ブログ村ブログパーツ

最近読んだ本、「誰も知らない熊野の遺産」、「アノニム」

栂嶺レイ、「誰も知らない熊野の遺産」 こないだ熊野古道の小辺路を歩いた。緑が蒸れ出すような深い森の中を登ったり 降ったり するような旅だった。昔から紀州の山の中は好きやけどやっぱりええなあって 思った。 百夜月 熊野の山の奥、川向こうに小さなお寺があった。そこで修行する若くて美しい尼僧に 会いたいと若者が月の光をたよりに舟で渡ろうとするが99晩ことごとく失敗する。 そしてとうとう百晩目、今日こそは、でもダメよと母に諭される。 尼僧は月の光に守られているのだ。 そんな民話の場所がある。とてもええではないか。しかし、今は簡単には渡れない。 その尼僧とは、高貴な血筋の方なのか、民話の謎をさぐる? 九重 和歌山県には不思議なことに厳島神社がいくつもある。 なぜなのか? そして森の中に広大な棚田の跡が。雲海の中に見え隠れするそうだ。 どうしてこんな暮らしがなくなってしまったのか? 幻の玉置街道 熊野古道で有名な玉置神社の表参道はもうなくなってしまったのか? 昔の賑わいはなぜなくなったのか? 単なる熊野古道歩きの情報発信というだけではなくて、そこにまつわるいろんな 暮らしやそれにまつわる民話や伝説、その意味を探って山の奥深くまで訪れ、 印象的な写真をたくさんとっている、そういう本だ。 竹筒 花井 三十三間堂 前鬼 徐福 那智の火祭り 太地のクジラ ・・・・ これを読んでると熊野の山で行きたいところがいっぱい出来た。 今では、紀州熊野の山も乾いてしまった。ポタポタ木からおちる山蛭もいてへんし、 山姥や精霊も見当たらへん。それでも山道のここかしこには心が引き締まるような 気持ちがするような場所がたくさんある。 そういうところへ一杯いってみたい。 体力をつけて頑張らねば。

原田マハ、「アノニム」 面白いミステリーだ。この人の作品は絵画あるいはその作者が主題になってるんで 内容にかかわらずつい読んでしまう。時には感動するし、時には心惹かれるし、 ときにはチャラさに驚いたりする。 これはどうなんやろ? 時は香港の学生たちによる民主化運動の最高潮。 そんな時に香港で壮大なオークションが開催されることになった。 目玉はアクションペインティングの世界を切り開いたジャクソン・ポロックの 幻の作品、「ナンバーゼロ」らしい。 オークションを主催するのはサザビーズ、そこの花形オークショニア パトリック・ダンドランが采配する一大イベントなのだ。 そして、今まで狙った獲物は合法、非合法にかかわらずどんな手段を使ってでも 手に入れて来たという悪魔のような黒幕がいる。 さて、その黒幕ははたして、「ナンバーゼロ」を手にいれることができるのか? 謎の集団アノニムとは何ものなのか? 人たらしの名人? […]

熊野古道、小辺路の旅08ー熊野古道、小辺路踏破を断念して帰る。

安心して一息ついて、ご飯を食べてるとお婆ちゃんが、「これ私が出てるよ」って ビデオを見せてくれた。NHK、BS番組でこのあたりに取材に来た時のやつだ。 お婆ちゃんやその友達が可愛く写ってる。 小辺路ってええなあ。またゆっくりスケッチ旅行に来たいなあって思う。 それで今回はこの先どうするか? 3人で相談したと言うか、暗黙の一致というか、ここでリタイアしようという事だ。 体調が悪い人だけリタイアして続ける。あるいは明日のコースは一番楽な行程や からとりあえず頑張ってみる。3つの選択肢はあるけど、やっぱり3人揃って下山 しなかったと言う基本的なことを守れなかった反省がとても強い。 残念ではあるけど明日は3人揃ってリタイアしてまたリベンジする機会を作ろう。 リタイアは簡単だ。あさ6:30のバスにのれば都会に帰れる。 では出発まで民宿のあたりを散歩して行こう。

山は緑が深くて綺麗な杉林が鬱蒼としていてとても気持ちが良い。 過疎と雖も人が住んでいないわけではない。

それなりに暮らしがあるようだ。 しかし、小学校はすでに廃校になってしまってる。

残念ながら昔日の面影を残すだけだ。

ええ村やなあって思う。なくならんで頑張って暮らしてほしいなあ。

因みに昨夜の晩御飯はとても美味しかったし、朝ごはんも美味しかった。しかし、 色々ジタバタしたんでカメラに撮る余裕をなくしていたようだ。 朝ごはんの時に納豆が出たんでフランス人はどうするか見てたら、どう食べるか 悩んではった。こないやって混ぜて食うんやって教えたら、やってみるってにっこりした。 あとでどやったってきいたら、顔をしかめてた。 まあ、むりやわなあ。 バスはあのトンネルからやってくるらしい。

ダム湖を抜けて、

谷瀬のつり橋のあたりを通り過ぎて、乗り換え地点についた。

あっちのバスに乗り換えるらしい。所謂地域循環バスみたいなやつだ。

乗り換え地点の村の様子。

急に歩かんでようなって、気が抜けてぼんやりしてしまった。 うとうとしてるうちにJR五条の駅に着いてしまった。

わしらの熊野古道、小辺路の旅はこんな風に終わってしまった。 また、リベンジの時によろしく。

ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。 にほんブログ村

ありがとうございました。

[Translate] […]

