る男が訪ねてきた。いつの 間にか諍いになる。そしていつの間にか一緒にクスリを調達に行く事に。 帰ってみるとランチキパーティが始まってる。 その騒ぎの最中にテープが盗まれた。 マイルスと記者が追う。 一体誰が盗んだのか? 果たして見つかるのか? 銃の乱射とカーチェイスが始まる。 これにはかなり違和感がある。こんな場面を作らんでも音楽を追って欲しい。 マイルスの苦悩は何なのか? 素晴らしい演奏風景が時々出る。 あれは憧れのジャズクラブ、ヴィリッジ・ヴァンガードなのか? もしかしたらビル・エバンスなのか? あのセッションを仕切っているのはギル・エバンスなのか?

カインドオブブルーもええ感じだ。 スケッチオブスペインもええ感じだ。 どれもええ。 音楽はすべてええ。 マイルス役もとても良い雰囲気をだしてる。 けど映画はもひとつなんとちゃうやろか? すんなり世界に入って行きにくい。過去と現在の交錯がやかましい。 暴力シーンに意味が感じられない。 でも、やっぱりマイルスの音楽はええなあ。 唯一無二なのだ。 でも、復帰後のマイルスのエレクットリックサウンドはあんまり好きやないけどね。 又、しばらくレコードを聴き続けんとあかんなあ。

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映画、「MERU」の試写会を見た

映画の試写会というのをこの歳になって初めて見る。今迄、映画関連の業界とは あまり関係がなかったし、優待券を貰うような暮らし方もしてなかったようだ。 ところが先日、知り合いの映画配給関係の仕事をしてる方から興味あるかも知れん ということで試写会の招待券を頂いたのだ。勿論、興味がある。絶対行く。 で、その日が来た。 開場18:00、開演18:30とある、こんな場合どうしたらええんやろ? 時間通りに行って全然問題無い? 早い目に行くのが常識? ようわからん。 で、17:30頃、様子を見に行ったらもう10人以上並んではる。やっぱり早よから 並ばんとあかんのやと思って列の後ろについた。(結果から言うと、時間間際に 来ても全然問題なくそれなりの場所に座れるということがわかった) 待ち時間30分は長い、ちょうど読む本が切れたところだ。 ぼんやりしてると、列の前の方に何人か入って行く。一緒にきてどっかに行ってた という風では無い。知り合いが先に来て合流してるのだ。 ずっこい。やってることに品がない。そうまでせんなんもんなんか? どうでもいいけどちと寂しい。一人で並んでるとトイレも行かれへん。 そうこうするうち、時間が来て映画が始まった。 これは凄い映画だ。インドの北の奥の方、ヒマラヤ山系の中にMERUと言う山が ある。6千メートル台ではあるが、世界の有名クライマーが初登頂を狙う、中央ルート の大氷壁、それはあまりにも急峻で脆く、難攻不落でシャークスフィンと呼ばれて いる、そこに挑む男3人のドキュメンタリーだ。 よくある最高峰を極めるときのベースキャンプに大量の物資を運び込み、そこから 順番にキャンプを進めて行って最後に限られた代表隊員がアタックして登頂を 成功させるというスタイルとは違って、こういう岸壁では、殆ど自力でクライミング に必要な道具と食料などを運び上げながらクライミングもせんとあかんらしい。 大変だ。 いかに大変かは映像を見てるとようわかる。 手がかりもなんにもなさそうな氷の壁をヒョイヒョイと自由自在に登っている ように見えるけど、これは天才的クライマーやからこそそう見えると言う話、 その姿はとても美しい。 壁にロープで宙づりになりながら食いもんもなく十何日も過ごす気力と体力が必要だ。 あと100メートルで終わりのところであっても引き返すことが出来る勇気と判断力 が必要だ。 一人では絶対行けないところ、命綱を托し、極限を共有する仲間をどうやって 選ぶのか? 絶体絶命の大けがから奇跡の復活を自らが成し遂げる不屈の精神力はどこから 出て来るのか? 様々なドラマが美しい映像とともに流れていく。 とても感動的だ。 果たして3人はMERUを征することができるのか? 3人とも無事に還ることができるか? そして、ヒマラヤの星空って息を呑むほど美しい。 その映像が見られるだけでも素晴らしいと思う。 重い荷物を引きずるクライマー達とすれ違っていくのはヒンズーの行者達だ。 ここが宇宙の中心だと言う。 年末年始の公開らしい。 この美しさを是非、劇場でご覧あれ。