熊野古道、小辺路の旅07ー「農家民宿 政所」にて。

三浦口バス停という本日の目標地点に着いた。ここに着く1時間くらい前に山道を 歩いていたら携帯電話が鳴った。こんなとこでも電波が届くんかと訝ってたら、 本日泊まる民宿からだった。かなり遅いんで心配してたみたいだ。あと30分ほどで 着くよって軽く言ったけど結局1時間かかってしまった。 下の景色が見えてからも、あまりの疲れで一気に降りることはできへんで、一息 ついてしまったりしてゆっくり降りたのだ。舗装道路まで降りてしまったら、何と 嬉しい事に「農家民宿 政所」の方が迎えに来てくれてた。 「2人ですか?」、「いや1人は遅れてるんで、1時間ほどしてから来ます。」なんて のんびりした答えをして、とりあえずわしらは民宿まで運んで頂いた。

やれやれ疲れた。とりあえず風呂に入ってビールを飲もう。後1名もその内到着 するやろ。着いてしまったら、この身を100%緩めて大開放だ。固まった体で ロボットみたいに歩きながらも寛がせていただく。 このお宿、ようみたら由緒正しいお家なんとちゃうやろか?

表の門は県の有形文化財指定って書いてある。 お家も結構いい感じで古びている。中はもっといい感じだ。

家の近くには平維盛の墓があるという看板がある。本物?

そして家の裏山にはそれを祀ったお社も。

当に平家の落人の村ではないか。 熊野古道界隈には平家の落人の何某とか、南朝の末裔の何某とかいろんな歴史には 事欠かないようだ。 で、わしらはこんな風にのんびりと散策してた訳ではない。 これはあくる日の出発前にあたりを散歩してわかったことなのだ。 風呂から上がってビールを飲み始めたら、宿のお婆さんが聞き始めた。 「何で友達一人で山に置いてきたんや。」 うろたえながら、「あいつは大丈夫やから先に降りてきたんや。1時間ほどしたら 絶対降りてくるから。」 「降りて来んかったらどうすんのや?、懐中電灯は持ってるんか?」 怒ってるんではないけど心配そうに聞いてくる。 「懐中電灯は持ってへんかもしれんけど、大丈夫やから。」 「大丈夫、違ごたらどうすんの? もう山は暗くなり始めてるよ。」 たじろぎながら、「いや、多分大丈夫やから・・」 「そやったらええけど、毎年誰かが事故を起こすんやで、道間違えたり、転落したり、 死ぬ人もいてる・・・」 だんだん不安になってくる。 お婆さんはあちこちに電話をかけまくってる。 「・・・・・・・、てなわけで、置いてきたんやって・・」 わしらもだんだん不安になってきた。いたたまれへんようになってきた。 先についていたフランス人も、やっぱり同じ宿やった、心配そうだ。下手な英語で 説明する。 晩御飯の準備もできて、「先に食べたら?」って言うけど、喉をとおるわけがない。 そのうち19時になった。迎えに言った宿の人からも着いたという連絡はない。 「20時になったら消防団に連絡するから」ってお婆さんは言う。今晩は捜索できへん けど明日朝からそうなるからって。 「様子見に行ってきますわ。」ってわしらも立ち上がった。のほほんとは待って られへん。登山口まで行こう。みんなで歩いて行こう。お婆ちゃんもフランス人も ついてきてくれた。 しばらく歩いてると、携帯電話が鳴った。「おったよ。帰ってきたよ。」と言う […]

熊野古道、小辺路の旅06ー三浦峠へ向かう。

どうなったんやろ? わしかて気になる。同じ方向、さっきの小屋を目指して 歩き始めた。向こうに、探しに行った友人が見えてきた。戻ってきたのだ。 やっぱりおらんかったか? がっかりしかけたら、「おったで。」と言う。 やっと3人合流できた。一遍に気力が萎えそうになる。それになんでこうなったんか とても気になる。聞いて見ると、彼は小屋があんまり貧弱やったんでトイレかなんかの 仮小屋で待ち合わせ場所はもうちょっと先やと思って行き過ぎたらしい。その直後に わしらが到着したということだ。わしらが探してるあいだに彼はどんどん先に行って、 やがてつぎの道しるべ、「旅籠、上西家趾」というとこまで着いてしまって、これは おかしいということで引き返して来たのだそうだ。何にしても無事を確認できて ほっとした。 元気そうやし、無事やし、これでよかったと思うと欲がでた。 今で14時過ぎ、最初はもう戻ろうって決心してたけど、それは会えないというのが 前提やったんで、考えがぐらつく。行程はあと2/3弱くらい残ってるけど、 殆どが下りに違いない。このまま先に進んでも18時頃には着けるんちゃうやろかと 思う。それやったら行った方がエスケープするにも先に進むにも選択肢が多い。 頑張ってみようかって相談がまとまった。 ここからは一気に下る。登りもしんどいけど下りもしんどい。

途中から急な登りになる。これまたこたえる。やっと「旅籠、上西家趾」に着いた。

熊野古道が現役やったころ活躍した旅籠らしい。栄枯盛衰、今は昔の物語だ。 三田谷・五百瀬まで120分か、これやったら意外に早よ着くかも、なんて期待する。 現実はそんなに甘くはなかったというのは後でわかる。 ここで15:00。

やはり体調が悪いのか1名は大分遅れてる。大分待ってやっと姿が見えた。 遅れる人もしんどいやろけど余裕をなくしてると待つのもしんどい。

15:30頃、姿が見えたら先に進んでしまう。多分待たれる方も気をつかうし、着いたらすぐ 動かんとあかんし、余計疲れると思う。

ここからはしばらく急な登りだ。やっと登りきったら延々と下りが続く。簡単には 距離を稼がせてくれへん。この先も下りきったら終わりではないはずだ。 やっと水ケ元(茶屋跡)に着いた。

このへんでもう16時になっている。

この辺までくると3人合流せんと歩き出されへんという感覚がもう鈍ってしまってる。 どうせ待つんやったら最後まで行ききって待っても同じやんか、細かく待っても お互いにしんどいだけやんかと思う気持ちの方が強くなってしまう。今までなんども 自転車で旅行したときもそういう感覚で、最後には最終地点で待ち合わせという事が 多かったんでそういう感覚が身についてしまってたのだ。しかし、平地と山とは違う ということをよう考えとくべきやった。 とにかく合流をあんまり気にせんと先に進むようになった。 ここからは又急な登りが続く。堪忍してくれって思う。もう写真をとる気力もない。 大きな峠を登りきったら又下りだ。延々と下る。 あたりはすこしずつ薄暗くなっていく。 大分下まできたかな?