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ありがとうございました。

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映画、「湾生回家」を見た

じっくりと心に沁みる映画であった。 土曜の午後の回、結構若いカップルが多いのが意外であった。わしの両側もそう言う 人たちで、片方は台湾旅行経験がありそうな日本人のカップル、もう片方は言葉が 日本語ではない、どうも台湾の人のようだ。けど勘違いかもしれん、自信はない。 どちらも休憩時間は結構お喋りしてはる。なんかぐちゅぐちゅ食べてはる。 今はええけど映画が始まったら静かにして欲しいなあって嫌な顔をしてたら、 上映中はわし同様、画面に一気に惹きつけられて一生懸命見てはった。そして わし同様涙を拭うような気配も見受けられた。 終わってから横をちらりと見ると、台湾人らしい女性が大泣きしてたような 様子が見られて、なぜかとても嬉しくなってしまった。 前に台湾の花蓮に行ったことがある。駅前の案内所でタクシーを推薦されて乗って みたらカタコトながら日本語を喋りはって、タロコ渓谷に行くまでにあちこち 占領時代の日本人の残した施設を案内してもらった。別の日に台中から花蓮に 続く山道を行ったこともあった。霧社事件のあったあたりだ。もちろんここにも 当時の日本人の足跡があった。台湾では日本人の足跡を見ることがとても多い。 そして、それらは戦争が残した負の傷跡ということではなくて良い想い出の一つと して残しておいてもらってるというものが多いように感じられて、見けるたびに 嬉しくなる。 映画の舞台は主には花蓮だ。占領時代にこちらに移住した日本人たちの物語。 何もない草茫々の荒地を苦労して耕して、やっと豊かな作物と日常の暮らしを 手に入れた人たちが敗戦の混乱の中を着の身着のままで日本に引き上げる、或いは 送還される、あるいは台湾に残る。数十年の時を経て、故郷台湾への望郷の想いは やむことなく折に触れて台湾に帰り、旧友たちと再会する人たちがいる。 台湾に残った人も台湾人の家族のなかで年老いてしまった。こちらは故郷日本が 忘れがたい。生みの母の消息が知りたい。 そういう人たちをカメラが淡々と追う。 起承もなければ転結もない。全くないわけではないがそれが主眼ではない。 心のままに淡々ととつとつと喋る言葉を追いかける。 ただそれだけが心を打つ。 霧社事件があったすぐそばでこういう熱い想いを育む暮らしもあったのだ。 悪いことばかりではない。

湾生人の想いと、台湾の人たちの優しさが心を打つ。 胸に沁みる映画だ。こういう映画を台湾の監督が作ってくれたのが素晴らしい。 是非、劇場でご覧あれ。

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ありがとうございました。

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映画、「でんげい」を見た

とても良い映画だ。 真っ暗な舞台に一筋の光がさしている。その先に1人に少女が立っている。 一呼吸あって、おもむろに声をだす。歌とも祝詞と祈りの言葉とも思える響きが 静かな会場に吸い込まれていく。 地神バルキを読んでいるのだ。神の力を借りて邪気を悪疫、悪疫、悪霊を祓う べく少女たちが静かに踊り始める。そして力を得て踊りはだんだん早く、力強く なっていく。 そしてまた少年が神を讃える謳が響き渡る。少年も少女も一糸乱れぬ輪になって くるくると舞い踊る。その動きは力強くかつ優美だ。ドラがなる、太鼓が響く、 笛の音が聞こえる。舞いながら頭の帽子につけた長い布がひらひらとたゆたう。 その動きにも不揃いはない。とても言葉も衣装も異国のものなのにいつしか、 そうとは気づかず、ぐんぐんと引き寄せられ、入り込んで行く。確かに遥か昔 は朝鮮半島も日本も行ったり来たりの混ぜ混ぜの時代を多く過ごしてきてると 思う、何ら違和感がなくても何の不思議もないと思う。そうして、感動のうちに 舞台は終わる。場所は茨城県、全国高校総合文化祭の会場だ。 そこに10年連続大阪代表で出場した建国高校伝統芸術部の学生たちの奮闘の 物語だ。記憶は極めてあいまいやから映画ではこんな演技やったんかどうかは 自信はないけどまあだいたいこんなぐあいだ。