何となく下界がざわついているような?

地図にものってる道しるべ地蔵さん。

[…]

熊野古道、小辺路の旅05ー伯母子岳山頂へ。

今日はこのまま登り続けて、伯母子岳山頂を目指す。地図や先人の案内を見たら 山頂を通らんと迂回する道もあるようだ。しかし、しんどいけどせっかく来たんやから 山頂を目指したい。晴れてたら大峰山や大峰奥駆けの山々が見えるやろし、もしか したらええ具合に雲海が出るかもしれん。天気が悪かったら霧がかかってそれも また良しとする風景が見られるかもしれん。

頑張って行ってみよう。それにしてもひたすらの登りは結構きつい。 昨日から体調不調気味の友人の一人は今日も結構きつそうだ。普段は元気一杯、 体力抜群の人やのになぜか体調を崩していて遅れがちだ。 この仲間で毎年自転車旅行をしてるんやけどその時々によって体調の出来不出来が あって、誰かが不調になったりするんで、よくあることやとこの時点ではまだ 全く心配してなかった。 あとで結構えらいことになるとはこの時には思ってなかった。 で、やっと山頂まで行く道と迂回する道の分岐までやってきた。

こっちにいったら、山頂に登る道だ。

あっちに行ったら迂回する。

事前に友人と相談して、まだ元気な二人は山頂を目指して、不調気味の 一人は迂回路を通る。この道はこの先の山小屋のところで合流するはずやから そこで必ず他の人を待ってから又一緒に行動しようということに決めていた。 で、わしらは山頂を目指す。 結構あるなあ。だんだん頭が垂れてくる。ちらっと上を向いて、「あの角を曲がったら そろそろの筈や」、なんて何遍思ったことか、やっと見上げる上が明るくなって 木がなくなってきた。そろそろ着いたか。

さすがに頂上は見晴らしが良い。 しかし、残念ながら天気が悪いんで向こうが見えない。

雲海というよりもガスがでて眺望が効かないのだ。 おや、途中で追い越されたフランス人の人が先に着いて休憩してはる。

わしらはヒーヒー言うとるけど彼は余裕たっぷりだ。やっぱり2メートルもあると 山に登るのも楽みたい。 わしらもここで一休みしよう。大きな登りはこれで終わりだ。しかし、迂回した 友人と出会わんとあかんのであんまりぐずぐずもしとられん。 先に下ろう。 下りは登りより楽だ。しばらく歩くと分岐に着いた。

この小屋が待ち合わせ場所のはずだ。けどおらへん。

おかしいなあ。こっちのコースは平地みたいなとこやからわしらより早いはずや。 疲れたんで休みながら来てるんかなあ? とにかくここで待とう。 小屋に到着した時点で11時前、もう一時間以上待った。それでも現れへん。 「明らかにおかしい。何かあったんやろか?」 「わし、見て来るわ」と友人が動きだした。2人行くわけにはいかん。申し訳ないけど 1人で行ってもらう。 わしは1人で待つ。腰が痛い。ほとんど座るとこがない。気持ちも落ち着かへん。 いったいどうしたんやろ? 焦るばっかりや。 更に1時間ほどして様子を見に行った友人が帰ってきた。 「おらへん。何かあったんちゃうか?」 […]

熊野古道、小辺路の旅04ー野迫川村の朝。

さて、熊野古道第一夜だ。早く寝よう。疲れてたら寝つきが悪い。それにエアコンが ないやんか。えらいもんで、さすが熊野古道の宿、夜はエアコンが要らんみたいだ。 合宿中の若者たちも行儀が良い、夜遅くまで騒ぐことはなかった、夜はどんどん 静かになっていく。虫の声が聞こえるくらいだ。 突然雨が降って来た。恐れていたことがやったきたのか? えらい雨音だ。明日はどうなる? 雨の中を歩くっていややなあ。特に山道は ぬかるんだら大変。滑って歩かれへん。寝てる部屋の窓の外は裏山だ。そこに ゴウゴウと雨が落ちてくる。えらいこっちゃなあ。明日の朝までにやんで欲しいなあ。 うじうじ思ってるうちに寝てしまった。 朝も虫の声がやかましい。もしかしたら雨が止んでるんではなかろうか? よかった。いけそうだ。 では朝ごはんをいただこう。

朝ごはんもなかなか豪華ではないか。とても美味しい。となりではフランス人も 朝ごはんを食っている。お箸の使い方がとても上手だ。どれも残さず綺麗に食べて はる。それではペットボトルにお茶を詰めてもらって、予約しておいたお弁当も もらって出発しよう。 民宿の方に登山口まで送っていただく。 なるほどここが大股のバス停か。

本当はここまで歩いてから、公衆電話で民宿に電話して迎えに来て貰わんとあかん かったのだ。ネットをみてると先人がそういう段取りを書いてくれてはる。 山の中は携帯電話が繋がらへんから公衆電話が必須とある。なるほど。おやっ? 公衆電話が撤去されてるやんか。そういえば昨日、携帯で電話したら繋がった。 事情はどんどん変わっていく。今や山の中でも有線電話より携帯電話が優先に なりつつある。

雨はしばらく降りそうに無い、ラッキーだ。では、出発しよう。今日は伯母子岳の 山頂経由になる。今回で一番きつい登りになりそうなんで気合をいれていかんとあかん。

おやまあ、いきなり急な登りだ。延々と登りが続く。つらいなあ。休み休みちびちび 登る。友人の一人が遅れ始めた。ちょっと調子が悪いんかな? よくあることだ。 元々体力抜群の人やから軽く考えてた。 今回は3人で歩いてるけど、多分、一番体力的に劣るのはわしやと思う。そやから4日間 もつかどうか心配やったのだ。普段から十分鍛えてる人でも時には不調な場合もあるんや なあとまだまだ軽い気持ちだ。 いろいろ思わぬことが起きていくのはこれから後のはなし。とにかく休みながら ゆっくり行こう。 萱小屋跡にでた。

小屋跡って言うても十分使えそうやし、薪もあるし、使ってるんとちゃうやろか? まだまだ急坂が続く。 時々ゆるい道になるととても嬉しい。

薄霧がただよう山道の景色も気持ちが良い。

延々と登ってやっと桧峠までついた。

ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。 にほんブログ村

ありがとうございました。

[Translate] […]

熊野古道、小辺路の旅03ー野迫川村、大股、「民宿かわらび荘」。

車で迎えに来ていただいて、気持ちヘロヘロ、足ガタガタになってやっと本日の 宿泊所、「民宿かわらび荘」に着いた。道路から入り口まで階段がある。こんな 段すらギクシャクロボット歩きで登る。目の前を若者たちが走っている。

何かと聞いたら、同じ宿に泊まってる奈良の高校生、陸上部の合宿中らしい。 元気やなあ。見てるだけで嬉しくなるほどだ。 とりあえず一息ついたらビールで乾杯して本日の頑張りを自分で自分に褒めて あげよう。

なんだかんだとうだうだしてると、「近くに温泉あるけど行きますか?」と宿の店主さんに 声をかけられた。普段、あんまり風呂好きではないわしやけどこんなときは温泉に 入って癒されたいって本気で思う。ここから車やと4、5分で行けるらしい。もとより 歩く気は全く無い。入浴料も宿泊客やからか負けてもらって大きな浴槽にゆったりと 入る。

露天風呂があったらもっとよかったんやけどそんな贅沢は言うてられへん。 とても気持ちが良い。 この温泉は、旅館あるいは民宿であるけど、お風呂だけのお客さんもいけるらしい。 車で来たキャンプしてるんやろか? それともドライブで遊びに来ただけなんやろか? 家族連れで来た人たちが何組か入ってきた。もちろん混浴ではない。 お風呂に堪能して、すぐ堪能するんやけど、ロビーに出ると、先に入ってた人たちが くつろいではる。ソフトクリームを食ってる子供がいてメチャうまそうだ。 疲れて、暑い風呂に入ったあとやからさぞかし美味しいやろ、わしも真似をしよう。

うまい。ビールよりこっちの方が五臓六腑に沁み渡るかもしれん。 民宿に帰ると、フランス人も既に到着していた。 一休みしてからわしらは晩御飯にしよう。

これはすごい。えらいたくさんあるではないか。アマゴの塩焼きにソーメン、 他にもたくさん。

そのうえ牡丹鍋もある。地元でとれたイノシシらしい。 とても美味しい。フランス人にも山で鉄砲で撃ったやつやとみなで身振りで説明 すると、わかった、わかったと喜んで食ってはった。宿の人に話を聞くと、熊野古道は 外人さんにも人気があって宿泊客も多いらしい。とくにフランス人が多いって言って はった。中国人はほとんどいないらしい。 サンティアゴ・デ・コンポステーラの影響やろか? それやったらスペインやし、 スピリチュアルな感じが好きなんやろか? わからんけど来てくれるのはありがたい。 最後におじやをくうかどうか? また、やどのおばあさんも一緒になってわあわあ 説明して、美味しかったって言ってもらった。 合宿の学生さんたちも盛り上がってる。 民宿のご主人夫婦もおばあちゃんも精一杯もてなしてくれる。 とても暖かい気持ちになれる。 さて、お酒も飲んでお腹もいっぱいになったんで、すこし寛いで、さっさと寝よう。 まだまだ先は長い。

民宿 「かわらび荘」 住所 〒648-0307 奈良県吉野郡野迫川村大字北今西841 […]

熊野古道、小辺路の旅02ー大滝集落から大股へ

高野山を出てからいままでずっと樹林帯の中を、しかも全く人家のないところを 歩いてきたけど急に集落があったんでびっくりした。昔はあたりまえやけどスカイラインや 国道がなかったんで熊野古道始め山の中を縦横に行き来する道があたりまえやし それをベースにそこで暮らす人たちも居れば、そこを往来する人達のための宿なんかも あって、山の中の暮らしと賑わいすらあったはずなんやけど、大きな道がずっと下に ついてしまったんで、そういう暮らしが下に降りてしまって、山の上の暮らしが どんどん無くなってしまったのだそうだ。わずかに残るこういう集落がなくなって しまわないように祈るばかりだ。 若い頃は登山をすることもよくあって、奥駆けこそしなかったけどテントを担いで 大峰山系の山に入るのが好きやった。紀州熊野の山には、日本アルプスなんかの 高くて険しい山に登るのとはまた違った魅力があると思う。 何故かと言われると難しい。 宗教性とか神秘的とかパワースポットとかあんまりのめり込む気はないんで、道 を歩いてても魂をゆさぶられたり天の声にひれふしたりすることはないんやけど、 緑深い木々の間をフィトンチッドを浴びながら森林浴気分で歩くのはとても気持ちが ええし、時々ガスが出て視界がぼんやり曇ってきたら、それも又景色としては とても良い感じだ。もちろんそれが雨になる予兆であることもあって、そんなときは 本降りにならんよう祈るだけだ。