ブラスバンドやバトン、ダンスなどなどこういうドキュメンタリーがよく作られて いてたまたまそれを見る機会も多い。熱血あるいは、鬼の先生、指導者がいて その人に引きずられながらいつのまにか必死でのめり込んでいる自分がいるという ようなステレオタイプ的な流れではあるけど、そこに息づく若者たちの存在感に 圧倒されてそんなものは吹っ飛んでしまう。 何もできなかった、揃わなかった若者たちが、苦労しながら少しずつ、前に進んで いく、それを引っ張る先生はまるで鬼のようだ。 怒られて、どなられて、突き放されて、泣きながらついていく。 もうやめようか? どうしよう、いつまでたってもできへん。 やめるんか? やっぱりやろう。 自分との戦いでもあるし、先生の力でもある。 この先生、とても面白い。言葉は鬼のようではある。 しかし、この人、絶対優しいわ、絶対ゆるしてくれるわって、そんな顔をしてる。 ええお顔だ。 熱く燃える青春ってええですなあ。 是非、劇場で泣いてみて下さい。

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ありがとうございました。

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九度山暮らし、ある日、花火大会があった

月の7割以上は九度山暮らしというのが始まっている。慣れないところで始まった 田舎暮らしは時として新鮮でもある。そんな暮らしのなかで何か気になる事が あったときは少しばかりその話をしてみようと思う。 もうかなり日が経ってしまったけど、九度山で大花火大会があった。九度山で 花火? 今迄聞いたことがない。紀ノ川の花火大会やったらよう聞くけど。 やっぱり大河ドラマが後押しするとすごいもんだ。当日は続々と人が集まって きている。何日も前から交通規制やら何やらの看板が町のあちこちに立てられて 主催者側もやる気満々だ。 始まるまでまだ時間があるんでメイン会場である道の駅、「柿の郷くどやま」の そばを通っても問題ないやろと判断、いつものウォーキングコースなんで別の とこに行くのは面倒くさい。しかしいつもとは違う。何倍もの人が集まってる。 ちょっと買うものがあって道の駅にある「よってって」というスーパーに入ると ビールとつまみを買う人の行列が、こんなん見たことない。19:30から花火が スタートするというのにまだ17時頃だ。今から座り込んでビールを飲んで盛りあがろう ということか、なるほど、半ダース単位でビールを買ってはる。その横にある 芝生の広場、いつもは子供連れの人が時々遊んでるくらい、ところが今日はどうだ。 テントがびっしり張られてテキ屋さんも沢山きてはる。舞台も設えられて、おや 踊りが始まってる。あちこちで音楽がなって司会者の声も熱がこもり始めた。 おや、ピーポーピーポーが聞こえる。なんやろ? こっちに来た。停まった。 芝生の端の方でなんやら騒ぎが起きてる。どうも酔っ払いが喧嘩してる、と言う よりはちょっと大声で言い合いしてるていどのことらしい。到着した警官に分けられ て声は荒げながらも分別よく別れていった。祭りによくある風物誌と思えばいい。 ウォーキングで折り返して戻ってくると道の駅の前は歩道の上にまでシートを 敷いてもうぎっしり開演を待っている。わしは一旦帰ってどうしよう。 やめとこうかとも思ったけど開演時間になってポンポンジャラジャラジャンと音が しはじめてたらやっぱり気持ちが浮き足立ってくる。ちょっとだけでも見たくなった。 九度山の町はちょっとした丘になっている。家が建ってるとはいえどっかの間から でもみえるやろうと真ん中の通りを歩き始めたら、思ったとおり。 屋根の上からでも見える。 そのまま先に進む。 坂が終わって国道に降りるちょっと手前、ここが一番良く見えるらしくて、人が 集まっている。ここやったら、道の駅まで行かんでも十分見えるやんか。

それにしてもなかなかすごいやんか。

どうすごいか考えてみる。天神祭やPLの花火、淀川の花火などなど、どれも最近は 行ったことがない、テレビですらみてないからそんなものと比べるわけにはいかん。

やっぱり昔見た花火と比べてるんやろと思う。

今時の花火はなんとなくハイテクになってるんとちゃうやろか?

ヒューーンって音がして花がさっと開いたあと、ポンポンッと音がなるんは一緒や けど花の開き方が単純やなくていろんなパターンがあるし、時間差で次々それが変わって行って面白い。

昔風のもあるけどもっと複雑なやつもある。

いろいろあって楽しい。

ずっと見るつもりはなかったのに見だしたらつい見てしまう。

けど段々寒くなってきたし、ちょっと飽きてきた。もう家に帰ろう。

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