そんな事を思いながら山道を登ったり下ったり。 しばらくするとスカイラインと合流してしまった。この先しばらくアスファルトの 道路を歩くことになる。

この道は面白い。奈良県に入ったり和歌山県に戻ったり、又奈良県に入ったりの 繰り返しだ。

時々遠くの山が見える。

アスファルト道路は起伏がすくないけど道が硬いんで結構疲れるし、おもろない。 早く樹林帯に入りたい。 やっと樹林帯に入る道の入り口まで来た。

ここらで昼飯を食おう。 山歩きの楽しみの一つは弁当を食うことだ。何はともあれ腹が減っては戦が出来ん、 足が前に進まんようになる。でまあ、道端の石にこしかけてちゃっちゃと食ってしまう。 元気がでたらまた頑張ろう。

こんな道はとても歩き易い。

それに標識が完備してるんで殆ど迷うことがない。

ここらへんは水ヶ峰集落というのがあったらしい。昔、活況を呈した村がどんどん 無くなっていく、寂しい限りだ。

あれっ、又、スカイラインに出た。ではなく林道に合流した。

ここから出たり入ったりの繰り返しだ。 少し歩いて展望台に出た。

なかなか景色がええし、風が吹いて涼しい。

椅子もあるんでゆっくり休憩してたら外国人が追いついてきた。 フランスから来た人らしい。今から昼飯やというてピザを食い始めた。 やっぱりおにぎりは合わんのかなあ。ものすごくデカい。 後で聞いたら2メートルあるんだそうだ。今は2時頃、聞けば10時頃高野山を […]

熊野古道、小辺路の旅01ー高野山から。

ずっと前に、那智大社から大雲取越え、小雲取越えをして本宮大社へ向かう熊野古道の 旅をしたことがある。初日からギックリ腰になりえらいキツイスタートやった。 ポカポカと尾根道を散歩しながらと甘いことを考えてたらガレ石だらけのとても 険しい山道やって大雲取越えを1日歩いたらへとへとになって2日目の小雲取越えは 歩くのを断念してバスで迂回してしまったという悲惨な結果となった。今回は、 高野山から小辺路ルートを歩いて本宮大社に向かおうという前よりはるかに強烈な コースだ。 1日目 高野山から大股まで16.8km 野迫川村 大股泊 2日目 大股から伯母子山を越え三浦口まで15.9km 十津川村 三浦口泊 3日目 三浦口から十津川温泉まで19.2km 十津川温泉泊 4日目 十津川温泉から果無峠を越え本宮大社まで16km 田辺経由で帰る 1日、1日はそれぞれ7、8時間とすれば無茶苦茶無理なコースではない。むしろ 楽勝かもしれん。しかし、それが4日続くとなると結構キツイんとちゃうやろか? 足腰がパンパンに張って、体中が固まって3日目あたりから歩かれへんようになるんと ちゃうやろか? 同じ年の爺さん3人の旅やからなあ。とても心配だ。 それにこの時は8月1日、1年で一番暑い日とも言える時だ。暑さにやられてヘロヘロに なるかもしれん。 一方、こないだエベレスト街道を延々と歩いた時もまあ大丈夫やった。こんども いけるかもしれんと言う甘い期待もある。まあ、とにかく行ってみんとわからへん。 出発は九度山のわしの家から。

電車に乗って極楽橋まで行く。 ケーブルカーに乗り継いで高野山、バスに乗り継いで、千手院橋までついた。

バス停から進行方向に少し歩いて右に曲がる。すぐやから気をつけんと通りすぎて しまう。金剛三昧院の石標が目印だ。 不安ながらも歩いていると標識が出た。

ここを右折してさらに進むといきなり急な登り坂だ。突然やからしんどい。 ろくろ峠までぐんぐん登りが続く。

今日は下るだけやって思てたのがえらい間違いやった。登りばっかりやんか。 行程はまだまだ序の口、

尾根筋を登りながら薄峠までついた。

なかなかしんどいなあ。 休憩を終えて歩き始めた。ここからしばらく下りだ。ありがたい。 道も歩きやすい。

目印の丁石もある。

前は九度山から高野山までの丁石道を歩いたことがある。この丁石は本宮大社から […]

九度山暮らしのある日、高野七口の一つ黒河道を歩く-04、やれやれ橋本に到着

さて、市平橋についたらえらい賑やかだ。スタッフも沢山出迎えてくれる。 ここでトイレに行く人は送迎バスに乗って5分ほどのところまで行かんとあかん のだそうだ。休憩やらトイレやらなんやらかんやらでチームも組み替えて、再出発 するそうだ。最後のリタイアする人もここで車に乗る。 そんな騒ぎでてんやわんやになってる。満開の桜をぼっーと見てたら何が何やら わからんようになってる。皆さんトイレにいくからなかなか次のチームが組まれへん。 しかも、片道5分の送迎バスは30分待ってやっと帰ってくるというしまつだ。 あっという間に14:30頃になってしまった。 それでもここでごっそり減るんかと思ったメンバーがあまり減らずに再出発。 ここから一山越えるらしいから登りが始まる。 一気に下って下って、長く休んで、又登りとわかると結構きつい。 腹も減った。 コンビニなんかありそうにない。 もうちょっと頑張ろう。 橋をでたら数メートルで山道に入る。ここから延々と登りが続く。 暫く歩くとすぐに前がつかえた。登りはみんなしんどいから、どうしても遅くなる。 十分距離が離れて出発したはずでも追いついてしまうのだ。 ここから先は小さなせせらぎに沿って進む。 樹林帯の中を水音を聞きながら歩くのは気持ちが良い。 このあたりを、「わらん谷」と言うらしい。 時々、滝が見える。

小さい滝ながら結構姿がよくて風情がある。 道は谷間を縫って上がって行くんで思ったほど急登ではない。

道は時々川を渡るんで渡渉はないけど足場がよくないんで丸木橋を渡るのが 危ないときもある。

林の中の木と木の間に小さな平地が見れるところがちらほらある。これは、昔の 田圃跡らしい。江戸時代にこのあたりは年貢の取り立てがあまりにも過酷やったんで こんな風に隠し田を作ってしのいでいたのだそうだ。こんな山の中まで検地には 来いへんかったんやろ、えらいもんだ。

大戦中にも耕作された時があるらしい。

しばらく喘ぐと山道が終わった。そこからは舗装された林道だ。これを登り切ると 明神ヶ田和という集落に着いた。 やれやれこれで登りが終わりだ。 集落内は通り道だけなんで休憩したいけど、大人数がわらわらしてるとえらい 迷惑になる。一息だけ着いたら出発だ。 時々、舗装の林道に入りながらも古道をえらんで下る。 わしはぎっくり腰を庇いながら歩いてるんで硬い舗装の降りは結構こたえる。 さて、とうとう視界が開けて街がみえた。

ここらが五軒畑というらしい。 展望台まで出ると、橋本の街が一望できる。あの橋を渡ったあたりが終着点だ。

あと少し。もう足がガタガタしてきた。

どんどん降りて定福寺まできた。ここが黒河道の起点らしい。 感慨に浸る間もなく気持ちは先を急ぐ。早く終わりにしたい。けど足ががたがたや。 アスファルトの平地をロボットみたいに歩く。 紀ノ川にかかる橋を渡って応基寺にやっと着いた。

[…]

九度山暮らしのある日、高野七口の一つ黒河道を歩く-03、市平橋へ

久保小学校というのは明治9年創設なのだそうだ。昔はこんな山の中でも沢山の 人が住んでたらしい。一時期銅鉱石が発掘されて活況を呈した時代もあったらしい。 そういえば、弘法大師の言葉に玉川の水は毒があるから飲まないようにという のがあるらしい。玉川というのはここを降りきったあたりの川ではないかと思う けど、上流に毒虫がいるからというのだ。そんな事をいうはずはないと雨月物語 にもでてくる。しかし、もしかしたら銅鉱山からでる化合物が水流に混ざってたん かもしれん。それに遙か昔には水銀も採れたらしく、丹とか丹生とかいう言葉が 人の姓や神社の名前などに残っている。 もう今は何も採れへんし、人の活況もなくなってしまった。 栄枯盛衰、諸行無常・・・。 昼休憩で英気を養ったはずやのに、中途半端でまだ空腹感が残ってる。腹が減ったら 人は弱気になるのだ。 で、下り始めたら山道が大きく開けた。

畑跡のようなところだ。いやもしかしたら現役なんか? ええ感じの耕作地になってるように見える。 東南アジアやったらあたり一面巨大な棚田ができてそうなところだ。 しかし、現役やとしたら、ここで米や野菜を育てるには良くても、その手入れや 収穫が大変やろなあって思う。 山際に桜が咲いて綺麗だ。 畑の真ん中に何かが祀られている。 畑の真ん中って言うのがようわからん。何となくスピリチュアルな雰囲気を味わってる 暇もなく道はどんどん下る。

地図の等高線もかなりきつい。 この標識で、久保小学校から市平の村落への中間くらいか?

おや、これってコンニャクの花が咲きかけなんやって?

初めて見た。 道は更に下る。落ち葉が積もって滑るんでかなり歩き難い。

「この下りは急やで、まだまだ先は長い」ってガイドさんが言う。 コンビニでもあったら何か買って食おうと思うけど、あるはずもない。 しばしばズルッてすべりつつ下方に向かう。こんな道、登りも大変やろけど降りも えらいきついなあって思いつつ歩く。降りばっかりやから楽な一日やと思い込んだ のがえらい誤算だ。先頭集団と後続集団の2極化がますます激しくなる。 先程、久保小学校でリタイアする人を調べてた。所々のポイントに車を配置して 落ちこぼれ組を拾っていく段取りらしい。今度は先ほどの標識あたりでお迎えが いた。さすがに何人かがそこで帰っていった。やはり相当、足にこたえる行程 なんで、山爺さん、山婆さんたちでもリタイヤしたくなるほどなんやろ。 1時間以上下って、やっと川が流れる音がなんとなく聞こえ始めた。 もうすぐかな? あの先を曲がったら? まだまだ先が続く。 後から思えばこの行程が一番長くてつらかった。これが所謂太閤坂というやつ らしい。 やっと、小さな集落が見えた。お堂の側に集合して後続組を待つ。これでちょっと休める。

しかしトイレは次の市平橋まで行かんとないらしい。 後続は遅い。20分以上まってやっと、次のチームの人達と一緒にやってきた。 えらい元気でお喋りしながらやってくる。 で、合流したらすぐに出発。 こういう登山って遅れたら待ってはくれるけど追いついたらすぐに出発なんで […]

九度山暮らしのある日、高野七口の一つ黒河道を歩く-02、久保小学校跡へ

さて次の目標は久保小学校跡あたりかな? 今は平地の桜はちょうど散りつつ ある頃やけど校庭には大きな桜の木があるというんでもしかしたらまだ咲いてる かもしれん。時間からするとちょっと早い昼飯かな? 楽しみやなあ。

元気をだして先に進もう。 ここからはどんどん下る。

結構急坂ではあるけど比較的歩き易いんでどんどん先に行ける。 こんな山の中でも時々道がクロスしてるんでどっちに行ったらええかわからん時も ある。このあたりは東郷分岐というらしい。

標識が整備されているのがありがたい。今回はガイドさんがいてはるんで心配 ないけどね。時々、木の間隠れに遠く橋本市の街の景色が見えるのがおもしろい。

しばらくは上ったり下ったりだ。 少し登り返すと、尾根筋にでた。この左上に高野豆腐発祥の跡があるという。

何人かが興味を示して登っていきはった。わしはもうええと思う。高野豆腐は 食うもんであって見るもんではないと思う。しんどいから面倒でもある。 尾根筋を登ったり降りたり。

こういう道を歩くのはとても気持ちがいい。

尾根筋やから見晴らしも悪くない。 そろそろ下り初めて、長い下りをどんどん歩いて行くと久保小学校跡が見えた。

先着隊がもう寛いではる。ここでお昼休憩かな? やれやれ。 ここはもう廃校になった校舎跡だ。改築直後に廃校になったらしく結構まだまだ 使えそうなほど新しい。前に言った高野七口再生保存会の活動の事務所などにも 使われているらしく、今でも生きている感が濃厚だ。 で、やっぱりここで1時間ほど休憩するらしい。校庭や校舎が解放されてるんで どっかに落ち着いて昼飯を食おう。 校舎の廊下に座って、やおらリュックを開けて弁当をだす。 ん? 無い。 どっか奥にまぎれこんだか? 殆ど入ってない荷物をぐいぐい押しのけて手で 探るが無い。おかしい。家を出るとき確かに入れたはずやのに? 荷物を全部出してみるけどやっぱりない。 こんな山の中で店があるわけもないのに食うもんがないという現実を受け入れる のに時間がかかる。 えらいこっちゃ。しかたがない。幸い、今回は家人も行きたいというんで同行 してる。しかたなんで半分わけてもらう。 昼飯は一瞬で終わった。 こうなると休憩時間はえらい長い。校庭に出てぶらぶらするが時間をもてあます。 皆さんは美味しそうにお弁当を食べてはる。 しかたないんで上を見ると大きな桜の木があった。

もう散りかけてる? ようみたらふくらんでるつぼみが一杯ついてる。 これから咲くんやなあ。山の春は遅いようだ。満開になったら綺麗やろなあって […]

九度山暮らしのある日、高野七口の一つ黒河道を歩く-01、始めに

高野山に歩いて登る道は当たり前やけど昔からある。当たり前やけどいく通りも あるはずだ。それを7つの代表的な登山道として整理、整備して保存しようと努力 されてる方達がいるらしい。高野七口再生保存会と言うらしい。 わしの知人の1人がそういう活動をされているというのは知ってたけど、偶々話を する機会があったときに、その内の一つ黒河道を下るというイベントがあるって 紹介された。

ちょうど、この夏に友人と高野山から小辺路に向かう熊野街道のきついルートに 挑戦してみようと企んでるんで、方角はちゃうけどおんなじ山中やから様子見がてら ちょうどええかなって思う。しかも下りルートやから楽々やんかと安心しながら 参加させてもらうことにした。これがえらい間違いなんよね。 集合は高野山大学の入り口のとこらしい。 電車とケーブルカーとバスを乗り継いでそちらに向かう。

服装や会話のはしばしでほとんどの人は同じとこへ向かうらしいとわかるけど、 カレーやラーメンの行列の先陣争いやないんであせる必要はないとばかりゆったりと 高野山大学へ到着。予想をはるかに超えた人が集まってるではないか。聞いてみたら 80人強の人が参加するらしい。もうてんやわんやの受付が始まってる。 主催者側(役所の人たちかな?)も並ぶ人たちも慣れないもんで右往左往しかねへん。 やっと20人ずつくらいの組になってガイドさんに前後を挟まれ順番に出発だ。 みなさん山登りイベントにかけては常連さんというような人たちがそれぞれ 仲間をくんで来られてるようで、えいえいおうと賑やかだ。 人数が多いのはええけど仲間内に我が物顔されたらいややなあ。 ガイドさんは保存会の方達なのかボランティアらしい。歩き慣れた足取りは軽くて 早い。ついて歩くには結構がんばらんとあかん。後続グループからはスピード 違反やでという声もあがるけど、前の方では歩き慣れた方達はぐいぐい体を入れて 前へと入ってきはるのがおかしい。 この黒河道というのは、昔からある道やけど、近年、太閤秀吉が高野詣でをしたときに 山上でどんちゃん騒ぎをしたらしい。すると忽ち嵐となって雷が鳴り始めたらしい。 これは神様がお怒りじゃと言う人がいて秀吉はあわてて山を逃げ降りたのがこの道 なのだそうだ。地図的にはほぼ一直線に山を下りれるけど道は険しい。 降りたけど天罰は受けたとは聞かんから無事やったんやろね。 今日の行程は19kmらしい。何時間歩くことやら。 最初の目印は黒河道女人堂跡。

高野山は女人禁制なんで、色んな道の最後の門の手前に女人堂があって女性が そこでストップさせられたのだそうだ。今は女性陣がどんどん先頭を歩いてはる。 時代は確実に変わっていってるんやね。 そこから広い道をタラタラ歩いて降りると、

じきに広場に出てトイレ休憩だ。 こんなんやったら、出発前にトイレでバタバタせんかったらよかった。年寄りは トイレのチャンスがとても重要なのだ。

トイレ休憩が終わったらそろそろ本物の山道に入る。

おお、これが一本杉か。

樹齢400年以上、周囲7.5m。魁偉な姿がええですなあ。 ここからずんずん下って。更に下ったら、上りに入る。峠越えだ。グループ内 でも先頭と後方の2つに分かれてしまったようだ。この上りで足がつったとか 思わぬ故障も出始めてる。 峠の上はもう登りがないんでありがたい。涼しい風で一息つく。

[…]

九度山暮らしのある日、雪が積もった、マラソン大会があった

九度山暮らしの寒い寒いある日朝起きたら雪が積もっていた。雪がチラチラと 舞う日は今までにもあったけど積もっているのは初めてやった。

なんか嬉しい。子供の頃から雪が降ったら嬉しいという気分は変わらへんのだ。 さすが、九度山暮らしを始めたら冬は雪も積もるんやと半ば自慢げにFBに投稿 したりしてたら、この日は近畿一円が大雪で、京都なんかもえらい積もったらしい。 こんな事やったら、雪の京都のええ感じの風情をスケッチに行きたかったなあって 逆に羨ましく思ったりする始末だった。 それはええとして、今からウォーキングに行く時間だ。どうしよう。道も凍ってる みたいだ。でもまあこんな程度でくじけてたらここでは暮らされへん、行くべし と勇んでしゅぱつしたけど、九度山は坂の多い町だ。あっちでつるり、こっちで つるりとこけはせんかったけどよう滑るんでとても歩き難い。 チビチビとビビリ足で歩こう。まあいつもチビチビやけど。 で、いつもの慈尊院まで来た。うっすらと雪景色で気持ちが良い。

その上に、丹生官省符神社の階段が見えている。この階段は119段あって、 毎日練習の為に上り下りしてるやつだ。上に登ると、まだお正月だ。

この輪をくぐったらご利益があるらしい。 てなことで滑り滑り帰ったら、この日は九度山町主催で世界遺産マラソンという 大層なやつがあるらしい。早速コースを調べて見る。

なるほど、フルマラソンではないらしい。コースは山の上というか丘の上の 農道を走るらしい。車で行くわけにはいかんし歩いていくのは難しい。途中で 朝行った慈尊院まで周回する部分がある。ここで待ってたらええやんか。 10時半スタートみたいなことを書いてある。このコースやったら早い人は10分 くらいで来るんとちゃうやろか? 急いで行かんとあかん。 で行ってみると誰もおらへん。閑散としてる。ほんまにあるんやろか? にわかに心配になってきた。周りをうろつくけどやっぱり誰も居てはらへん。 もう少しうろつくと路上に大きな白い矢印が見えた。やっぱりここがコースや。 もう少しうろつくと慈尊院の上の丹生官省符神社の裏の空き地に係員の人が居て はった。よかった。ここで間違いないらしい。 みなさん焚き火にあたって待って居る。

この時点で10時半前だ。いつ頃ランナーは到着しやるんやろ? 係の人に聞いて みた。さあ、スタートが11時ですから11時半頃ちゃいますか? スタートの時間が まず違ってる。10時半は小学生たちらしい。どうりで観客がだれも居いへんはずや。 寒い中、焚き火にあたりながら待たんとしゃあない。 しかし、時間が経っても観客はほとんど来はらへん。わしをいれて、3、4人ほどやんか。 いくら地味なローカルマラソンとはいえあんまりやないか。走る人は何人くらいって 聞いてみたら合計1000人くらいはエントリーしてるっていう。すごいやないか。 11時になった。スタートしたはずだ。 寒いけど元気が出て来た。もうじきだ。 15分にならないうちに先導者がきた。すぐ後ろをものすごく力強いフォームで ガンガン登って来る人がいる。おもわず拍手する。

しかしまあ、こんな程度の声援やったら力入らへんやろなあって思う。 続いてまたやってくる。

ここからさきはすこしずつ人がかたまってくる。

[…]

九度山暮らしのある日、町石道を歩く-08、金剛峰寺を経て帰る

さて、金剛峰寺は見たし、他に行くには時間が遅い。もうすぐバスが来る。 バス停に座って待っていよう。バス停前も忙しい。

ガイドさんが英語やら、ロシア語?やらで一生懸命説明してはったり、それを 全く聞かないでへたり込んだり、スマホをいじったり、おばちゃん達が、タクシー を捕まえにいったけど断られてまたバス停に戻ってきたり、旅行中の若いカップル が一緒に待っていたり、10分ほどの間にもいろいろあって退屈しない。 そのうちバスがきた。 整理券を取って乗り込む。おばちゃん達はとろうともしない、他にも取らない人は たくさんいてる。どないなってんやろっ、着いたら困るでって心配してたら、 心配無用なのだ。みなさんセット券を持ってはるから見せるだけでええみたい。 心配して損した。 本数の少ないバスやからうまく連絡してるはずやと思ったら、そのとおり、 バスを降りたとたんにケーブルカーが出るからと放送してる。急いで乗らんと 置いていかれるのだ。 ケーブルカー乗り場は階段になってる。急がない人もいてはるんで気が焦る。 突き飛ばすわけにもいかんから順番を待つ。

平日やのに結構混んでる。 景色はええけど、紅葉はまだまだだ。

ケーブルカーが極楽橋に到着したら、電車が待っていて、すぐに発車するそうだ。 連絡よすぎるやんか。

天空なんちゃらって指定席ばっかりと思ってたら自由席もあって助かった。九度山 も停まるそうだ。具合良く帰れる。 結構疲れたけどええ旅やった。自由席側は殆どガラガラやからゆっくりくつろいで 帰ろう。 九度山に着いた。

紀ノ川の上に川霧がびっしり漂ってる。

こんな景色初めて見た。えらい不可思議な風景やんか。 時計を見ると16:15頃、およそ9時間ほどのミニトレッキングだった。 又、トレーニングに来るやろか。 次はどうなるか楽しみだ。 高野山、町石道の話はこれでおしまい。

ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。 にほんブログ村

ありがとうございました。

[Translate] […]